自転車用ライトのリーディングカンパニー、キャットアイが誇る定番モデルのURBAN。リーズナブルな乾電池式フロントライトがモデルチェンジを果たし「URBAN2」となった。防水性能とカンデラ値が2倍以上に強化されたモデルを紹介しよう。



キャットアイ URBAN2キャットアイ URBAN2
自転車用ライトのリーディングカンパニーであるキャットアイは、充電式がポピュラーとなった今も乾電池式のライトのラインアップを堅持。時流に合わせた改良と新型のリリースを行い続けている。そんなキャットアイが誇る乾電池式ライトがURBAN(アーバン)だ。

乾電池式のメリットは非常に入手しやすいこと。市街地であればコンビニやドラッグストアなどで買い求めることができ、万が一ライド中に電池が切れてしまった場合でも対処しやすい。また、乾電池型の充電池も普及しているため、自宅に数セット用意しておけばデイリーユースを考えるサイクリストでも運用しやすいはずだ。

キャットアイが誇るオプティキューブテクノロジーを採用したレンズがアセンブルされるキャットアイが誇るオプティキューブテクノロジーを採用したレンズがアセンブルされる
側方、下方に光が届くようなレンズデザインだ側方、下方に光が届くようなレンズデザインだ カバーと本体を固定するダイヤル部分に電源ボタンが備えられているカバーと本体を固定するダイヤル部分に電源ボタンが備えられている


そんなURBANがモデルチェンジを果たし"URBAN2"となる。明るさは50ルーメン。この数値は前作と変わりないが、カンデラという値が1700cdに大幅向上を果たしている。前作が約800cdだったため、2倍以上の数値向上という計算となる。

自転車用ライトの多くはルーメン数で表記されているため、カンデラという数値は馴染みが薄い。カンデラとルーメンの違いを補足しておこう。カンデラは光度を表す単位であり、照射範囲の中で最も明るい箇所の数値を示しているもの。ある一方向への光の強さを示しているため、計測ポイントが異なれば数値が変わることがある。対して、ルーメンというのは光源から出力される光の量、全ての総和(光束)だ。数字が大きければそのライトは全体的に明るいと評価できる。キャットアイのサイトでも説明されているため、一度確認したほうが良いだろう。

LED+電池マウントの本体とカバーが別体となっており、覆うようにカバーを装着するLED+電池マウントの本体とカバーが別体となっており、覆うようにカバーを装着する
URBAN2は配光もアップデートされている。キャットアイが誇るオプティキューブテクノロジーが用いられていることに変わりはないが、前作のスポット配光から、より周辺まで照らし出してくれる配光となった。

また、URBAN2はボディ形状がリアライトのTIGHTと同じ様に、レンズ+電池+基盤のメインボディを筒状のスライド式カバーパーツで覆う構造とされた。筒状カバーがボディと接する部分にはパッキンが備えられかつ、ボディとカバーのパーツはダイヤルを締めて固定するため、雨水が内部に侵入する隙間を生み出さないようになっており、IPX7の防水性を実現した。

ボディとカバーが接する部分にパッキンが装備されたボディとカバーが接する部分にパッキンが装備された 電源ボタンの付け根にパッキンが設けられている電源ボタンの付け根にパッキンが設けられている


新しいボディ構造が採用されたのに伴い、ライト側のフレックスタイトブラケットパーツが別体となり、交換可能となった。ランタイムは点灯(50ルーメン/1700カンデラ)で約30時間、400カンデラまでは10時間となる。また、新たに搭載されたバッテリーインジケーターが電池残量低下を示す赤色に点灯しても、約30分は前照灯としての明るさをキープしてくれるという。点滅は約250時間。モードメモリも採用されている。

ラインアップはブラック、ホワイト、シルバー、レッド、ブルー、チェレステグリーンという6色。価格は2,200円(税抜)。市街地をメインとした通勤通学など日常生活にスポーツバイクを活用するのにぴったりなフロントライトだ。

配光は直線的で、進行方向の路面状況を把握しやすい配光は直線的で、進行方向の路面状況を把握しやすい
上下に広く光が広がっていく上下に広く光が広がっていく 中央部を強く照らし出す配光となっている中央部を強く照らし出す配光となっている




キャットアイ URBAN2
サイズ:89×38×32mm
重量:83g
防水性能:IPX7
使用電池:単3形アルカリ乾電池2本
ブラケット:フレックスタイトブラケット(対応径:22~35mm)
カラー:ブラック、ホワイト、シルバー、レッド、ブルー、チェレステグリーン
価格:2,200円(税抜)

モード
点灯:約30時間(50ルーメン/1,700カンデラ)
点滅:約250時間(50ルーメン/1,700カンデラ)