3Tのオールロード「EXPLORO」とエアロロード「STRADA」に新型スラムRED eTAP搭載モデルが登場。Rapha東京にて開かれた展示会にていち早く実車がお披露目された。またEXPLOROには30万円台に価格を抑えた日本限定となるシマノ105完成車も追加された。



Rapha東京にて開かれた3T展示会。いち早く新型RED eTAP搭載モデルを披露したRapha東京にて開かれた3T展示会。いち早く新型RED eTAP搭載モデルを披露した
プロチームも使用するハンドル、ステムを始めとする各種コンポーネントを取り揃えるイタリアンブランド「3T」。2016年にはブランド初となるオールロード「EXPLORO」をリリースし、続く2017年にはエアロロードの「STRADA」も登場するなど、昨今多岐にわたる製品開発を進めている(各バイクの特集記事はこちら)。グラベル文化が浸透しているアメリカを中心に高い評価を受ける3Tのバイクだが、今回ラインアップ拡充を図り新型スラムRED eTAP搭載モデルが追加された。

RED eTAP AXSの情報解禁日であった2月7日には、渋谷区千駄ヶ谷にあるRapha東京にて3Tの製品展示会も開かれ、早くもRED eTAP搭載車を披露。展示会は一般開放も行われ、ユーザーにとっては国内最速で新型RED eTAPを目にする機会ともなった。

3T EXPLORO LTD RED eTAP 2x12s3T EXPLORO LTD RED eTAP 2x12s
新型のスラムRED eTAP AXSを搭載。12速による細やかなギア選択が可能に新型のスラムRED eTAP AXSを搭載。12速による細やかなギア選択が可能に 険しいグラベルライドでも直感的にシフト操作できるスラムのレバー険しいグラベルライドでも直感的にシフト操作できるスラムのレバー

1Fのカフェスペースに並べられたEXPLOROとSTRADAのRED eTAP完成車。フレームに変更点はないが、無線変速によるスマートなルックス、12速化による細やかなギアレンジ、最上級コンポーネントを搭載したプレミアムな佇まいや軽量性が大きなポイントとなるだろう。その他にもバイクラインアップ全体が刷新されており、上位モデルからLTD、TEAM、PROグレードのフレームそれぞれで完成車が販売される。

グラベルなどのオフロードに対応させたスペックを持ちながらエアロフレームを採用した、前衛的なEXPLORO(エクスプロ―ロ)。RED eTAP完成車はトップモデルであるLTDグレードとされ、オールロードながら高い軽量性を持ちグラベルを高速かつ軽快に駆ける走り方を楽しめる1台に仕上がる。グループライドや未舗装路までのアプローチなど幅広いシーンに配慮し、フロントはダブル仕様としている。

700Cの場合は40C、650Bなら2.1インチまで対応するタイヤクリアランスを備える700Cの場合は40C、650Bなら2.1インチまで対応するタイヤクリアランスを備える 37Cタイヤを標準装備したダート走行に最適なアセンブルだ37Cタイヤを標準装備したダート走行に最適なアセンブルだ

新作のエアロカーボンホイール「DISCUS C45 LTD」を装備新作のエアロカーボンホイール「DISCUS C45 LTD」を装備 「用途に応じて30~40Cまでタイヤを変更してライドを楽しめます」と3T国内担当の樋口さん「用途に応じて30~40Cまでタイヤを変更してライドを楽しめます」と3T国内担当の樋口さん

WTBの700x37Cタイヤを標準装備し、ダート走行に最適なアセンブルに。よりオフロードでの快適性を重視するなら40Cタイヤや650Bホイールを、逆にオンロードを楽しむのであれば30Cタイヤをと、走るシーンに合わせて最適なチョイスができる、まさにオールマイティな楽しみ方ができるポテンシャルを持っている。

エアロカーボンホイールの新作「DISCUS C45 LTD」をアセンブルし、足回りの軽量性や走行性能も妥協はない。ハンドル、ステム、シートポストもカーボンパーツを合わせており、完成車重量は8.0kgとオールロードバイクとしては驚異的な軽さをマークしている。フレームカラーはマットブラックで、価格は140万円(税抜)だ。

3T STRADA TEAM RED eTAP 1x12s3T STRADA TEAM RED eTAP 1x12s
刷新されたREDクランクのフロントシングル仕様を装備刷新されたREDクランクのフロントシングル仕様を装備 ナローワイド形状のチェーンリングと、フラットトップのチェーンナローワイド形状のチェーンリングと、フラットトップのチェーン

対してSTRADA(ストラーダ)のRED eTAP完成車は、フロントシングルとダブルそれぞれの仕様でラインアップ。いずれもTEAMグレードのフレームを採用しており、自身のライドスタイルに合わせてフロントギアの有無を選択できる展開だ。フレームの細部までエアロを追求した造形を取り入れており、タイヤクリアランスを極限まで詰めたデザインはSTRADAの大きな特徴だ。

ブレーキ操作のストレスが少ないディスクブレーキ仕様で、エアロを活かしてより速く快適なライドを楽しむフロントシングル、レースレディなスペックを備え高速域で抜群の走行性能を発揮するフロントダブルという位置付けに。こちらもDISCUS C45 LTDホイールと、各種カーボンパーツをアセンブルし、価格は140万円(税抜)だ。

エアロダイナミクスを高める独自のスクエアロ形状を採用したダウンチューブエアロダイナミクスを高める独自のスクエアロ形状を採用したダウンチューブ 無線変速によってシフトケーブルがなくスマートなルックスに無線変速によってシフトケーブルがなくスマートなルックスに

ダウンチューブとのクリアランスを最小限とし空力性能を高めるダウンチューブとのクリアランスを最小限とし空力性能を高める 3Tバイクにマッチするデザインのアパレルも展開していく3Tバイクにマッチするデザインのアパレルも展開していく

またEXPLOROには日本限定仕様のシマノ105完成車も追加ラインアップ。ミドル帯のPROグレードフレームを採用し、かつアルミパーツをアセンブルすることでコストを抑えており、完成車価格34万円(税抜)というバリューモデルに仕上がっている。フロントチェーンリングは48/32Tのコンパクトなダブル仕様、スプロケットもワイドな11/34Tとし、険しい林道のアップダウンにも十分に対応するスペックを備える。

3Tは今年新たにアパレルも展開する。3Tバイクにマッチするシンプルなデザインを採用しており、パーツ類と同じくLTD、TEAM、PROの3グレードで販売される。

3T EXPLORO PRO RIVAL1 1x11s3T EXPLORO PRO RIVAL1 1x11s
バイクパッキングを施してアドベンチャーライドに連れ出すのもオススメだバイクパッキングを施してアドベンチャーライドに連れ出すのもオススメだ 3T EXPLORO PRO 105 Japan Limited(カラー参考画像)3T EXPLORO PRO 105 Japan Limited(カラー参考画像) (c)あさひ

ブランドとしては昨今トレンドでもある”エクスペリエンス(経験・体験)”をキーワードにプロモーションを続けており、世界各国で「XPDTN3」というグラベルライドのツアーを開催、発信している。またXPDTN3で巡ったコースを一般参加者がガイドツアーで体験できる「3Travel」という企画も行う予定で、これらは今後日本でも開催予定だ。「グラベルバイクに興味はあるけど、どう遊んだらよいかイマイチ分からない」という人も少なくないはず。3Tのクラブライドやツアー情報をチェックしてぜひ参加してみて欲しい。




3T EXPLORO完成車
EXPLORO LTD RED eTAP 2x12s 1,400,000円(税抜)
EXPLORO TEAM FORCE1 1x11s 630,000円(税抜)
EXPLORO PRO RIVAL1 1x11s 550,000円(税抜)
EXPLORO PRO 105 Japan Limited 2x11s 340,000円(税抜)

3T STRADA完成車
STRADA TEAM RED eTAP 1x12s 1,400,000円(税抜)
STRADA TEAM DUE RED eTAP 2x12s 1,400,000円(税抜)
STRADA TEAM DUE ULTEGRA Di2 2x11s 800,000円(税抜)
STRADA PRO FORCE1 1x11s 600,000円(税抜)

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