ローラー台にも定評のあるミノウラから、新型のダイレクトドライブ式トレーナーMagTurbo Direct Drive MD640がリリースされた。静粛性を追求した設計や、マグネット式の負荷調整機構が採用されたシンプルなインドアトレーナーだ。



ミノウラ MagTurbo Direct Drive MD640ミノウラ MagTurbo Direct Drive MD640 (c)フカヤ
精度の高いパーツを搭載した3本ローラー台や、タイヤドライブの後輪固定ローラー台、フロントフォーク固定/リアタイヤはローラー式のハイブリッドモデルなど、様々なトレーナーをリリースしてきたミノウラ。盛り上がるバーチャルサイクリングのトレンドに沿って、近年はダイレクトドライブ式のスマートローラーなども展開しているブランドだ。

今回リリースされたMagTurbo Direct Drive MD640は、スマートローラーではスタンダードな仕様であるダイレクトドライブ式を採用しながら、相互通信による自動負荷調整機能を持たないトラディショナルなモデルだ。

ダイヤル式の負荷調整機能が備えられているダイヤル式の負荷調整機能が備えられている (c)フカヤ本体下部に免震加工の足が設けられている本体下部に免震加工の足が設けられている (c)フカヤ


負荷調整は電磁石によって負荷が掛かるマグネット式で、本体から伸びるワイヤーとその先に装備されているダイヤルによって負荷を調整する機構。7段階で負荷の強さを切り替えることができ、任意の負荷でインドアトレーニングを行うことが可能だ。

本体にはANT+とBLEのスピードセンサーが搭載されており、サイクルコンピューターなどとも連動可能。また、自転車にパワーメーターが備えられていれば、斜度などは再現されないもののバーチャルサイクリングは遊べるため、タイヤドライブ式ではない選択肢としてMD640を選んでも良さそうだ。

備えられている持ち手は収納する際に活躍するだろう備えられている持ち手は収納する際に活躍するだろう (c)フカヤクイックリリースやスルーアクスルに対応するエンドクイックリリースやスルーアクスルに対応するエンド (c)フカヤ


ダイレクトドライブ式の美点は、タイヤの摩耗などを気にしなくて良いところにある。タイヤのグリップ力を活かすタイヤドライブ式の場合、グリップ力を越える負荷をかけてペダルを踏み込むとスリップしたり、偏摩耗の影響を受けてバイブレーションと音が発生したりする。一方、ダイレクトドライブ式はそれらの影響を受けず、ドライブトレインからのパワーを直接フライホイールを回す力に変換できるため、滑らかな乗り心地を味わえる。

ダイレクトドライブ式でも騒音が発生しないわけではないが、MD640においては静粛性を追求して設計されているという。音鳴りの主な原因となる振動を床に伝わるまでにカットするべく、免震加工の脚を採用。そのため、周囲への騒音が気になる住環境でも安心して使うことのできる静粛性を実現している。

本体裏側には免震加工の脚を装着することで、静粛性を獲得している本体裏側には免震加工の脚を装着することで、静粛性を獲得している (c)フカヤ
また、相互通信による負荷装置を搭載しないことで、ダイレクトドライブ式としては手が届きやすい64,900円(税込)という価格を実現していることも大きなポイントだ。バーチャルサイクリングに参加しないもののインドアでフィットネスを行いたい方にぴったりのプロダクトだろう。

ミノウラ MagTurbo Direct Drive MD640ミノウラ MagTurbo Direct Drive MD640 (c)フカヤ


ミノウラ MagTurbo Direct Drive MD640
重量:13 kg
展開時サイズ:W576 x D441 x H458 mm
収納時サイズ:W212 x D400 x H458 mm
負荷調整:7段階
対応規格:130~135 クイックレリーズ、12×142~148 スルーアクスル
対応スプロケット:シマノタイプ8/9/10/11 スピード(SRAM XD 規格はオプション対応)
価格:64,900円(税込)

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