ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)が、今シーズン限りでの本格的なロードレース活動終了を発表した。来年以降はトタルエネルジーに所属したまま、マウンテンバイクで2024年パリ五輪を目指す。



ロードレースの本格的な活動終了を発表したペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) photo:Makoto AYANO

「僕の誕生日である本日、いまの気持ちや今後の計画について話したい」と話し始めたのは、過去にロード世界選手権3連覇を成し遂げたペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)。33歳の誕生日かつ、出場中のブエルタ・ア・サンフアンの休息日である1月26日に、自身のYoutubeチャンネルでその思いを語った。

「今年がロードレースとしては最後のシーズンとなる。来年はトタルエネルジーに所属しながら、マウンテンバイクで五輪出場を目指す。(来年以降も)ロードレースには出場するものの、ワールドツアーに出場するつもりはない。だから今年が僕をワールドツアーレースで見る最後の年となるだろう」。

2016年リオ五輪ではロードではなくマウンテンバイクに出場して35位でフィニッシュしたサガン。またボーラ・ハンスグローエを離れプロチームであるトタルエネルジーに移籍した昨年は、MTB世界選手権のE-MTB部門やグラベル世界選手権などオフロードレースに参戦した。


「いまいる素晴らしいスタッフや仲間と共に、マウンテンバイクでパリ五輪を目指す。それが可能なのかさえ現状では分からないけれど、とても良い冒険だと思うんだ。繰り返しになるが、これはお別れではない。まだ皆には僕の走りに付き合ってもらうし、楽しみは今後も続いてく」とサガンは動画を締めくくった。

本日第5ステージが行われるブエルタ・ア・サンフアンの後、サガンはオムロープ・ヘットニュースブラットやミラノ〜サンレモ、パリ〜ルーベへの出場を予定。その後は例年通りアメリカでの高地トレーニングを経て、自身最後となるツール・ド・フランスに臨む。

text:Sotaro.Arakawa