猛暑の大都市を抜け出し、涼風吹き抜ける群馬の未舗装長大林道で、参加者全員で3Tの最新グラベルロードEXPLOROに乗り、雪解け水流れる沢で火照った脚を冷まし、お湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。ただそれだけだけど、素敵な「XPDTN JAPAN CLUB RIDE」の或る1日の話。



まだ日も昇りきらないうちに出発。参加者のほとんどがグラベルビギナーだまだ日も昇りきらないうちに出発。参加者のほとんどがグラベルビギナーだ photo:So.Isobeイベントの仕掛け人である樋口さんから説明を受けるイベントの仕掛け人である樋口さんから説明を受ける photo:So.Isobe

こんにゃく畑横をヒルクライム。澄み渡った青空が気持ちいいこんにゃく畑横をヒルクライム。澄み渡った青空が気持ちいい photo:So.Isobe
突然ですが、XPDTN JAPANって、ご存知ですか?多分、日頃から弊サイトをご覧頂いていても多くの方は知らないはずだし、私こと編集部の磯部でも知らなかった。このお知らせを見るまでは。

XPDTN JAPAN CLUB RIDE(エクスペディション・ジャパン・クラブライド)とは、3Tが日本各地で企画開催するワンデーグラベルツーリングのこと。同社が誇る最新グラベルロード「EXPLORO」を駆り(借り)、全国各地のグラベルを心ゆくまで堪能する贅沢なツアーで、もともとは3T本社のクルーが世界中を走り記録する3日間のグラベルライド「XPDTN3(:素晴らしい写真が詰め込まれた良コンテンツ。ぜひこのリンクをご覧頂きたい)」を一般参加型のワンデーイベントとして落とし込んだもの。参加費もわずか3,000円〜と非常にリーズナブルだ。

果たして、私を含めた6名は、8月3日の早朝、EXPLOROと共に群馬県は沼田市の皇海(すかい)山の麓にあった。青森県白神山地(6月)、宮城県鳴子(7月)に続く、第3回XPDTN JAPANの舞台となったのは、皇海山の山中に分け入る栗原川林道。関東では旧中津川林道(埼玉/山梨県境)と並ぶ長大未舗装林道であり、それゆえオフローダーを惹きつけてやまない場所。準備を整えている横を通り過ぎていくオフロードバイク集団に胸を高鳴らせながら、簡単に自己紹介を済ませ、まだ7時にもならないうちに山中へと分け入った。

ここが栗原川林道の入り口。20kmに渡るヒルクライムが始まるここが栗原川林道の入り口。20kmに渡るヒルクライムが始まる photo:So.Isobe序盤は勾配がゆるく、路面も整っているのでサクサク進む序盤は勾配がゆるく、路面も整っているのでサクサク進む photo:So.Isobe

いくつもの沢を超えていく。日陰区間はやや路面も湿っぽいいくつもの沢を超えていく。日陰区間はやや路面も湿っぽい photo:So.Isobeガードレールが無い、乗用車一台分の林道。対向車の音に気を配りながら進むガードレールが無い、乗用車一台分の林道。対向車の音に気を配りながら進む photo:So.Isobe


総延長は40kmにも及ぶ栗原川林道。先述の通りオフロード好きにとってのメッカとも言える場所だが、いつでも走れるかというと、そうでもないこともまた事実。冬場は雪のためにほとんど通行止めで、夏場ですら崖崩れで通行止めになることもしばしばだ。この日も頂上から南側(根利方面)は台風による土砂崩れの影響で通行禁止(ちなみに今シーズンの復旧は無いという。残念。)だったので、北側(追貝方面)から頂上までの20km区間を往復する40kmコースを走ることになった。

舗装路を登り、もう錆びきってほぼほぼ判別不可能な「栗原川林道→」の看板から林道へ。序盤は勾配も緩く、簡易舗装や踏みしめられた細かい砂利敷きが続くので本当に走りやすい。この日はグラベルロード未体験の方がほとんどだったが、何事もなく走ってしまうのはEXPLOROの基本性能の高さゆえだと思う。

筆者が借り受けた3T EXPLORO TEAM EAGLE/FORCE eTap。ガルフカラーが緑に映える筆者が借り受けた3T EXPLORO TEAM EAGLE/FORCE eTap。ガルフカラーが緑に映える photo:So.Isobe
スラムのForceとEAGLEをミックス。グラベルロードの最先端スタイルだスラムのForceとEAGLEをミックス。グラベルロードの最先端スタイルだ photo:So.Isobeフルクラムの650bホイールとWTBの2.0インチグラベルタイヤを装備する。正直無敵であるフルクラムの650bホイールとWTBの2.0インチグラベルタイヤを装備する。正直無敵である photo:So.Isobe


ちょい乗りでもこの笑顔!説明は不要ですちょい乗りでもこの笑顔!説明は不要です photo:So.Isobeほとんどの参加者は700cホイールだったが、私は今年6月に発売がアナウンスされたばかりの650b+2.0タイヤと、スラムのEAGLEとFORCE eTapを混載した完成車「3T EXPLORO TEAM EAGLE/FORCE eTap」を借受けることができた。

白や黒、赤など比較的地味めなカラーリングが多かった3Tだが、このガルフカラーを思わせる(というか、まんまだ)ライトブルーとオレンジの組み合わせは、頭がクラクラするほど緑に"映え"てカッコいい。パールペイントが強く、光の当たり具合で色味が若干変化するのも、ウェブカタログだけでは分からない発見だった。

「グラベル"ロード"なのに650bホイールと2インチタイヤ?なにそれ重すぎでしょ?」と思う方も多いだろう。でも、そんな定石は正直言ってこのEXPLOROには当てはまらない。車体のテクノロジーや走りの詳細はこちらのインプレ記事をご覧いただきたいが、EXPLOROはとにかく加速の切れ味が鋭く、レスポンスが良い。だから重たい650bを入れても問題なく走ってしまうし、未舗装路上でのタイヤボリュームはあればあっただけ安心感が増す。だから650b+2インチタイヤを装備したEXPLOROは鬼に金棒状態だ。私もインプレロケ時のチョイ乗りで「これはやばい」と感じていたので、イベント情報を掴むや否や取材参加を打診していたという流れ。どうも役得でごめんなさい(笑)。

削り跡もダイナミックな切り通りを駆け抜ける削り跡もダイナミックな切り通りを駆け抜ける photo:So.Isobeおそらく日本で一番EXPLOROに乗っているであろう樋口さんはさすがの走りおそらく日本で一番EXPLOROに乗っているであろう樋口さんはさすがの走り photo:So.Isobe

ワイルドな素掘りトンネルは栗原川林道の名物。記念撮影ポイントですワイルドな素掘りトンネルは栗原川林道の名物。記念撮影ポイントです photo:So.Isobe
林道横を流れる清流で火照った脚を冷やす。最高に気持ちが良い林道横を流れる清流で火照った脚を冷やす。最高に気持ちが良い photo:So.Isobe休憩中に見つけた木苺。全く苦味がなく美味しかった休憩中に見つけた木苺。全く苦味がなく美味しかった photo:So.Isobe


EXPLOROに乗った6人のパーティーは、途中休憩を挟みつつ、中盤から始まる急勾配区間を登っていく。ところどころ勾配は10%を超えているし、雨が流れやすい急勾配区間こそ路面がルーズだ。後輪を空回りさせないように、後ろ荷重で丁寧なペダリングを心がけていく。ひとしきり登った先には栗原川林道の名物でもある重厚な素掘りトンネルが口を開けていた。

一緒に走る参加者さんと話しても、正直「楽しい」しか言葉が出てこない。東京は灼熱地獄だというのに、標高1000mオーバーの林道には上越国境から吹き抜ける涼風がそよいでいる。雪解け水が流れる清流で火照った脚を冷まし、ひいこら頂上まで登ったらジェットボイルでお湯を沸かし、コーヒーとカップラーメンではい笑顔。いやもはやこれはセラピーと言っても良いでしょう。林道セラピー。全員から笑顔があふれているのが何よりの証拠だと思う。

頂上に近づくと清流が流れる沢が現れた。水量も豊富だ頂上に近づくと清流が流れる沢が現れた。水量も豊富だ photo:So.Isobe
20kmのヒルクライムを終え頂上の行き止まりに到着。いつか開通される日が来ますように20kmのヒルクライムを終え頂上の行き止まりに到着。いつか開通される日が来ますように photo:So.Isobe休憩中のカップラーメンはなんであんなに美味しいんでしょうね休憩中のカップラーメンはなんであんなに美味しいんでしょうね photo:So.Isobe

復路は20kmものダウンヒル。EXPLOROの運動性能が活きる部分だ復路は20kmものダウンヒル。EXPLOROの運動性能が活きる部分だ photo:So.Isobe
帰りはお待ちかねの20kmに渡るダウンヒル。2インチタイヤのアドバンテージは語るまでもなく、対向車やバイクに気を使いつつぶっ飛ばしていく。BBドロップが低いので大きな岩にペダルヒットしないように気を使う必要があるが、それゆえ下りでの安定感は随一。車体の機敏さゆえに縦の動作も軽く、やはりEXPLOROはアグレッシブに走ってこそ真価を発揮するバイクだと感じる。多分MTBの方が、あるいはロードバイクの方がフィットする場面はあるけれど、あらゆる場面で総合して速い、楽しいのはやはりグラベルロードであり、その中でもEXPLOROは相当に走るバイクだ。

フィニッシュ後にはTシャツとサコッシュ、ケミカルがプレゼント。お疲れ様でした!フィニッシュ後にはTシャツとサコッシュ、ケミカルがプレゼント。お疲れ様でした! photo:So.Isobe
しばしば途中休憩を挟みつつ、太陽が山の稜線に隠れた頃に麓の駐車場へと帰還。わずか40km+αを7時間以上かけて走った、最高な1日を握手で締めくくった。最後にはTシャツとケミカル剤、そしてサコッシュのプレゼントも。本当に、最高のイベントだった。

「このイベントの元になったXPDTN3(本国イベント)は、そもそも地球上のあらゆるフィールドをEXPLOROで走りぬけるというコンセプトで始まりました。もっともっと沢山の方にこのイベントを、そして3TのEXPLOROを知ってもらいたいですね」と話すのは、イベントの仕掛け人である樋口準人さん(3Tマーケティング担当)。それだけに、今回のようにグラベル初心者こそ参加ウェルカムで、まずはどういう遊びをすれば面白いかを体験してもらいたいと言う。

イベント仕掛け人の樋口準人さん(3Tマーケティング担当)イベント仕掛け人の樋口準人さん(3Tマーケティング担当) photo:So.Isobe
樋口さんのバイクは700c仕様。3Tのカーボンホイールで走りを軽くしている樋口さんのバイクは700c仕様。3Tのカーボンホイールで走りを軽くしている photo:So.Isobeハンドルは安定感抜群のSUPERGHIAIAハンドルは安定感抜群のSUPERGHIAIA photo:So.Isobe


今後XPDTN JAPANはほぼ1ヶ月おきに広島、北海道、そして四国と場所を移して開催予定で、本国で開催されている300kmワンデーグラベルイベント「JEROBOAM」を日本で行う企画も温めているのだという。こちらは3Tバイクでなくとも参加可能なオープンイベントになる予定とのことで、GRINDURO開催で盛り上がる日本のグラベルカルチャーに、また話題を巻き起こしそうな予感大。積極的に動く3Tから目を離さないでおくべくだろう。



text&photo:So.Isobe
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