東京オリンピックの自転車競技マウンテンバイク代表選考において、JCFは選考期間の延長を行なわず。男子は山本幸平(Dream Seeker)、女子は今井美穂(CO2bicycle)がそれぞれ東京五輪MTB代表に内定した。



東京五輪プレ大会にて「天城越え」をクリアする山本幸平東京五輪プレ大会にて「天城越え」をクリアする山本幸平 photo:So.Isobe
新型コロナウィルスの影響で開催延期となった東京オリンピック。自転車競技マウンテンバイクにおいては、代表選考期間を5月28日までとし、その時点での選考基準に基づき代表を選出する予定であった。

3月15日以降UCIポイントの対象となるレースが全てキャンセルとなり、選考期間の延長も検討されてきたが、JCFは26日に当初の選考期間のまま代表選考を行うことを発表。28日時点でUCIランキングの日本人最上位につける、山本幸平(Dream Seeker)と今井美穂(CO2bicycle)の代表入りが内定。また、補欠として平野星矢(チーム・ブリヂストン・サイクリング)と川口うらら(日本体育大学/FUKAYA RACING)が選出されている。

東京五輪プレ大会にて 粘りの走りを見せる今井美穂東京五輪プレ大会にて 粘りの走りを見せる今井美穂 photo:So.Isobe
JCFマウンテンバイク委員会は選考期間延長を行わなかった理由について以下のように説明している。

・資格基準期間2年間の約90%、個人ランキング換算期間1年間の約80%は既に消化されており、一定の判断ができる期間と判断できること
・今後の世界的な活動計画も定まらない中、また、安全性についても不安のある遠征の助長を促しかねない期間設定は得策ではないこと
・期間延長を行うよりも選考を早期に決着させることが選手への配慮、安心感を与え、1年後の大会に向けて最大限調整することができること

以下は、代表に選出された各選手のコメントとなる。

山本幸平選手コメント

東京オリンピック内定が決まった事、今までの競技人生の中でも一番嬉しい報告でした。まずは、ここまで応援と支援して頂いた多くの方々への感謝の想いを伝えたいと思います。本当に、ここまでサポートしてくれて、ありがとうございます。そして、山本ファミリーや妻と娘のサポートが無ければ、リオオリンピック後から競技者としてのメンタルを保つ事が出来なかったと思います。ありがとう。

感染症問題で1年延期となった事で、僕が、1年前から日本代表に内定された事に関して、とても素晴らしく、本番に向けて準備を確実に進められる期間を与えてくれた事に感謝致します。

そして、日本代表として、皆の期待に応える為に、練習に励み、本番で最高の走りをします。それと同時に、残された期間で若手選手と切磋琢磨して皆で強い日本チームを作り上げ、今後のマウンテンバイクの発展に貢献して行きたい想いです。

今井美穂選手コメント

初めに、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、医療機関に大きな影響が及んでおりますが、最善を尽くして感染予防や診療などの業務に携わり、地域医療を支えてくださっている医療従事者の方々や、私たちの生活を支えてくださっている多くの皆様に、心より敬意を表します。

さて、2020東京オリンピックMTB−XCO代表選手として、正式に内定をいただきました。幼い頃から漠然と「オリンピック選手になりたい」という夢を描いてきましたが、自国開催でもある記念すべき「東京オリンピック」の代表選手に選出され、幼い頃からの夢を叶えることができたことを本当に嬉しく思っております。

新型コロナウイルス感染症の影響により、開催が1年間延期という形になってしまいましたが、全世界においてコロナウイルス感染症が1日でも早く終息されることを願いながら、この延期された期間をプラスに捉え、自分自身のフィジカル面・スキル面を共に向上させることができるよう、トレーニングを重ねていきたいと思います。

自国開催の東京オリンピック。たくさんの方に応援してもらいながら走れることを想像すると、今から胸が高まり、楽しみでいっぱいです。みなさんに最高の走りをお見せすることができるように1日1日を大切に、準備をしていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。



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