2018/08/13(月) - 15:53
世界的な小径車ブランドである、ダホンやターン、そしてアメリカの総合バイクブランドであるフジや、アドベンチャーバイクを多く手掛けるブリーザーなどを手掛けるアキボウの2019年モデル展示会の様子をレポートします。
ダホンやターンなど多くのバイクブランドが並んだアキボウ展示会
世界で最も有名な小径車ブランドの一つであるダホン。ラインアップの全てがフォールディングバイクという折り畳み専業ブランドとして、多くのファンを持つブランドでもある。2019年モデルでは、14インチバイクながら外装3段変速で軽さと走りを両立した新型バイク「K3」を筆頭に多くの新型が発表された。
専用の外装変速機「ダホン カスタムRD&シフター」によって、軽量な外装3速を手に入れたK3。14インチホイールバイクのメリットである折り畳み時のコンパクトさと軽量性はそのままに、53Tのフロントギアと9/13/17Tのリアスプロケットによって、クラスを越えた走りを実現した一台だ。
ダホンの注目モデル K3
K3のダウンチューブからBBには剛性を担うワイヤー(Deltecテクノロジー)が張られる
14インチホイールながら、53Tのフロントギアで高速域にも対応する
9/13/17Tのリアスプロケット
14インチホイールでは、ダホン最軽量バイクであるDoveシリーズに内装3速モデルとなるDove i3が登場。外装変速とは異なり、停車時にも変速できる内装変速は信号ストップなどが多い街乗りで特に威力を発揮するはずだ。
走行性能に重きを置く20インチホイールでは、一見フォールディングバイクに見えないスマートな折り畳み機構「Lock Jaw」テクノロジーを採用するClinch D10がデビュー。レバー機構を廃することで、クリーンなルックスと、大きな接合面積による強固な締結力がメリットだ。また、しっかりとしたフォークブレードとオーバーサイズのチュービングがもたらす剛性は、卓越した走行性能へと繋がっている。
「Lock Jaw」テクノロジーを採用するClinch D10
スマートなルックスの折り畳み機構
ボリューミーなチュービングが走行性能を底上げする
アーバンバイクブランドとして2011年に誕生したターンからは、フォールディングバイクに対してセカンドラインとなるである「ROJI BIKE」に新作が多数登場。20インチのミニベロロードとして人気の高いSURGEには、ハイエンドモデルであるPROにモダンなデルタカラーが登場。レーシングな雰囲気のカラーリングは人気が出そう。
更に、ストリートバイクらしいシングルスピードモデルも新たに用意される。SURGE UNOと名付けられた新モデルは、ガンメタカラーに染め上げられたスタイルのある一台。リフレクティブデカールで、ナイトライドでも注目を浴びるはず。
ボッシュのユニットを採用するターンのVEKTRON
SURGE PRO デルタカラー
クロモリモデルのGleam F1
ヘッドチューブにもフィン加工がされる
トップチューブとシートチューブの接合部にもフィン加工が施される
更にユニークなのが、クロモリモデルのGleam F1だ。細身のクロモリチューブに特殊なフィン加工を施すことで、エアロなイメージを与えることに成功している。往年の名車であるチネリのレーザーを彷彿とさせる優美なスタイリングは、見るものすべてを魅了する妖艶な一台に仕上がっていた。
トップレースで活躍するようなハイエンドレーサーから、日常生活に密着したコミューターまで幅広いラインアップを取りそろえるフジ。リーズナブルな価格とワンランク上の走行性能で、高い人気を集めるブランドでもある。
チームUKYOが使用する実車も展示された
フジが女性向けに開発したエアロディスクロードとなるSUPREME
2019モデルでは、女性向けエアロディスクロードとなるSUPREMEシリーズが新たにラインアップされることに。ホリゾンタルに近いトップチューブとドロップしたシートステイ、そしてディスクブレーキを採用するという、エアロロードの最先端のスペックを網羅したウィメンズロード。世界最速の女性用ロードレーサーを造る、というコンセプトに恥じない仕上がりとなっている。
豊富なラインアップを誇るクロスバイクの中でも、面白いモデルチェンジを果たしたのが、RAFFISTAだ。ホイール径を27.5インチへとダウンサイズしつつ、タイヤのエアボリュームを増すことで、よりアドベンチャーなライドに対応するバイクへと変貌を遂げた。油圧ディスクとフロントシングルという仕様で、オフロードバイク然としたルックスを獲得し、個性ある一台に仕上がっている。
ホイール径を変更し、新たな位置づけを得たRAFFISTA
流行のフロントシングルのドライブトレインを採用
ボリュームのある太目のタイヤを装着する
フジのボトムラインを担うエントリークロスバイクRAIZ
また、エントリーモデルであるPALETTEに代わり、新たにRAIZというクロスバイクが登場。「テンションが上がる乗り心地」をコンセプトにした新型バイクは、エントリーモデルながらも上質な乗り味を備えた一台として、アセンブルされるパーツ一つ一つにこだわっているという。豊富なカラーラインアップも、スポーツバイクの門をたたくビギナーにとっては魅力の一つだ。
昨年から展開しているブリーザーは、由緒あるMTBブランド。トム・リッチーやゲイリーフィッシャーといった、名だたるMTBレジェンドの一人であるジョー・ブリーズによるブランド。そんな出自もあって、アドベンチャー系のバイクを得意としている。
ブリーザーのブースでは、オーストラリアを往復縦断した実車が展示されていた
ステッカーやマグカップなども
ブリーザーのハードテールMTBのLightning
ラインアップは昨年とほぼ変わらず、ロードバイクのInversion、ツアラーのDoppler、グラベルロードのRadar、ハードテールMTBのLightningという4つの車種を展開する。会場には、オーストラリアを往復横断し、ギネスに記録を申請している高橋氏が使用した実車も展示され、その高い耐久性を証明してみせた。
text&photo:Naoki.YASUOKA
![ダホンやターンなど多くのバイクブランドが並んだアキボウ展示会](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7863.jpg)
世界で最も有名な小径車ブランドの一つであるダホン。ラインアップの全てがフォールディングバイクという折り畳み専業ブランドとして、多くのファンを持つブランドでもある。2019年モデルでは、14インチバイクながら外装3段変速で軽さと走りを両立した新型バイク「K3」を筆頭に多くの新型が発表された。
専用の外装変速機「ダホン カスタムRD&シフター」によって、軽量な外装3速を手に入れたK3。14インチホイールバイクのメリットである折り畳み時のコンパクトさと軽量性はそのままに、53Tのフロントギアと9/13/17Tのリアスプロケットによって、クラスを越えた走りを実現した一台だ。
![ダホンの注目モデル K3](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7864.jpg)
![K3のダウンチューブからBBには剛性を担うワイヤー(Deltecテクノロジー)が張られる](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8144.jpg)
![14インチホイールながら、53Tのフロントギアで高速域にも対応する](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8153.jpg)
![9/13/17Tのリアスプロケット](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8157.jpg)
14インチホイールでは、ダホン最軽量バイクであるDoveシリーズに内装3速モデルとなるDove i3が登場。外装変速とは異なり、停車時にも変速できる内装変速は信号ストップなどが多い街乗りで特に威力を発揮するはずだ。
走行性能に重きを置く20インチホイールでは、一見フォールディングバイクに見えないスマートな折り畳み機構「Lock Jaw」テクノロジーを採用するClinch D10がデビュー。レバー機構を廃することで、クリーンなルックスと、大きな接合面積による強固な締結力がメリットだ。また、しっかりとしたフォークブレードとオーバーサイズのチュービングがもたらす剛性は、卓越した走行性能へと繋がっている。
![「Lock Jaw」テクノロジーを採用するClinch D10](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7891.jpg)
![スマートなルックスの折り畳み機構](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7897.jpg)
![ボリューミーなチュービングが走行性能を底上げする](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7900.jpg)
アーバンバイクブランドとして2011年に誕生したターンからは、フォールディングバイクに対してセカンドラインとなるである「ROJI BIKE」に新作が多数登場。20インチのミニベロロードとして人気の高いSURGEには、ハイエンドモデルであるPROにモダンなデルタカラーが登場。レーシングな雰囲気のカラーリングは人気が出そう。
更に、ストリートバイクらしいシングルスピードモデルも新たに用意される。SURGE UNOと名付けられた新モデルは、ガンメタカラーに染め上げられたスタイルのある一台。リフレクティブデカールで、ナイトライドでも注目を浴びるはず。
![ボッシュのユニットを採用するターンのVEKTRON](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8090.jpg)
![SURGE PRO デルタカラー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8063.jpg)
![クロモリモデルのGleam F1](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8259.jpg)
![ヘッドチューブにもフィン加工がされる](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8050.jpg)
![トップチューブとシートチューブの接合部にもフィン加工が施される](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8054.jpg)
更にユニークなのが、クロモリモデルのGleam F1だ。細身のクロモリチューブに特殊なフィン加工を施すことで、エアロなイメージを与えることに成功している。往年の名車であるチネリのレーザーを彷彿とさせる優美なスタイリングは、見るものすべてを魅了する妖艶な一台に仕上がっていた。
トップレースで活躍するようなハイエンドレーサーから、日常生活に密着したコミューターまで幅広いラインアップを取りそろえるフジ。リーズナブルな価格とワンランク上の走行性能で、高い人気を集めるブランドでもある。
![チームUKYOが使用する実車も展示された](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8200.jpg)
![フジが女性向けに開発したエアロディスクロードとなるSUPREME](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8194.jpg)
2019モデルでは、女性向けエアロディスクロードとなるSUPREMEシリーズが新たにラインアップされることに。ホリゾンタルに近いトップチューブとドロップしたシートステイ、そしてディスクブレーキを採用するという、エアロロードの最先端のスペックを網羅したウィメンズロード。世界最速の女性用ロードレーサーを造る、というコンセプトに恥じない仕上がりとなっている。
豊富なラインアップを誇るクロスバイクの中でも、面白いモデルチェンジを果たしたのが、RAFFISTAだ。ホイール径を27.5インチへとダウンサイズしつつ、タイヤのエアボリュームを増すことで、よりアドベンチャーなライドに対応するバイクへと変貌を遂げた。油圧ディスクとフロントシングルという仕様で、オフロードバイク然としたルックスを獲得し、個性ある一台に仕上がっている。
![ホイール径を変更し、新たな位置づけを得たRAFFISTA](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8234.jpg)
![流行のフロントシングルのドライブトレインを採用](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8252.jpg)
![ボリュームのある太目のタイヤを装着する](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb8235.jpg)
![フジのボトムラインを担うエントリークロスバイクRAIZ](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7987.jpg)
また、エントリーモデルであるPALETTEに代わり、新たにRAIZというクロスバイクが登場。「テンションが上がる乗り心地」をコンセプトにした新型バイクは、エントリーモデルながらも上質な乗り味を備えた一台として、アセンブルされるパーツ一つ一つにこだわっているという。豊富なカラーラインアップも、スポーツバイクの門をたたくビギナーにとっては魅力の一つだ。
昨年から展開しているブリーザーは、由緒あるMTBブランド。トム・リッチーやゲイリーフィッシャーといった、名だたるMTBレジェンドの一人であるジョー・ブリーズによるブランド。そんな出自もあって、アドベンチャー系のバイクを得意としている。
![ブリーザーのブースでは、オーストラリアを往復縦断した実車が展示されていた](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7979.jpg)
![ステッカーやマグカップなども](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7994.jpg)
![ブリーザーのハードテールMTBのLightning](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/07/27/honeyviewmkb7991.jpg)
ラインアップは昨年とほぼ変わらず、ロードバイクのInversion、ツアラーのDoppler、グラベルロードのRadar、ハードテールMTBのLightningという4つの車種を展開する。会場には、オーストラリアを往復横断し、ギネスに記録を申請している高橋氏が使用した実車も展示され、その高い耐久性を証明してみせた。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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