新城幸也(バーレーン・メリダ)の骨折からの復帰戦となったツアー・オブ・スロベニアが終幕。最終日をジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)が制し、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が総合優勝を果たした。完走した新城は全日本選手権に向けて帰国予定だ。
最終日も生憎の雨のスタートとなり、雨の中を慎重に走る新城幸也(バーレーンメリダ) photo:Miwa iijima/Cor Vos
ツアー・オブ・スロベニア(UCI2.HC)の最終日はトレブニェからノヴォ・メストまでで争われた。4つのスプリントポイントと2つの3級山岳、そして細かなアップダウンが続く167.5kmへ、激しい雨が降りしきる中でスタートした。
途中、プロコンチネンタルチームらの選手を中心とした逃げが形成される。スプリントフィニッシュを狙う集団だったが、総合2位のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)の逆転を狙って3級山岳でペースアップが発生。これにより25名ほどの先頭集団が形成されることとなった。
登りスプリントを制したジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ) photo:Miwa iijima/Cor Vos
後方にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)やフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)といったピュアスプリンターらが取り残されてしまう。総合首位に立つディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)は危なげなく先頭集団に残り、ラストの周回コースへ。
登り基調のスプリントで、先に仕掛けたのはジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)。ポイント賞ジャージを着るルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)が追いすがるが、先頭を譲ることなく踏み切ったイタリアンスプリンターが今期待望の2勝目を手にした。総合勢のタイム差に変動はなく、リーダージャージはウリッシが守り切った。
総合優勝を果たしたディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) photo:Miwa iijima/Cor Vos
新城幸也はエーススプリンターのフィル・バウハウスと共に第2集団でフィニッシュ。2分23秒遅れのステージ43位、総合66位で復帰レースを終えた新城は今週末に控える全日本選手権のために一時帰国予定。26日には全日本選手権の舞台となる富士スピードウェイへ。27日はU23以来となる全日本選手権個人タイムトライアルに出場予定だ。以下は本人のコメント。
「 今日はスプリントになる事が予想されていたので、大人数の逃げにだけ気を付けて、スタートした。50km辺りでチームから集団コントロールに入るように指示があり、コントロールに加わり、2分30秒前後でコントロールしていたのだが、95kmの1つ目の山岳賞で総合2位のチームに攻撃を仕掛られ、バーレーンメリダが望むスプリントな展開にはならず、次の山岳賞もハイペースで登り、エーススプリンターのフィル遅れてしまい、皆で集団復帰する為に働いたが、先頭集団もペースを落とすこと無く、追いつく事は出来なかった。最終ステージまでこの1週間、追い込み走った。日に日に調子が上向きになったが、まだまだレースの強度には苦しめられている。とにかく最後は雨の2日間を無事に落車無く走り切れて安心した。この後は全日本選手権です。強行スケジュールですが全力でチャンピオン獲りに帰ります。応援宜しくお願いします」
復帰レースで無事に最終日を迎え、笑顔の新城幸也(バーレーンメリダ) photo:Miwa iijima/Cor Vos

ツアー・オブ・スロベニア(UCI2.HC)の最終日はトレブニェからノヴォ・メストまでで争われた。4つのスプリントポイントと2つの3級山岳、そして細かなアップダウンが続く167.5kmへ、激しい雨が降りしきる中でスタートした。
途中、プロコンチネンタルチームらの選手を中心とした逃げが形成される。スプリントフィニッシュを狙う集団だったが、総合2位のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)の逆転を狙って3級山岳でペースアップが発生。これにより25名ほどの先頭集団が形成されることとなった。

後方にはマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)やフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)といったピュアスプリンターらが取り残されてしまう。総合首位に立つディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)は危なげなく先頭集団に残り、ラストの周回コースへ。
登り基調のスプリントで、先に仕掛けたのはジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)。ポイント賞ジャージを着るルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット)が追いすがるが、先頭を譲ることなく踏み切ったイタリアンスプリンターが今期待望の2勝目を手にした。総合勢のタイム差に変動はなく、リーダージャージはウリッシが守り切った。

新城幸也はエーススプリンターのフィル・バウハウスと共に第2集団でフィニッシュ。2分23秒遅れのステージ43位、総合66位で復帰レースを終えた新城は今週末に控える全日本選手権のために一時帰国予定。26日には全日本選手権の舞台となる富士スピードウェイへ。27日はU23以来となる全日本選手権個人タイムトライアルに出場予定だ。以下は本人のコメント。
「 今日はスプリントになる事が予想されていたので、大人数の逃げにだけ気を付けて、スタートした。50km辺りでチームから集団コントロールに入るように指示があり、コントロールに加わり、2分30秒前後でコントロールしていたのだが、95kmの1つ目の山岳賞で総合2位のチームに攻撃を仕掛られ、バーレーンメリダが望むスプリントな展開にはならず、次の山岳賞もハイペースで登り、エーススプリンターのフィル遅れてしまい、皆で集団復帰する為に働いたが、先頭集団もペースを落とすこと無く、追いつく事は出来なかった。最終ステージまでこの1週間、追い込み走った。日に日に調子が上向きになったが、まだまだレースの強度には苦しめられている。とにかく最後は雨の2日間を無事に落車無く走り切れて安心した。この後は全日本選手権です。強行スケジュールですが全力でチャンピオン獲りに帰ります。応援宜しくお願いします」

ツアー・オブ・スロベニア2019第5ステージ結果
1位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ) | 4h01'55" |
2位 | ルカ・メズゲッツ(スロベニア、ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | シェーン・アーチボルト(ニュージランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | |
5位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー) |
個人総合成績
1位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 19h41'23" |
2位 | ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) | +22" |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | +25" |
4位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | +30" |
5位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | +1'04" |
text:Naoki.Yasuoka
photo:Miwa iijima/Cor Vos
photo:Miwa iijima/Cor Vos
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