日本での取り扱いが開始されたばかりのサイクルコンピューターブランドのiGPSPORT。そのフラッグシップ機にあたるiGS630は機能が充実し、ストレスフリーに扱える動作性を確保しながら、手頃な価格に設定された魅力なモデルだった。新進気鋭ブランドのハイエンドモデルを使用した印象をお届けしよう。




iGPSPORT iGS630iGPSPORT iGS630
GPS搭載サイクルコンピューターは今やポピュラーな存在だ。出始めた当初はGPSを搭載するチップは上位モデルの特権であったが、今では機能を必要最小限に留めたエントリーグレードにも搭載されるようになり、幅広い層のサイクリストがルートログの取得やセンサーレスで走行距離、スピードを計測することが可能となった。

サイクルコンピューターの機種は、日本国内で取り扱われるガジェットブランドの数と共に増えており、選択肢は少なくない。そんな中、中国に拠点を構えるiGPSPORTが日本国内で販売開始され、さらにユーザーは選べる機種のバラエティが豊かになっている。

とはいえ、電子ガジェットはスペックのみでは実際の使用感や好みの判断を下すことは難しい。使い慣れたブランドの操作体系に慣らされていることもあり、新しいブランドほど一歩引いたところから観察してしまうというのが本音だ。今回テストを行った iGPSPORTの新型フラッグシップ機"iGS630"を使用した印象を最初に記しておくと、使用中にほとんど不具合を起こすことなく、スムースに使用できたサイコンだった。

最新モデルらしくハードウェアも洗練されている最新モデルらしくハードウェアも洗練されている
ボディ下部にはライド中に使うボタンがまとめられているボディ下部にはライド中に使うボタンがまとめられている ボディ側部のボタンは役割ごとに、配置をこだわっているボディ側部のボタンは役割ごとに、配置をこだわっている

マウント部はガーミン社と共通したデザインだマウント部はガーミン社と共通したデザインだ
テストではバグを見つけてやろうとはしていないし、驚くほどの過酷な環境でのテストも行えていないので、週末サイクリストの目線であるということは留意していただきたい。その上で、ランタイムや搭載されている機能がマッチするかは各ライダーごとに異なると思うので、ひとまず使ってみて判断しても良いのではないかと思わせる完成度と価格のバランスが特徴だ。

テストし始めて驚いたのは、日本に上陸したばかりだがサイコンとペアリングするスマホアプリの日本語表記がスマートなこと。何も考えずにボタンを押し進めていけばライド準備が整うため、日本語表記が当たり前のことのように感じるが、メーカー側が日本のユーザーのことを真摯に考えてくれていると伝わる。

物理ボタンの配置やソフトウェアを使いこなすためには慣れが必要だったが、決してわかりづらいという訳ではなく、他のサイクルコンピューターの操作方法が馴染んでいるからに過ぎない。iGS630のボタンは、ボディ左側面は電源ボタン、右側面は決定ボタン(上)、選択ボタン(中、下段)、ボディ下部の左側はラップボタン、右側は記録開始/停止ボタンというように大まかな役割ごとに割り振られており、慣れるまで苦労することは少ないはずだ。特に初めてのサイクルコンピューターとして考えている人は、すんなりと使い始めることが出来るだろう。

ホーム画面はどのアイコンが何の役割を持っているかわかりやすいホーム画面はどのアイコンが何の役割を持っているかわかりやすい
記録開始までの手順も物理ボタンだけで完結しており、トップページから記録開始/停止ボタンをプッシュしてデータ表示画面に移行してから、もう一度記録開始ボタンを押すだけ。簡単にレコードを始められるため、購入直後から活用することが可能。手動でのレコード開始/停止はもちろん、動きを検知しての自動開始/停止機能も備えられているため、ボタンの押し忘れの心配も少ない。データを保存する時は、停止ボタンを押すだけではなく、右側面の決定ボタンを押した後に表示される「保存」を押すことを忘れないようにしたい。

画面は近年数が増えているマットなアンチグレア仕様ではないものの、日差しが強い日中、曇り、雨天、夜……どのシチュエーションでも表示内容は読み取りやすく、可読性という面ではストレスフリー。明るさセンサーによるバックライトの自動点灯機能は、敏感に反応してくれるので、曇りや日陰になるだけでも画面を明るく調整してくれる印象だ。テストでは、ディスプレイの輝度設定を自動にしていたので、自らが細かくセッティングしなくても読み取りやすいのは嬉しい。

カラー画面のメリットは、パワーや心拍のゾーンを色で表してくれる事だろうカラー画面のメリットは、パワーや心拍のゾーンを色で表してくれる事だろう
走行した標高を折れ線グラフとして表示してくれる走行した標高を折れ線グラフとして表示してくれる
また、データフィールドは数値の表示だけではなく、心拍数やパワーのゾーンを色分けで表示する項目や、走行したルートのプロフィール(標高の折れ線グラフ)などをカラーで表してくれるので、チラリと画面に目を落とすだけでも走行状況を把握できるようになっている。選択可能な表示項目は充実しており、シリアスにトレーニングを積む方でも満足できそう。

カラーディスプレイ表示はマップで活躍してくれる。比較的交通量の多い道路は黄色やオレンジで表現されており、ナビゲーションを利用する時などは、これから足を運ぶ道路の様子をおおまかに把握できるはずだ。マップには必要最低限の情報のみが表示されるため、この部分に関しては好みが分かれそう。走行するエリアの道路情報だけが必要な場合は、このマップで十分に情報は足りているという実感だ。

水色の矢印で進むべき道を表示してくれるナビゲーション機能水色の矢印で進むべき道を表示してくれるナビゲーション機能
マップ画面ではなくても、曲がり角までの距離と方向を記してくれるマップ画面ではなくても、曲がり角までの距離と方向を記してくれる
ナビゲーション利用中はこれから進む道のりを水色の矢印で地図上にプロット。さらに大きく進行方向を変更する場所までの距離と曲がる方向をポップアップで表示してくれる。残り距離の数字と実際の距離は大きく離れていないという印象であり、曲がり角を通り過ぎてしまうことはテストではなかった。

ルートから大きく外れてしまった場合は、そのポップアップの部分が「外れ」という表示に変わる。自動リルートや正規ナビルートまでの案内機能は備えていないため、自力でルートに戻る必要がある。一方で、ナビ利用中は曲がり角が近づくと地図の縮尺が自動的にアップされるため、曲がり角を曲がり損ねたとしても、曲がり角があることを認識して、地図を確認していれば「外れ」と表示される前にルートを間違えたことにライダーが気が付けそうだ。

スマホアプリは洗練されており、内容が把握しやすいスマホアプリは洗練されており、内容が把握しやすい アプリでルート作成する時は、ポインターを移動させて行うアプリでルート作成する時は、ポインターを移動させて行う アクティビティは自身が行なったライドログを振り返れるアクティビティは自身が行なったライドログを振り返れる


iGS630にナビルートを転送する方法は特徴的だ。スマホから転送する場合は、iGPSPORTアプリで作成したルートもしくは、サードパーティーアプリから手動で共有したデータを利用する。サードパーティーとのナビルート自動同期機能は用意されていないため、ナビを頻繁に使いたい方は使いこなす必要がある。もしくはPCからUSBケーブルを繋いで、直接転送するパターンが用意されているため、好みで使い分けられそうだ。

iGPSPORTのアプリで作成されたルートでは、目的地まで比較的短い距離を通り、かつわかりやすい道路を通るというイメージだ。操作は非常にスムースに行えるため、思っていた道のりと異なる場合でも経由地を所々設定するのもストレスは少ないだろう。

ホームでは接続しているデバイスやログを確認できるダッシュボードだホームでは接続しているデバイスやログを確認できるダッシュボードだ マイページではライダー自身、アプリの設定を行うマイページではライダー自身、アプリの設定を行う デバイスのトップページ(その2)に変更可能デバイスのトップページ(その2)に変更可能


このアプリの出来は秀逸で、すっきりとした表示、わかりやすい言葉で丁寧に作り込まれている。「ホーム」「アクティビティ」「デバイス」「マイページ」という4つのタブがあり、それぞれのタブでできる事が一読しただけでも把握できる。何度もタップしなくても目的の機能にたどり着けるような印象がある。

スマホアプリからストラバやトレーニングピークスと連携作業を行なっておけば、自動的に外部サービスにデータをアップロードしてくれる。同時にiGPSPORTユーザー間での走行距離のランキングがアプリで集計されているため、そちらをチェックするのも楽しい。これから機能が充実することを期待したいサービスの一つだろう。

使い勝手が良さそうと感じるポイントの一つが「マイページ」に「アフターサービス」という項目が用意されており、マニュアルや"よくある質問"などが用意されたWEBページに飛ぶ事ができる。ログデバッグやフィードバックなどもここから行えるため、不具合を見つけた場合はここから対応することができる。

スマホのようにスワイプでデータ項目の移動を行えるスマホのようにスワイプでデータ項目の移動を行える 表示できるデータ項目は非常に多岐にわたる表示できるデータ項目は非常に多岐にわたる 「ページスクロール」は、データ表示画面でページをめくっても設定したホームページに自動的にジャンプする機能「ページスクロール」は、データ表示画面でページをめくっても設定したホームページに自動的にジャンプする機能


代理店の一つである日直商会によれば、iGPSPORTの開発チームは非常に細かくアップデートを行なっており、届いた不具合を頻繁に修正しているという。そのため、デバイスのアップデートは使う前に確認しておくと良さそうだ。また新興ブランドだけあり、不具合への対応がしっかりしていることは安心感に繋がるだろう。

今回のテストではランタイムの35時間を消費し切るライドは試せなかったが、毎日短いライド(1時間〜2時間)で使用し続けても1週間は電池が切れることはなかった。充電すべきデバイスが増えている中で、充電頻度が少ないのは、一般的なライダーにとってもメリットとなる。


また、ライド中に大雨に見舞われてしまったが、iGS630は大雨とその後降り続く小雨の環境下の中での1時間のライドでも耐えてくれた。終日雨天というハードなライドでは試せてはいないものの、近年頻発するゲリラ豪雨を避けられなくても、雨宿りのポイントまではデバイスを壊す心配は少なさそうだ。

充電はUSB-Cで行うため、様々な電子ガジェットとケーブルをシェアする事ができる充電はUSB-Cで行うため、様々な電子ガジェットとケーブルをシェアする事ができる
今回、初めてiGPSPORTのサイクルコンピューターを使用してみたが、フラッグシップ機としての機能を満喫できた上に不便に感じることはなかった。所々でスマホアプリの処理が遅くなることはあったが、私が持つiPhone SE2との相性が良くない可能性も考慮しても、それが原因でストレスとなることはなく、許容範囲内という印象を持った。

ハード面でも不安は少なく、パワーメーターの表示項目も充実しており、ナビゲーションも利用可能というリッチな機能を備えていながら、27,280円(税込)という価格は非常にコストパフォーマンスが高い。もっと高級な機能を備えたサイクルコンピューターもあるが、価格とのバランスを考慮すると、納得できるサイクルコンピューターだろう。(インプレッション:藤原)



iGPSPORT iGS630
画面サイズ:2.8インチ
液晶:カラー
バッテリー稼働時間:約35時間
表示データ数:100以上
ログ記録:6000時間、8GB
センサーとの通信方式:ANT+、Bluetooth
GPS性能:Full GNSS
パワーメーター対応:○
マップ:○
ルートナビ:○
電動変速システム:○
サードパーティーApp:STRAVA、Training Peaks
価格:27,280円(税込)

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