ワフーのGPSサイクルコンピューター”ELEMNT BOLT”がフルモデルチェンジ。カラーディスプレイやサイコン上で完結するスマートナビゲーションの搭載など、コンパクトなボディはそのままに大幅な機能向上を果たしている。



ワフー ELEMNT BOLTワフー ELEMNT BOLT (c)インターテック
アメリカのジョージア州アトランタを拠点に2009年に創業したフィットネスデバイスブランド、Wahoo(ワフー)。サイクルスポーツの分野においても、アージェードゥーゼール・シトロエン、ボーラ・ハンスグローエ、ドゥクーニンク・クイックステップなど多くのプロチームに機材を供給し、最高レベルのレースでその有用性を証明してきた。

スマートトレーナーや心拍計など、同社の豊富なラインアップのなかでも、レースシーンにおいて大きな存在感を放つのが、サイクルコンピューターであるELEMNT GPSシリーズだ。アウトフロントマウントと一体化するインテグレートデザインによって1.5Wの空気抵抗を削減するというユニークなアプローチで一躍脚光を浴びたELEMNTシリーズ。その中でもコンパクトなサイズ感で人気の高いベーシックモデル"ELEMNT BOLT"が登場以来初となるフルモデルチェンジを果たす。

1.5Wの抵抗削減を実現する1.5Wの抵抗削減を実現する (c)インターテック
旧モデルとの最も大きな変更点はカラーディスプレイの採用だ。視認性に優れる64色のハイコントラストスクリーンを採用し、ライドデータやマップなどが読み取りやすくなった。各データ項目の背景をハイライトでき、特定のデータ指標を目立たせることも可能に。

環境光センサーによってバックライト輝度を自動調整することで、早朝や薄暮の時間帯でも高い視認性を確保してくれる。また、2.2インチディスプレイの表面には擦り傷がつきづらく耐久性に優れたゴリラガラスを採用し、長期にわたる使用でもくっきりとした表示環境を提供する。

各データ項目の背景をハイライトでき、特定のデータ指標を目立たせることも可能各データ項目の背景をハイライトでき、特定のデータ指標を目立たせることも可能 (c)インターテック
更に、これまで上位機種であるELEMNT ROAMにのみ搭載されていたスマートナビゲーションを搭載。あらかじめ設定していたルートを外れてしまった際のリルートや、スタート位置への誘導、目的地の変更などをスマートフォンと連携する必要なく、サイクルコンピューター単体で行うことが出来るようになったことも大きなアップデートだ。

ボディ上部に設置されているクイックビューLEDによって、ターンバイターンでの方向指示やSTRAVAのライブセグメントへの接近など、様々な通知を受け取れる。更に、16GBと大容量メモリに豊富な道路情報やトレイルのデータがプリロードされており、未知のエリアでも簡単に探索できるように設計されている。

サイクルコンピューター単体でルーティングが可能となったサイクルコンピューター単体でルーティングが可能となった (c)インターテック
ELEMNTシリーズの特徴であるインテグレートデザインは初代から変わることなく、最大15時間というランタイムも前作同様。IPX7の防水設計となっているため、雨の日でも心配無用。なお、充電端子はUSB-Cへと変更されている。大幅なアップデートが施されていながらも、価格は38,500円(税込)と旧モデル(35,200円)とほぼ変わらない。



ワフー ELEMNT BOLT
無線通信:Bluetooth/ANT+
バッテリー:充電式リチウムイオン(最大15時間稼動)
防水性:IPX7
サイズ:L 4.7cm × W7.7cm ×D2.1cm
モニターサイズ:5.6cm
重 量:68g
付属品:エアロマウント、ステムマウント、USB-Cケーブル、クイックスタートガイド
価 格:38,500円(税込)

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