超級山岳ラゴス・デ・コバドンガに先頭でフィニッシュしたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)は「残った5人がそれぞれの力を発揮した結果」とコメント。2位のログリッチやベルナルなどブエルタ第18ステージを走り終えた選手たちの言葉を紹介します。



ステージ1位&総合3位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)

2位に14秒差をつけフィニッシュしたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)2位に14秒差をつけフィニッシュしたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター) photo:CorVos
ブエルタでの勝利を目標にしてから長い時間が経った。前回の勝利から4年、それ以来の勝利をクイーンステージで挙げられるなんてとても嬉しいよ。これは献身と向上心、そして妻と息子への愛で掴んだ勝利だ。またチームメイトに多大な感謝を伝えたい。

カルロス(ベローナ)、アレハンドロ(バルベルデ)、ヨハン(ヤコブス)を失い5人になってしまった。だが残された選手たちがそれを補う素晴らしい走りを見せてくれた。イマノル(エルビティ)、ネルソン(オリヴェイラ)、ホセ(ロハス)、エンリク(マス)の走りは見事だったよ。チームの中にいないと、この日々の厳しさと苦しみは伝わらないだろう。また、この勝利はスポンサーやマッサー、監督にマネージャーがいなければ不可能だった。

今日が総合順位において重要なステージだということは明らかで、ここでアドバンテージを奪いたかった。今日の勝利によって、明日からのステージを落ち着いて迎えられるだろう。

ステージ2位&マイヨロホ プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がライバルたちを引き離すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がライバルたちを引き離す photo:CorVos
クイーンステージと呼ぶに相応しい厳しさだった。個人的には昨日の走りの影響もあり、予想通りスーパーハードな日になったよ。だがこの山岳を登れるだけの力が残っていたことが嬉しい。もっと楽なステージにすることも可能だったが、バーレーンやモビスターが集団を積極的に牽引していた。彼らのペースはスタートからフィニッシュまでとても速ったおかげで、アタックが繰り広げられることもなかった。

標高の高い山岳を無事に終えることができて嬉しい。この2日間の山岳ステージや3週間の疲れが、明日以降の難しいステージに影響を及ぼすだろう。特に土曜のステージの難易度は高い。集中してベストを尽くして走り切りたい。

ステージ3位&総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)

ログリッチから6秒遅れでフィニッシュしたエンリク・マス(スペイン、モビスター)ログリッチから6秒遅れでフィニッシュしたエンリク・マス(スペイン、モビスター) photo:CorVos
勝利を決めたミゲルとチーム全体の走りをとても嬉しく思う。イマノル(エルビティ)が序盤から逃げに乗り、ネルソン(オリヴェイラ)とホセ(ロハス)が最終山岳までメイン集団を牽引した。そしてミゲルのアタックは素晴らしかった。

アタックしたのが僕であればプリモシュ(ログリッチ)はついてきただろう。だがミゲルならそのままステージを勝てると思っていた。彼が加速した瞬間、僕も一緒に行きたかったが、チームメイトとチームをリスペクトを表すために自重したんだ。

明日と土曜も今日と同じく、何が起きてもおかしくない厳しいステージになるだろう。そのために今夜は出来る限り回復に努め、明日と今週末に向けて準備したい。

ステージ4位&総合5位&ヤングライダー賞 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

何度も加速を試みたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)何度も加速を試みたエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
アタックしたかったので行ったまでだ。上手くはいかなかったが、楽しめたし良い思い出ができた。もちろん最良の結果ではないが、楽しかったのはこれがグランツールだからだろう。仕掛けるのが不可能だと思えるほどペースがとても速かった。ミゲルの勝利は同じコロンビア人としてとても嬉しいよ。今大会の最後の超級山岳で後悔をしたまま家に帰りたくなかったので、今日の自分の走りには満足している。

ステージ5位&総合4位 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

簡単なステージではなかった。序盤に逃げ集団が形成され、1日を通してチームはペースを作り展開を厳しいものにした。比較的単純なレースになったね。3級山岳から最終山岳の麓まで、皆が僕を集団先頭で守ってくれた。51分もの間苦痛に耐えなければならない、キャリアの中でも間違いなく最長の山岳だったよ。僕よりも5〜10kgも軽い選手たちとともに、長く急勾配の登りを登るのは不利なんだ。だから自分のペースを守り力のロスを最小限にする走りを心がけた。その努力がフィニッシュまで実り嬉しかったよ。もちろんチームメイトのサポートがなければ不可能だった。

ステージ6位&総合11位 ダビ・デラクルス(スペイン、UAEチームエミレーツ)

今日の計画はアタックしてステージ優勝を狙うことだった。調子は良く、最終山岳で全力で踏んだ。だが後ろも速いスピードで追ってきた。勝利に届かず残念だが、力の限りを尽くしたので後悔はない。

残り5kmまで逃げて山岳賞を獲得したマイケル・ストーラー(オーストラリア、チームDSM)

好調マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームDSM)が逃げ続ける好調マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームDSM)が逃げ続ける photo:Unipublic
いつものように激しい序盤となったなか、僕とテイメン(アレンスマン)が逃げに乗ることができた。プロトンはあまりタイム差を与えてくれず、2つ目の1級山岳に入る頃でも4分差しかなかったので、ステージ優勝のためにはもっと速いペースで行かなければいけないと思っていた。山岳の谷間を誰かと一緒に走りたかったのだが、僕のアタックに誰も反応してくれなかった。最後から2つ目の山岳をトップ通過することができて嬉しかったが、長い最終山岳に2分差は十分じゃないと思っていた。

逃げに乗ったので出来る限りのポイントを狙い、チームで山岳賞ジャージをキープできて嬉しい。誰がではなく、チームとしてこのジャージを着用するのが目標だ。だから明日からは(バルデと)2人でたくさんのポイントを狙っていきたい。

ファビオ・アル(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)

逃げグループに入ったファビオ・アル(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ)逃げグループに入ったファビオ・アル(イタリア、クベカ・ネクストハッシュ) photo:CorVos
また一つステージを走り終えた。ベアトヤン(リンデマン)とともに、再び逃げに乗ることができた。チームとともに引き続き戦い続ける。

新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)

レース中盤まで長時間メイン集団を牽引した新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)レース中盤まで長時間メイン集団を牽引した新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
昨日に引き続きタフなステージでした。あんなに大人数を逃がしてしまったのが悪いのだが(苦笑)。最悪な状況でも、チームはやりきる事が出来た。皆が個々の役割をやり遂げた。

自分も無事にタイムアウト前にゴール出来て良かった。最後の登りは勾配もあったし、脚も無かったしで、とんでもなく長く感じた。これより早くゴールは出来なかったと思う。

明日はスタートしてすぐに3級の登りが待ち構えている。逃げへのアタック合戦はまたまた激しいだろうね。脚が回復している事を願う!

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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