2002年に台湾で創設されたPYCチェーンの国内展開が始まる。老舗メーカーで30年もの間、研究開発に従事していたエンジニア、ポール・チェンが創設したブランドであり、彼が培ってきたノウハウのもと、高性能チェーンが作られる。



PYCチェーン(シルバー)PYCチェーン(シルバー) (c)PYC Chain
PYCチェーンを設立したポール・チェン氏は、台湾の老舗メーカーの開発者として長い間チェーンのR&Dに従事してきたエンジニア。かつて所属していたメーカーではシマノとの技術提携時にチームリーダーとして日本に派遣されたこともあり、その後のメーカー発展の礎となった人物だ。

そんなチェン氏は2002年にPYCチェーンを立ち上げ、30年以上にも及ぶ研究開発のノウハウを元に自身のブランドで高性能チェーンの開発に取り組んでいる。開発されたチェーンは、MTB XCOの元オリンピアンで現在はトライアスロンに取り組む竹谷賢二さん、国内のトライアスロン女子エリートランキング首位に立つ高橋侑子さんによってテストが行われ、性能が煮詰められている。

ラインアップは12速用から10速用までの3タイプで、それぞれにDLC、TiN、クロームメッキという表面処理が施された3種類が揃う。いずれもシマノとスラムに対応する汎用性の高いプロダクトとなっている。

PYCチェーン P1201 12速用は中空ピンを採用しているPYCチェーン P1201 12速用は中空ピンを採用している (c)PYC Chain
PYCチェーン(DLC)PYCチェーン(DLC) (c)PYC ChainPYCチェーン(ゴールド)PYCチェーン(ゴールド) (c)PYC Chain


DLCとはダイヤモンドライクカーボン・コーティングのことで、非常に硬度が高く、摩擦係数が非常に低いという特性を備える。チェーンに必要な耐久性と低フリクション性を同時に実現していることが特徴だ。TiN、クロームメッキも同じように硬さと摩擦係数の性能を向上させる物だが、DLCは各種コーティング手法の中でもハイスペックな性能を実現している。

また、PYCチェーンのプロダクトには中空リンクと中空プレートを採用したスーパーライトウェイトと、中空リンクのみを採用したライトウェイトという2スペックに分けられている。12速用チェーンはライトウェイト仕様で、11速と10速用はスーパーライトウェイト仕様だ。重量と価格は下記スペック欄をご覧いただきたい。取り扱いは東商会。

PYCチェーン・ラインアップ
P1201 SP1101 SP1001
対応ギア 12速 11速 10速
対応ドライブトレイン シマノ、スラム シマノ、スラム シマノ、スラム
スペック ライトウェイト スーパーライトウェイト スーパーライトウェイト
リンク数 126 116 116
平均重量 259g 232g 247g
DLC/ブラック 15,000円 13,000円 10,000円
TiN/ゴールド 13,000円 11,000円 8,000円
クローム/シルバー 10,000円 8,000円 5,000円
コネクターラインアップ
CT-820-12 コネクター CT-820-11 コネクター CT-820-10 コネクター
対応チェーン P1201(12速) SP1101(11速) SP1001(10速)
DLC/ブラック 900円 800円 700円
TiN/ゴールド 800円 700円 600円
クローム/シルバー 600円 500円 400円
※価格は全て税抜表記
リンク

同じ製品カテゴリーの記事