チームイネオス代表のデイブ・ブレイルスフォード氏は、ツール・ド・フランスのコロナウイルスに対する安全策が不十分だと判断した場合、チームを撤退させるだろうとコメント。複数の英メディアが報じた。



チームイネオス代表のデイブ・ブレイルスフォードGMチームイネオス代表のデイブ・ブレイルスフォードGM photo:Makoto.AYANO
英大衆紙のTHE TIMESやThe Guardianが伝えたところによれば、ブレイルスフォード氏はツール・ド・フランスの新日程に関してインタビューに応じ「必要だと判断した場合に、レースからチームを離脱させる考えがある」とコメント。新型コロナウイルスの感染拡大に対する防止策の徹底を求めた。

チームイネオスは3月1日のクールネ~ブリュッセル~クールネを最後にレース活動を停止し、パリ~ニースも他の4チームと共に出場をキャンセルするなど感染拡大に対して慎重策をとっていた。現在ではイネオス社が量産する手指消毒剤を医療機関に届けるための物流支援を行うなど社会活動を行なっている。

UCI(国際自転車競技連合)と主催者A.S.O.が発表したツール・ド・フランスの新日程は8月29日から9月20日まで。各国の研究者はロックダウン解除後の危険性について語っており、決定を迎合する各選手やチーム関係者からも「的確な状況判断が必要」と声が上がっている。

「レースが開催される以上、基本的には参加する予定だが、パリ~ニース同様状況を注視しながら判断する必要がある。賢明かつ責任ある、理に叶ったアプローチを取らねばならない」とブレイルスフォード氏は語っている。

「現時点で謙虚でいることは悪いことでは無いと思う。プロスポーツ界に携わることは幸運だが、今世界が必要としているのは医者や看護師であって、プロスポーツではない。サイクリングスポーツが無いからと言って死んだ人はいないのだから」(ブレイルスフォード氏)。

text:So.Isobe

最新ニュース(全ジャンル)