2021/06/14(月) - 12:04
スロベニア最大のステージレース、第28回ツアー・オブ・スロベニアが閉幕。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がステージ1勝と初の総合優勝を果たし、2連覇のかかるツール・ド・フランスに向け弾みをつけた。
2年振りの開催となったツアー・オブ・スロベニア photo:www.tourofslovenia.si
6月9〜13日までの5日間で開催されたツアー・オブ・スロベニア(2.Pro)は、自転車新興国として近年勢力を拡大しているスロベニア最大のステージレース。昨年大会はコロナ禍で中止されたため2年振りの開催、そして今年はスロベニア独立30周年も重なり一層注目が高まる中で行われた。
今年はツール・ド・スイスと併催されながらも、昨年のツール・ド・フランス覇者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が出場。高地合宿に励んだポガチャルは、ツール前哨戦の定番であるクリテリウム・デュ・ドーフィネやスイスではなくよりステージ数の少ない母国大会を調整レースに選んだ。また出場チームには同じくツールを控えるメンバーの揃うバイクエクスチェンジ、アスタナ・プレミアテック、バーレーン・ヴィクトリアスという合計4つのワールドチームがスタートラインに並んだ。
151kmの平坦基調で争われた初日は集団スプリントに持ち込まれ、リードアウトから飛び出したフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)がジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)を抑え勝利。今大会最初の山岳ステージとなった2日目は、残り24km地点から始まる2級山岳スヴェティナ峠(距離5.6km/平均7.1%)の登坂でポガチャルが1人アタックすると、そのまま最大勾配12%の登りで更にリードを広げ、22kmの独走勝利を決めた。その結果、ステージ2位のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)に1分22秒差をつけ早くもリーダージャージに袖を通した。
第1ステージ 初日の集団スプリントはフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が先着 photo:www.tourofslovenia.si
第2ステージ 22kmの独走勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:www.tourofslovenia.si
第3ステージ 集団スプリントでワールドチームを抑えジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が勝利 photo:www.tourofslovenia.si
3日目は3級山岳が3度登場する丘陵ステージ。逃げにもチャンスがあったものの、「登れるスプリンター」マッテオ・トレンティン(イタリア)のためUAEチームエミレーツが厳しくペースをコントロールして作戦通り集団スプリントに持ち込んだ。しかし、最終リードアウトを務めたポガチャルから発射したトレンティンを初日2位のアベラストゥリが追い抜き、マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)を抑えて勝利した。
今大会のクイーンステージとなった4日目は、3級と2級の山岳が交互に登場し、2級山岳ラヴニカ峠(距離3.2km/平均9.5%)を越えて最大勾配が21%にも達する1級山岳(距離2.5km/平均13%)に挑むレイアウト。UAEチームエミレーツの牽引するメイン集団が早々に逃げを捉え、最終山岳ではポガチャル、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、マッテオ・ソブレロ(イタリア、アスタナ・プレミアテック)の3名に絞り込まれる、最後は前大会の総合優勝者であるウリッシが加速し勝利を挙げた。
第4ステージ ポガチャルのアシストを受けたディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が勝利 photo:www.tourofslovenia.si
第5ステージ 今大会2勝目を挙げるフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:www.tourofslovenia.si
スロベニアの首都リュブリャナをスタートした最終日は、大会3度目の集団スプリントでフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が今大会2勝目。この日も安全に先頭集団でフィニッシュしたポガチャルが総合優勝を飾り、ウリッシが総合2位に入ったことでUAEチームエミレーツは総合ワンツーを独占した。
母国最大のステージレースを制したポガチャルは「信じられない気持ちだ。4度も表彰台をあと一歩のところで逃し、ようやく総合優勝が叶った。母国で多くの人たちの前を走ることができて幸せと誇りを感じていた」とコメント。「脚の調子は日に日に良くなっており、あと少しでツール・ド・フランスへの準備が整う。最大の目標まで残り2週間を、完璧な準備期間にするつもりだ」と、2連覇のかかるツールに向けて意気込みを語っている。
ツール・ド・フランスに弾みをつける総合優勝を挙げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:www.tourofslovenia.si
![2年振りの開催となったツアー・オブ・スロベニア](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-2021-06-14-102958.jpeg)
6月9〜13日までの5日間で開催されたツアー・オブ・スロベニア(2.Pro)は、自転車新興国として近年勢力を拡大しているスロベニア最大のステージレース。昨年大会はコロナ禍で中止されたため2年振りの開催、そして今年はスロベニア独立30周年も重なり一層注目が高まる中で行われた。
今年はツール・ド・スイスと併催されながらも、昨年のツール・ド・フランス覇者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が出場。高地合宿に励んだポガチャルは、ツール前哨戦の定番であるクリテリウム・デュ・ドーフィネやスイスではなくよりステージ数の少ない母国大会を調整レースに選んだ。また出場チームには同じくツールを控えるメンバーの揃うバイクエクスチェンジ、アスタナ・プレミアテック、バーレーン・ヴィクトリアスという合計4つのワールドチームがスタートラインに並んだ。
151kmの平坦基調で争われた初日は集団スプリントに持ち込まれ、リードアウトから飛び出したフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)がジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)を抑え勝利。今大会最初の山岳ステージとなった2日目は、残り24km地点から始まる2級山岳スヴェティナ峠(距離5.6km/平均7.1%)の登坂でポガチャルが1人アタックすると、そのまま最大勾配12%の登りで更にリードを広げ、22kmの独走勝利を決めた。その結果、ステージ2位のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)に1分22秒差をつけ早くもリーダージャージに袖を通した。
![第1ステージ 初日の集団スプリントはフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が先着](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/19867461239592218441962691906673530682258564n.jpeg)
![第2ステージ 22kmの独走勝利を決めたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/19320362939618839372633932524543129695797106n.jpeg)
![第3ステージ 集団スプリントでワールドチームを抑えジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が勝利](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/19434465139645215703329637210550398403270931n.jpeg)
3日目は3級山岳が3度登場する丘陵ステージ。逃げにもチャンスがあったものの、「登れるスプリンター」マッテオ・トレンティン(イタリア)のためUAEチームエミレーツが厳しくペースをコントロールして作戦通り集団スプリントに持ち込んだ。しかし、最終リードアウトを務めたポガチャルから発射したトレンティンを初日2位のアベラストゥリが追い抜き、マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)を抑えて勝利した。
今大会のクイーンステージとなった4日目は、3級と2級の山岳が交互に登場し、2級山岳ラヴニカ峠(距離3.2km/平均9.5%)を越えて最大勾配が21%にも達する1級山岳(距離2.5km/平均13%)に挑むレイアウト。UAEチームエミレーツの牽引するメイン集団が早々に逃げを捉え、最終山岳ではポガチャル、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、マッテオ・ソブレロ(イタリア、アスタナ・プレミアテック)の3名に絞り込まれる、最後は前大会の総合優勝者であるウリッシが加速し勝利を挙げた。
![第4ステージ ポガチャルのアシストを受けたディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が勝利](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/19709524739673649000486307544538047962795472n.jpeg)
![第5ステージ 今大会2勝目を挙げるフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/e3xgdyweaepuz6.jpeg)
スロベニアの首都リュブリャナをスタートした最終日は、大会3度目の集団スプリントでフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)が今大会2勝目。この日も安全に先頭集団でフィニッシュしたポガチャルが総合優勝を飾り、ウリッシが総合2位に入ったことでUAEチームエミレーツは総合ワンツーを独占した。
母国最大のステージレースを制したポガチャルは「信じられない気持ちだ。4度も表彰台をあと一歩のところで逃し、ようやく総合優勝が叶った。母国で多くの人たちの前を走ることができて幸せと誇りを感じていた」とコメント。「脚の調子は日に日に良くなっており、あと少しでツール・ド・フランスへの準備が整う。最大の目標まで残り2週間を、完璧な準備期間にするつもりだ」と、2連覇のかかるツールに向けて意気込みを語っている。
![ツール・ド・フランスに弾みをつける総合優勝を挙げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2021/06/14/19820025039698702264647643215976241605998728n.jpeg)
第1ステージ 6月9日(水)プトゥイ〜ロガーシュカ・スラティナ(151.5km)
1位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:33:45 |
2位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
3位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
5位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) |
第2ステージ 6月10日(木)ジャレツ〜ツェリエ(147km)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 3:32:03 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:22 |
3位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、アスタナ・プレミアテック) | |
5位 | タネル・カンゲルト(エストニア、バイクエクスチェンジ) | 1:25 |
第3ステージ 6月11日(金)ブレージツェ〜クルシュコ (165.8km)
1位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | 3:50:26 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
5位 | イェッベ・パルセン(デンマーク、コロクイック) |
第4ステージ 6月12日(土)アイドフシュチナ〜ノヴァ・ゴリツァ(164.1km)
1位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 4:15:28 |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:01 |
3位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、アスタナ・プレミアテック) | |
4位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | 0:27 |
5位 | ジェームズ・ショー(イギリス、リブルウェルドタイトプロサイクリング) | 0:48 |
第5ステージ 6月13日(日)リュブリャナ〜ノボ・メスト(175.3km)
1位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 4:12:05 |
2位 | アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | |
3位 | ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 19:23:31 |
2位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 1:21 |
3位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、アスタナ・プレミアテック) | 1:35 |
4位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | 2:08 |
5位 | ジェームズ・ショー(イギリス、リブルウェルドタイトプロサイクリング) | 2:29 |
text:Sotaro.Arakawa
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