新型コロナウィルスの感染拡大により6月1日まで全UCIレースが中止・延期される中、入部正太朗も所属するNTTプロサイクリングが「BE MOVED」をキーワードにするキャンペーンを発表した。



「BE MOVED」キャンペーンを開始したNTTプロサイクリング「BE MOVED」キャンペーンを開始したNTTプロサイクリング photo:Kei Tsuji
アフリカ大陸初のワールドツアーチームで、今季から日本企業のNTTがタイトルスポンサーとなったNTTプロサイクリング。新型コロナウイルス(Covid-19)の世界的な感染が広がる中、同チームは4月6日に「BE MOVED」というキャンペーンをリリースした。

「Be Moved」は、NTTプロサイクリングが掲げるの3本柱「家族」「目的」「機会」から創出された言葉で、単なるハッシュタグ(拡散目的の言葉)ではなく、「変化する世界でチームの真の意味と目的は何か」を考えるキャンペーン。「NTTプロサイクリングは、新型コロナウィルスのパンデミック(感染の世界的な大流行)という未曾有の影響を世界各国が受けている現在において、私たちの周りにいる人々に対し心を開くための行動を呼びかける『Be Moved』のスタートを誇りに思います」とリリース上では語られている。

同時に公開された上記動画には、レース映像など共に所属選手やチームスタッフの声によって「たとえレースができなくても、ロードや山を走れなくても、動けなくても、感動は奪われない」という強いメッセージが伝えられた。



また同リリースでは、著しく移動手段が制限される新型コロナウィルスの影響下において、スポンサーであるクベカの行う「アフリカの人々に自転車を寄付する活動(クベカチャリティ)」が 医療従事者をはじめとする人々の交通手段の助けとなり、本活動がさらに重要な意味を持つと強調した。

ダグラス・ライダーGMダグラス・ライダーGM (2019年11月の記者発表にて)チーム代表のダグラス・ライダーGMはリリースの中でこう記している。「『Be Moved』はチームの本質を表しています。NTTプロサイクリング、そしてパートナーと共に、我々は人々を動かすために動き、勝利のためにレースし、アフリカの人々を駆り立てます。これが私たちの目的であり、私たちを鼓舞し、朝に目覚めさせ、毎日前進させるものなのです。このビデオのナレーションに協力してくれた選手やスタッフの声にもあるように、それが私たちの心を一つにし、鼓動に変化を与えてくれるのです。私たちは物理的には孤独かもしれませんが、これが私たちをつないでくれます。Be Moved.」

text:Sotaro.Arakawa