バスに衝突し大怪我を負ったエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が退院を自身のSNSで報告した。ベルナルは現地メディアに対し「長期に渡るリハビリを乗り越え、いつか恩返しをしたい」と話している。



治療が終わり、リハビリ期間に移行したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)治療が終わり、リハビリ期間に移行したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
「いまは我慢の時。まるで生まれ変わったような気分だ」。ベルナルは2月6日、約2週間を過ごしたサバナ大学附属病院からの退院をインスタグラムを通じて報告した。

ベルナルは1月24日にタイムトライアルバイクで練習中、停車中のバスに衝突。肋骨11本を含む20箇所を骨折し、すぐさま搬送先の病院で大腿骨と膝蓋(しつがい)骨、脊柱(頚椎と胸椎)を安定させる手術が行われた。それ以外にも外傷性気胸など合計5度の手術が施されたという。

コロンビアメディアに対し、ベルナルは「退院できてとても嬉しい。ツール・ド・フランスに向けて準備していた次の瞬間、命を賭けた戦いが始まっていた」と話した。

「素晴らしいプロフェッショナル(医療スタッフ)と巡り会えて幸運だった。彼らの助けがなければもっと違う物語になっていたはずだ。僕にセカンドチャンスを与えてくれた彼らに感謝したい。この数日は痛みに苦しんでいたが、痛みを感じられるだけ幸運だとも思っていた。長期に渡るリハビリを乗り越え、いつか恩返しがしたい」。

ベルナルの投稿には多くのメッセージが集まっており、親交のあるアルベルト・コンタドールは「退院おめでとうエガン。これからの時間は休養ではなく、ライバルに差をつける時間だ。頑張れ」と応援コメントを残した。また所属するイネオス・グレナディアーズも「これからベルナルは長いリハビリの旅に出る。我々は彼の一歩一歩をサポートしていく」とエールを送っている。


text:Sotaro.Arakawa

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