IRCがSDA王滝のような長距離MTBライドに向けて開発を行ったMIBRO for Marathonがモデルチェンジとなった。スムースな転がりを維持しつつ、コントロール性を向上させるためのブラッシュアップが行われた新型を紹介しよう。



IRC MIBRO For MarathonIRC MIBRO For Marathon (c)IRC
日本のMTBイベントの中でも人気の高いものの一つがセルフディスカバリーアドベンチャーin王滝(以下、SDA王滝)だ。クロスカントリーマラソンにカテゴライズされるSDA王滝は、100kmオーバーの距離を走行する長距離かつチャレンジングな競技として多くのマウンテンバイカーが挑戦する一大イベントとなっている。

そんなクロスカントリーマラソンのためにIRCが開発したのが、MIBRO for Marathonだ。モデル名からもわかるように、このタイヤはオールマウンテン系タイヤのMIBROをベースとし、長距離を走りきれるように軽量性や転がりの軽さを求めたモデルとされている。

そんなMIBRO for Marathonがモデルチェンジ。新型はこれまでよりもベースモデルのMIBRO寄りの性格となり、トレイルでのコントロール性を向上させたタイヤとなっている。トレイルやグラベルでのダウンヒルで、よりグリップするタイヤへと進化したことで、長丁場となり集中力が途切れがちなマラソン競技の後半でも安心して下っていくことが出来るタイヤとなった。

IRC MIBRO For MarathonIRC MIBRO For Marathon (c)IRC
新型ではMIBROと現行のMIBRO for Marathonを4:6の割合でブレンドしたトレッドデザインでコントロール性を追求した。センターノブの背を高くすることで、ブレーキング時の安定性を向上。ノブの間隔も見直されており、トラクションと転がり抵抗のバランスを整えているという。

サイドノブもセンターに合わせて、高さや大きさ、配置が見直されている。サイドに張り出したノブはコーナリングでバイクを倒しこんだ時もしっかり路面を捉えてくれ、テクニカルなトレイルでも高いグリップ力を発揮してくれるはずだ。

コントロール性が増した事により、里山ライドなどでも下りをより楽しめるタイヤへと進化しつつ、XCマラソンに求められる低転がり抵抗もあわせ持っている新型MIBRO for Marathonは、自走でトレイルまで向かうライダーにもオススメだ。ラインアップは29インチ、27.5インチいずれも、2.1インチ幅と2.3インチ幅という現在の主流サイズが揃う。価格は6,600円(税抜)。



IRC MIBRO for Marathon
タイヤ形式:TUBELESS READY
ケーシング:120TPI
価格:6,600円(税抜)

サイズ/重量
29×2.10 (700×53C)/695g
29×2.30 (700×58C)/735g
27.5×2.10 (650×53B)/650g
27.5×2.30 (650×58B)/690g

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