カンパニョーロが2018年4月に12速コンポと同時に発表したBORA WTOがついに発売開始となる。風洞実験で追求されたエアロダイナミクスと従来以上のワイドリム化、チューブレスタイヤ対応が特徴のレーシングホイールだ。発表された価格とともにチェックする。



カンパニョーロ BORA WTO 60(ブライトラベル)カンパニョーロ BORA WTO 60(ブライトラベル) (c)Campagnolo
1998年の登場以来現在に至るまでプロアマ問わずレーサーから愛されてきたカンパニョーロのBORA。2018年4月、ロードコンポーネントの12速化というビッグニュースとともに、時代に合わせて進化を遂げてきた傑作のラインアップに「BORA WTO」という新型が加わることが発表された。

"WIND TUNNEL OPTIMIZED(風洞最適化)"のイニシャルをとったこの新作の特徴は、エアロダイナミクスを徹底的に追求していること。C19というワイドなリム幅を与えられた新設計のリム形状はあらゆる角度からの風に対し効率的に空気抵抗を抑えている。加えてハブもエアロダイナミクスを考慮したつづみ型とし、特殊なひし形断面のスポークと組み合わせることで、エアロダイナミクスを向上させた。

新設計のエアロ形状ハブボディを採用。BORA WTO 60はUSBベアリングを使用する新設計のエアロ形状ハブボディを採用。BORA WTO 60はUSBベアリングを使用する (c)Campagnoloスポークはストレートプルで、扁平ではなくひし形断面のものを用いるスポークはストレートプルで、扁平ではなくひし形断面のものを用いる (c)Campagnolo

チューブレスこそ最もタイヤの転がり抵抗を低減できるというカンパニョーロの研究に基づき、新型BORAはプロユースモデルながらチューブラー仕様はなく、クリンチャー/チューブレス対応の2WAY-FITのみの展開となっている。リムフックの形状はチューブレスタイヤに最適化されており、リムベッドにホールも空いていないためリムテープも不要だ。

BORA WTOのラインアップは60mmハイト(前後セット)と77mmハイト(フロントのみ)の2種類。35、50、80mmハイトが揃う現行BORAシリーズとあわせ、計5種類のリムハイトからホイールを選択することが可能となっている。50mmよりもエアロダイナミクスを感じたいが、80mmよりも軽量な物を求めていた方に最適なホイールだろう。

カンパニョーロ BORA WTO 60(ダークラベル)カンパニョーロ BORA WTO 60(ダークラベル) (c)Campagnolo
その期待の新型BORAがついに販売開始となり、価格などがアナウンスされた。BORA WTO 60はUSBベアリング仕様で、重量1550g(前後セット)というスペック。価格はカンパニョーロフリーが300,000円、HGフリーが301,000円(いずれも税抜)。

TT向けのディスクホイールと合わせることを想定し、前輪のみで展開される77mmハイトの「BORA WTO 77」は、プロレースに対応させるため最上級グレードのCULTベアリング仕様となる。重量は755g。価格は278,000円(税抜)だ。

カンパニョーロ BORA WTO 77カンパニョーロ BORA WTO 77 (c)Campagnoloプロユースを想定しBORA WTO 77には最上位グレードのCULTベアリングを採用プロユースを想定しBORA WTO 77には最上位グレードのCULTベアリングを採用 (c)Campagnolo



カンパニョーロ BORA WTO 60(F+R)
リムタイプ:フルカーボン、クリンチャー(2-Way Fit)、高さ60mm、19C
スポーク:ステンレス、フロント18本、リア21本-G3パターン
ハブ:アルミボディ、アルミオーバーサイズフランジ、USBセラミック・ボールベアリング
重量:1,550g(フロント 670g+リア 880g)
価格:カンパニョーロボディ/300,000円、HGボディ/301,000円(いずれも税抜)

カンパニョーロ BORA WTO 70(フロントのみ)
リム:フルカーボン、クリンチャー(2-Way Fit)、高さ77mm、19C
スポーク:ステンレス、フロント16本
ハブ:アルミボディ、CULTセラミック・ボールベアリング
重量:755g(フロント)
ブレーキパッド:カンパニョーロ用、シマノ用2種類のブレーキパッドが付属
価格:278,000円(税抜)


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