2021/04/24(土) - 08:26
ツアー・オブ・ジ・アルプス最終日にフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げ切り勝利。サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)は総合優勝と共にジロに向けて弾みをつけている。
5日間、イタリアとオーストリア国境に横たわるアルプス山脈を舞台にしてきた第45回ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)も最終日。前半に1級山岳パッソ・ドゥロンを越え、後半から2級山岳ラーゴ・ディ・テンノを含む周回コースを2周半周り、ガルダ湖の北端の街リーヴァ・デル・ガルダを目指す120kmのショートステージをプロトンが駆け抜けた。
まさに大逃げ向けのこの日、最後のチャンスを掴むべく0km地点から登りを得意とするアタッカーたちが抜け出しを試みる。30km弱のアタック合戦を経て、総合10位のニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)やダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)、イバン・ソーサ(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)、ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションNIPPO)、フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、そしてニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームDSM)など、錚々たるメンバーを含む16名が先行した。
山岳賞ランキング2位のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)は、最初の1級山岳を先頭通過して総合山岳賞獲得を確保。大きな上り下りが詰め込まれた120kmのショートステージゆえにアグレッディブなペースが続き、合計2度通過する2級山岳ラーゴ・ディ・テンノでは先頭グループが分裂。ピノとトニ・ガロパン(フランス、AG2Rシトロエン)、グロスシャートナー、ロッシュ、デマルキなど強者ばかりに絞り込まれた先頭グループが1分差で頂上を通過し、2度目のラーゴ・ディ・テンノに入っていく。すると「今日は僕にチャンスがあると思っていたので、チームとして昨夜の段階でアタックを決めていた」と言うグロスシャートナーが独走に持ち込んだ。
ハイテンポを刻むグロスシャートナーは、追いかけるロッシュとデマルキを50秒引き離して頂上を通過。フィニッシュまでほぼ下りのみというレイアウトは一人逃げに味方した。リードを維持したグロスシャートナーが、作戦通り前々日2位に甘んじたリベンジを達成した。
「これまでずっとステージ優勝にトライしてきたけれど、今日ほど脚がよく動かなかったんだ。多くの強力な選手たちを相手に収めた価値ある勝利であり、僕の一番のファンでいてくれた去年亡くなった叔父に捧げたい。オーストリア人選手にとってこのレースは数少ないホームレースであり、ファンの前で勝利できて本当に嬉しい」と、オーストリア人としてアルプス初のステージ優勝者となったグロスシャートナーは語っている。
また、チームメイトに守られて走ったサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)は今季初の総合優勝を達成。5月8日に開幕するジロ・デ・イタリアに向けて弾みをつけることとなった。「この結果にとても満足しているよ。決して簡単な日なんてなかったけれど、このレースでジロに向けて準備が整っていることを確認できた。明日はジロ山岳ステージの下見に行き、数日の休息を挟んで今季最大の目標に挑む」と意気込んでいる。
5日間、イタリアとオーストリア国境に横たわるアルプス山脈を舞台にしてきた第45回ツアー・オブ・ジ・アルプス(UCI2.Pro)も最終日。前半に1級山岳パッソ・ドゥロンを越え、後半から2級山岳ラーゴ・ディ・テンノを含む周回コースを2周半周り、ガルダ湖の北端の街リーヴァ・デル・ガルダを目指す120kmのショートステージをプロトンが駆け抜けた。
まさに大逃げ向けのこの日、最後のチャンスを掴むべく0km地点から登りを得意とするアタッカーたちが抜け出しを試みる。30km弱のアタック合戦を経て、総合10位のニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)やダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)、イバン・ソーサ(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)、ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションNIPPO)、フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、そしてニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームDSM)など、錚々たるメンバーを含む16名が先行した。
山岳賞ランキング2位のアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)は、最初の1級山岳を先頭通過して総合山岳賞獲得を確保。大きな上り下りが詰め込まれた120kmのショートステージゆえにアグレッディブなペースが続き、合計2度通過する2級山岳ラーゴ・ディ・テンノでは先頭グループが分裂。ピノとトニ・ガロパン(フランス、AG2Rシトロエン)、グロスシャートナー、ロッシュ、デマルキなど強者ばかりに絞り込まれた先頭グループが1分差で頂上を通過し、2度目のラーゴ・ディ・テンノに入っていく。すると「今日は僕にチャンスがあると思っていたので、チームとして昨夜の段階でアタックを決めていた」と言うグロスシャートナーが独走に持ち込んだ。
ハイテンポを刻むグロスシャートナーは、追いかけるロッシュとデマルキを50秒引き離して頂上を通過。フィニッシュまでほぼ下りのみというレイアウトは一人逃げに味方した。リードを維持したグロスシャートナーが、作戦通り前々日2位に甘んじたリベンジを達成した。
「これまでずっとステージ優勝にトライしてきたけれど、今日ほど脚がよく動かなかったんだ。多くの強力な選手たちを相手に収めた価値ある勝利であり、僕の一番のファンでいてくれた去年亡くなった叔父に捧げたい。オーストリア人選手にとってこのレースは数少ないホームレースであり、ファンの前で勝利できて本当に嬉しい」と、オーストリア人としてアルプス初のステージ優勝者となったグロスシャートナーは語っている。
また、チームメイトに守られて走ったサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)は今季初の総合優勝を達成。5月8日に開幕するジロ・デ・イタリアに向けて弾みをつけることとなった。「この結果にとても満足しているよ。決して簡単な日なんてなかったけれど、このレースでジロに向けて準備が整っていることを確認できた。明日はジロ山岳ステージの下見に行き、数日の休息を挟んで今季最大の目標に挑む」と意気込んでいる。
ツアー・オブ・ジ・アルプス2021第5ステージ結果
1位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:03:38 |
2位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームDSM) | 0:34 |
3位 | アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション) | |
4位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:40 |
5位 | アレハンドロ・オソリオ(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA) | |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | |
7位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
8位 | ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EFエデュケーションNIPPO) | |
9位 | マーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | マッテーオ・ファッブロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
50位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:51 |
個人総合成績
1位 | サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ) | 18:36:06 |
2位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:58 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック) | 1:06 |
4位 | ジェフェルソン・セペダオルティス(エクアドル、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | 2:25 |
5位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションNIPPO) | 2:37 |
6位 | パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ) | 2:44 |
7位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | 2:54 |
8位 | ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EFエデュケーションNIPPO) | 3:12 |
9位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | |
10位 | ニック・シュルツ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | 3:39 |
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