2018/11/04(日) - 18:43
11月4日に開催されたツール・ド・フランスさいたまクリテリウムは終盤に形成された精鋭グループ内の戦いに。独走に持ち込んだ新城幸也に追いつき、追い抜いたアレハンドロ・バルベルデとゲラント・トーマスが一騎打ちを繰り広げ、アルカンシェルを着るバルベルデが両手を広げた。
最高気温18度の少し肌寒い曇り空のした行われた第6回ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。時折小雨がぱらつくシーンもあったが、概ねドライな状況下でツールの祭典が繰り広げられた。
4組の勝ち上がり式で行われたスプリントレースで決勝に残ったのはマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)、別府史之(ツール・ド・フランス ジャパンチーム)、吉田隼人(NIPPOヴィーニファンティーニ)の4名。フラムルージュ(残り1kmアーチ)通過後に早駆けした吉田や別府を置き去りにする形でキッテルとクリストフがスプリント一騎打ちを繰り広げ、先着したキッテルが勝利を飾っている。
全長2.5kmで行われたチームタイムトライアルは窪木一茂、石上優大、松田祥位の3名で挑んだスペシャルチームジャパン for さいたまが優勝。平均スピード46.392km/hで駆け抜け、松田を発射したスペシャルチームがチーム右京とシマノレーシングに1秒差をつけて勝利した。
周回コースを19周する全長58.9kmのクリテリウムメインレースは午後2時55分にスタート。国内ナショナルチームが序盤から積極的にアタックを仕掛けたが、スプリント周回(3、7、11、15周目)に向けてカチューシャ・アルペシンをはじめとしたUCIワールドチームがメイン集団をコントロール。スプリントレースでも勝利したキッテルが第1スプリント(3周回)と第2スプリント(7周回)を制して10ポイントを量産したが、2番手通過を繰り返したクリストフがその後の逃げに乗ったことで形勢が逆転した。
クリストフとともに逃げたのはマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ホルヘ・アルカス(スペイン、モビスター)、畑中勇介(チーム右京)という豪華なメンバー。トレンティンを下したクリストフが順当に第3スプリント(11周回)を制してポイント賞のリードを得る中、山岳周回(5、9、13、17周目)ではニバリが力を見せた。
3連続で山岳ポイントを獲得したニバリは果敢にアタックを繰り返すトレンティンとともに逃げ続けたが、チームスカイを中心にした集団コントロールによって吸収される。すると続いて動いたのはツール・ド・フランス ジャパンチームとしてタッグを組んだ別府史之と新城幸也の2人。ペースが上がった集団からは、続いてマイヨジョーヌを着るゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)がアタックした。
このトーマスの動きに反応したのはニバリ、新城、別府、そしてアルカンシェルを着るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)。17周目の山岳ポイントをニバリが獲得すると、ツール覇者トーマス&世界王者バルベルデという今シーズンの主役2名が先行を開始する。新城と別府は出遅れたものの、ニバリの牽引によって新城が先頭にジョイン。ここから新城が飛び出して最終周回へと入っていく。
独走に持ち込んだ新城だったが、追走するトーマスとバルベルデに追いつかれてしまう。平均スピード44.056km/hの戦いはやがてトーマスとバルベルデによる一騎打ちに持ち込まれ、アルカンシェルを着るバルベルデが先頭でフィニッシュに飛び込んだ。
2位にはマイヨジョーヌのトーマスが入り、6秒遅れで3位に入った新城とともに表彰台に登壇。キッテルは後続集団の先頭を取ったものの、ポイント賞はクリストフの手にわたった。敢闘賞は中盤に逃げたトレンティンが獲得し、9位に入った横山航太(シマノレーシング)がヤングライダー賞に輝いている。
選手たちのコメントや会場周辺の様子は後ほどお伝えします。
最高気温18度の少し肌寒い曇り空のした行われた第6回ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。時折小雨がぱらつくシーンもあったが、概ねドライな状況下でツールの祭典が繰り広げられた。
4組の勝ち上がり式で行われたスプリントレースで決勝に残ったのはマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)、別府史之(ツール・ド・フランス ジャパンチーム)、吉田隼人(NIPPOヴィーニファンティーニ)の4名。フラムルージュ(残り1kmアーチ)通過後に早駆けした吉田や別府を置き去りにする形でキッテルとクリストフがスプリント一騎打ちを繰り広げ、先着したキッテルが勝利を飾っている。
全長2.5kmで行われたチームタイムトライアルは窪木一茂、石上優大、松田祥位の3名で挑んだスペシャルチームジャパン for さいたまが優勝。平均スピード46.392km/hで駆け抜け、松田を発射したスペシャルチームがチーム右京とシマノレーシングに1秒差をつけて勝利した。
周回コースを19周する全長58.9kmのクリテリウムメインレースは午後2時55分にスタート。国内ナショナルチームが序盤から積極的にアタックを仕掛けたが、スプリント周回(3、7、11、15周目)に向けてカチューシャ・アルペシンをはじめとしたUCIワールドチームがメイン集団をコントロール。スプリントレースでも勝利したキッテルが第1スプリント(3周回)と第2スプリント(7周回)を制して10ポイントを量産したが、2番手通過を繰り返したクリストフがその後の逃げに乗ったことで形勢が逆転した。
クリストフとともに逃げたのはマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ホルヘ・アルカス(スペイン、モビスター)、畑中勇介(チーム右京)という豪華なメンバー。トレンティンを下したクリストフが順当に第3スプリント(11周回)を制してポイント賞のリードを得る中、山岳周回(5、9、13、17周目)ではニバリが力を見せた。
3連続で山岳ポイントを獲得したニバリは果敢にアタックを繰り返すトレンティンとともに逃げ続けたが、チームスカイを中心にした集団コントロールによって吸収される。すると続いて動いたのはツール・ド・フランス ジャパンチームとしてタッグを組んだ別府史之と新城幸也の2人。ペースが上がった集団からは、続いてマイヨジョーヌを着るゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)がアタックした。
このトーマスの動きに反応したのはニバリ、新城、別府、そしてアルカンシェルを着るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)。17周目の山岳ポイントをニバリが獲得すると、ツール覇者トーマス&世界王者バルベルデという今シーズンの主役2名が先行を開始する。新城と別府は出遅れたものの、ニバリの牽引によって新城が先頭にジョイン。ここから新城が飛び出して最終周回へと入っていく。
独走に持ち込んだ新城だったが、追走するトーマスとバルベルデに追いつかれてしまう。平均スピード44.056km/hの戦いはやがてトーマスとバルベルデによる一騎打ちに持ち込まれ、アルカンシェルを着るバルベルデが先頭でフィニッシュに飛び込んだ。
2位にはマイヨジョーヌのトーマスが入り、6秒遅れで3位に入った新城とともに表彰台に登壇。キッテルは後続集団の先頭を取ったものの、ポイント賞はクリストフの手にわたった。敢闘賞は中盤に逃げたトレンティンが獲得し、9位に入った横山航太(シマノレーシング)がヤングライダー賞に輝いている。
選手たちのコメントや会場周辺の様子は後ほどお伝えします。
クリテリウムメインレース結果
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 1:20:13 |
2位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | |
3位 | 新城幸也(日本、ツール・ド・フランス ジャパンチーム) | 0:00:06 |
4位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:22 |
5位 | 別府史之(日本、ツール・ド・フランス ジャパンチーム) | |
6位 | マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | 0:00:50 |
7位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
9位 | 横山航太(日本、シマノレーシング) | |
10位 | 小野寺玲(日本、宇都宮ブリッツェン) |
ポイント賞
1位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞
1位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) |
敢闘賞
1位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) |
ヤングライダー賞
1位 | 横山航太(日本、シマノレーシング) |
ベストチーム賞
1位 | ツール・ド・フランス ジャパンチーム |
スプリントレース結果
1位 | マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) |
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Makoto Ayano, Yuichiro Hosoda
photo:Kei Tsuji, Makoto Ayano, Yuichiro Hosoda
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