タイ・ラヨーンで開催中のアジア選手権ロードレースは、6月10日に男女エリートの個人タイムトライアルが行われた。男子では小石祐馬(JCL TEAM UKYO)が5位入賞を果たし、女子の樫木祥子(株式会社オーエンス)は10位だった。



日本から男子エリートとして唯一出場した小石祐馬(JCL TEAM UKYO) photo:JCF

2023年のアジア王者を決めるべくタイのラヨーンで開催中のアジア選手権ロードレース。6月10日(土)には男女エリートの個人タイムトライアルが行われ、男子は小石祐馬(JCL TEAM UKYO)、女子には日本選手権で2連覇中の樫木祥子(オーエンス)が出場した。

先に行われた女子エリートは30kmの平坦コースで争われ、39分33秒(平均時速45.512km/h)という圧巻のタイムを叩き出したオルガ・ザベリンスカヤ(ウズベキスタン)が2021年以来となる自身2度目の優勝を飾った。樫木は4分10秒遅れ(43分43秒)の10位だった。

ウォーミングアップする樫木祥子(オーエンス) photo:JCF
スタートを切る樫木祥子(オーエンス) photo:JCF


一方、46kmで行われた男子エリートはエフゲニー・フェドロフ(カザフスタン)が2位セルジオ・トゥ(台湾)に1分57秒差をつける圧倒的な走りで優勝。出場した選手の中で唯一平均時速50km/hを上回ったフェドロフは昨年のU23ロード世界世界選手権を制した23歳で、アスタナ・カザフスタンのメンバーとして7月のツール・ド・フランス出場を控えた23歳だ。

小石はフェドロフのタイムから4分19秒遅れの57分47秒でフィニッシュ。アスタナ所属のイゴール・チザン(カザフスタン)に次ぐ5位でレースを終えている。

アジア選手権ロードレース男子エリート個人タイムトライアル表彰台:2位トゥ、1位フェドロフ、3位セインベヤール photo:Astana Qazaqstan Team

また、5年振りにアジア選手権のメンバーに選出された新城幸也はジロ・デ・イタリア後体調不良に陥っていたものの、回復して出場を発表。すでにタイに入っており、6月13日(火)に行われる男子エリートのロードレースは既報の通り小石や岡篤志(JCL TEAM UKYO)など5名で出走することとなる
アジア選手権ロードレース女子エリート個人タイムトライアル(30km)
1位 オルガ・ザベリンスカヤ(ウズベキスタン) 39:33
2位 ナ・アルム(韓国) +2:09
3位 リナタ・スルタノヴァ(カザフスタン) +2:10
10位 樫木祥子(オーエンス) +4:10
アジア選手権ロードレース男子エリート個人タイムトライアル(46km)
1位 エフゲニー・フェドロフ(カザフスタン) 53:28
2位 セルジオ・トゥ(台湾) +1:57
3位 ジャンバルジャムツ・セインベヤール(モンゴル) +3:07
5位 小石祐馬(JCL TEAM UKYO) +4:19
text:Sotaro.Arakawa
photo:JCF