新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は終息の気配を見せない。UCI(世界自転車競技連合)は4月1日、プレスリリースにおいて4月末日までとしていたレース中止措置を6月1日まで延長すると発表した。



ダヴィ・ラパルティアンUCI会長(トラック世界選手権2020にて)ダヴィ・ラパルティアンUCI会長(トラック世界選手権2020にて) (c)CorVosパンデミック(感染の世界的な大流行)が続くなか、UCIは4月1日、AIOCC(レース主催者協会)、AIGCP(プロチーム協会)、CPA(プロ選手組合)らとロードサイクリングにおけるパンデミック対策会議を行い、国際ロードレース実施カレンダーのレース中止期間に関する措置を6月1日まで延長することを決めた。

UCIによるレース中止期間の発表は3月18日の発表に続き、この2週間で2度め。4月末日とされていたものが、さらに1ヶ月延長されたことになる。なおこの決定はすべてのUCI自転車競技カテゴリー、すべての自転車競技者(プロ登録選手)に適応されることになる。なおこの決定により、さきの発表で示したレースシーズンを11月まで延長する案に関しては変更が無いとしている。

この決定発表により5月31日開催予定だったクリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は開催できなくなった。主催団体からはすでにUCIとは合意済みで、レースのリスケジュールによる新日程での開催の可能性を探るという旨の発表がなされた。なお5月のUCIワールドツアーレースのジロ・デ・イタリア、エッシュボルン・フランクフルト(ドイツ)はすでに開催延期を発表済みだった。

UCIは今後もAIOCC、AIGCP、CPAら関連団体と協議しながら、パンデミックによってもたらされた今の危機的状況を克服していくとしている。レースカレンダー再編成についての具体的な変更点には触れられていないが、UCIにはこれまでに450におよぶレース開催団体から措置の延長と開催キャンセルのリクエストが寄せられているという。

リリースの末文には関係するすべての人に対して、一層強く団結することを呼びかけている。

text:Makoto.AYANO

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