UCI(国際自転車競技連合)から新型コロナウィルス の感染拡大による開催中止措置期間が6月1日まで延長されたことなどを受け、5月29日から31日に開催予定だった「ツール・ド・熊野」の中止が決まった。また、6月に予定されていたUCIグランフォンド「ニセコクラシック」は、8月末に延期されることが決まった。




2019年ツール・ド・熊野第2ステージ 今年は千枚田を登る集団は見られない2019年ツール・ド・熊野第2ステージ 今年は千枚田を登る集団は見られない photo:Satoru Kato
UCIからの発表を受け、「ツール・ド・熊野」も中止されることが決定した。

ツール・ド・熊野実行委員会は、これまで世界や国内の動向を注視しながら、開催地の熊野地域への経済効果を考慮し、無観客大会や開催延期など開催方法を検討していた。しかし、UCIの開催中止措置が6月1日まで延長されたことや、日本への入国制限が4月3日から73の国と地域に拡大され、該当地域からの入国は日本人にも2週間の待機が義務付けられたことから、出場選手、観戦者、関係者の健康と安全を最優先に考慮し、中止を決定したとしている。

今年のツール・ド・熊野はプロローグのタイムトライアルが無くなり、本来の形とも言える3日間3ステージのレースが予定されていた。直前に開催予定だったツアー・オブ・ジャパンが中止となり、開催の可否が注目されていたが、これで今年前半に国内で開催予定のUCIステージレースは全て中止となった。




ニセコクラシックは6月の開催を中止 8月28日〜30日に仮延期(4.10追記)

6月予定の「ニセコクラシック」も開催が見送られる6月予定の「ニセコクラシック」も開催が見送られる photo:Satoru Kato
昨年大会 140kmクラスで優勝した松木健治(VC VELOCE)昨年大会 140kmクラスで優勝した松木健治(VC VELOCE) photo:©️NISEKO CLASSIC昨年大会はUCI公認の個人タイムトライアルも行われた昨年大会はUCI公認の個人タイムトライアルも行われた photo:Satoru Kato

また、UCIグランフォンドの「ニセコクラシック」も、大会公式サイトとSNSで8月28日から30日に仮延期することを発表した。延期した日程での開催の最終判断は、7月15日に行うとしている。

ニセコクラシック 公式サイト


text:Satoru Kato