イタリアンタイヤブランドのヴィットリアが、グラベルモデル向けタイヤインサート"AIR-LINER GRAVEL"をリリースした。リム打ちパンクやリム破損のリスクを低減する役割のインサートが、タイヤ幅31mm~40mmに対応するスリムシェイプとなった。



ヴィットリア AIR-LINER GRAVELヴィットリア AIR-LINER GRAVEL (c)VTJ耐久性に優れるポリマー素材が採用されている耐久性に優れるポリマー素材が採用されている (c)VTJ専用設計のバルブが付属する専用設計のバルブが付属する (c)VTJ


マウンテンバイクでは使用する人も増えているタイヤインサート。チューブレスタイヤの内側に入れることで、タイヤが大きな衝撃を受けた際に発生するリム打ちパンクや、リム自体の破損リスクを低減してくれるアイテムだ。

ヴィットリアもマウンテンバイク用は既にラインアップしており、今回はグラベルタイヤ用"AIR-LINER"がリリースされた。グラベル用タイヤインサートは、対応タイヤ幅31mm~40mm、対応リム幅17C~25Cというスペックが表すように、MTB用と比較し細いシェイプとなっている。

単純にMTB用からサイズダウンを行ったわけではなく、細いリム幅にフィットする台形状のグラベル専用設計が採用されている。MTB用はタイヤのほぼ全周がインサートでプロテクションされており、形状でタイヤトレッドやサイドウォールの柔軟性をコントロールしている。グラベル用は広めの空間が設けられているため、タイヤは自由に柔軟性を発揮してくれそうだ。

タイヤのリム打ちパンクやリム破損のリスクを低減するインサートタイヤのリム打ちパンクやリム破損のリスクを低減するインサート (c)VTJ
また、タイヤ内部の空気の一部をインサートで置き換えることで、タイヤ空気圧を低圧にすることが可能となる。低圧にセットするとタイヤのグリップ力が向上するとともに、ハンドルバーへと伝わる振動が減少するという。もちろんタイヤインサートが挿入されているため、横方向への安定性は確保されている。

Air-Liner GRAVELのポリマー素材は非常に耐久性に優れている。通常の走行では最大で2000時間、フラットタイヤの状態では1時間の使用に耐えられるという。このポリマー素材はシーラント剤を吸い込まないため、空気保持やパンク補修機能はそのまま生かされる。なおシーラント剤はノン・アンモニア仕様が好まれている。

付属品として専用チューブレスバルブが開発されていることも特徴だ。タイヤ内部側のベース部分に通常のバルブ穴とは別の空気が通る穴が設けられており、インサートでメインホールが塞がった際も空気圧調整が行えるようになっている。タイヤインサートの重量は47g。価格は2,800円(税抜)だ。



ヴィットリア AIR-LINER GRAVEL
対応リム径:最大700C(29インチ)
対応リム幅:17C~25C
対応タイヤ幅:31mm~40mm
重量:47g
付属品:専用チューブレスバルブx 1本
入数:タイヤ1本分
価格:2,800円(税抜)


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