ワフーがブランドを代表するスマートローラー台のKICKRと、スマートバイクのKICKR BIKEをモデルチェンジ。どちらの機種もWi-Fiが搭載されたことで、PCやタブレットなどとの接続性が強化されていることが特徴だ。



ワフー KICKR v6ワフー KICKR v6 (c)wahoo
EFエデュケーション・イージーポストをサポートするアメリカのフィットネス機器ブランドのワフー。スマートトレーナーのKICKRシリーズとサイクルコンピューターのELEMNTシリーズを中心としたエコシステムは、スピードプレイのパワーメーターを追加したことで、インドアのみならずアウトドアまでカバーする充実したラインアップへと強化された。

ワフーが次いでリリースしたのはエコシステムの基幹でもあり、登場より10年が経過するKICKRと、スマートバイクのKICKR BIKEのモデルチェンジだ。見た目と機能は従来モデルを引き継ぐマイナーチェンジによる世代交代だが、各種機器との接続に利用する通信規格にWi-Fiが加わるという大きな変更が加えられる。

これまでPCとの接続はドングルを介したANT+もしくはBluetoothで行ってきたが、Wi-Fiが追加されたことで、ユーザーはドングルなどのハードウェアを用いる必要がほぼ無くなるという。また、ワフーのカスタマーサポートチームによるリアルタイムのトラブルシューティングや自動ファームウェアアップデートも提供されるとのことだ。

ワフー KICKR v6ワフー KICKR v6 (c)wahoo
Wi-Fiはこれまでの通信規格よりも安定した接続がメリットの一つで、ワークアウトやレース時に途中で接続が切れる心配も大幅に少なくなるという。Wi-Fiはデータ転送速度もANT+やBluetoothと比較して大幅に速く、画面上のステータスが従来よりも65%も早く表示されるという。通信規格が追加されるというマイナーチェンジだが、スムーズかつ快適にインドアサイクリングが楽しめるようになる変化だろう。

この進化は、今年ローンチされたバーチャルサイクリングサービスのWahoo RGTやWahoo Xなどソフトウェアを含めたワフーのエコシステムの強化にも貢献。アスリートが目標に向かって積み重ねるトレーニングをサポートしてくれるはずだ。

最新世代のKICKRはレッグ部分にAxis Feetを搭載したモデルで、最大5°の範囲で左右に傾く仕様が特徴となっている。最大2200Wのパワーを受け止めてくれるキャパシティや、±1%のパワー測定精度、自動キャリブレーション機能などリッチな機能も魅力だ。価格は193,105円(税込)。第5世代のインプレッションはこちら

ワフー KICKR BIKE V2ワフー KICKR BIKE V2 (c)wahoo
KICKR BIKEは、KICKRのスマートトレーナーとしての機能と、KICKR Climbの斜度再現機能を一つにまとめたスマートバイクだ。自転車にかかる負荷や、ドライブトレインの駆動音を気にすることなくトレーニングに打ち込めることが特徴。次世代のKICKR BIKEの価格は未定で、2022年末に国内での販売が開始される予定だ。

ワフー KICKR BIKE V2ワフー KICKR BIKE V2 (c)wahoo


ワフー KICKR
最大出力:2,200W
データ誤差:+-1%
最大斜度設定:20%
ホイールサイズ:24”、650C、700C、26”、27.5”、29”
ソフトウェアアップデート方法:自動(ワイヤレス)
無線通信方法:2.4GHz Wi-Fi、ANT+、ANT+ FE-C、Bluetooth Smart
価格:193,105円(税込)

ワフー KICKR BIKE
価格:未定