ラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が3月19日、ウクライナ難民への寄付を集うためドイツ・ミュンヘンからポーランドとウクライナの国境に向かうチャリティライドをスタートさせた。現在チェコ西部(約580km地点)を走行中だ。



休息を取るラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト)休息を取るラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト) (c)EF Education - EasyPost
「僕は政治の専門家でもなければ、普段から政治的な行動をする人間でもない。僕はただ、自分に出来ることを通して自転車界の人々にいま起こっている悲劇に関心を持ってもらいたいんだ。ウクライナの国境を目指すのは戦争決して遠い国の問題ではないと伝えるため。紛争は自転車で行ける距離で起こっている。避難している人たちを助けるため、少しでも多くのお金を集めたい」と、モートンは自身のインスタグラムでそう発信した。

目標金額は5万ドル(約600万円)。現地時間の3月19日午前5時にミュンヘンを出発し、1,063km先のポーランドとウクライナの国境を目指す。「人生で最も長い距離となる」とモートンが言うように、途中で宿泊などしないまま全行程を走破する予定だ。

今回のチャリティーライドについてモートンは、グラン・カミーニョ(UCI2.1)を共に走り、第4ステージで優勝したマーク・パデュン(ウクライナ、EFエデュケーション・イージーポスト)の存在が大きかったと話す。「チームメイトが直接影響を受けることで、問題がより身近に感じられた。世界でこれほど重大なことが起っているなかで、レースの準備を進める大変さを思い知った」。

モートンは昨年ツール・ド・フランスの21ステージとその間の移動を自走する「ALT TOUR(全長5,510km/獲得標高差65,500m)」に挑戦し、プロトンより5日早い18日間で走破。世界各地の恵まれない学生に自転車を提供するワールドバイシクルリリーフへの寄付金として約5645万円を集めた。


現在、チェコ西部のリプニーク・ナト・ベチュヴォウを走行中のモートン。ライブの走行状況や寄付はコチラから。

text:Sotaro.Arakawa

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