「もう明日がパリでもいいんじゃないの?」と冗談をこぼすステージ2連勝のゲラント・トーマス。ツール・ド・フランス第12ステージを走り終えた選手、走り終えることができなかった選手のコメントを紹介します。



ステージ1位&マイヨジョーヌ ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)

マイヨジョーヌのリード拡大に成功したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)マイヨジョーヌのリード拡大に成功したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Luca Bettini
マイヨジョーヌを着て登壇したチームスカイとゲラント・トーマスマイヨジョーヌを着て登壇したチームスカイとゲラント・トーマス photo:Makoto.AYANOトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)をマークするマイヨジョーヌのゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)をマークするマイヨジョーヌのゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Makoto.AYANO


正直言って、何を話したらいいのかわからない。本当に信じられない。もう明日がパリでもいいんじゃないの?

クライスヴァイクが逃げに乗った影響でチームスカイにとって苦しい展開になった。最後のラルプデュエズではまずフルームがアタックして、自分はデュムランたちをマークして先頭に合流。ステージ優勝をつかむためには必ず最終コーナーを先頭で抜ける必要があると知っていた。ランダの後ろから良いタイミングで抜け出して全力でスプリントしたんだ。

あと数日間はマイヨジョーヌを着ることができると思う。とても難しいレースであり、これから何が起こるか誰にもわからない。自分が総合リーダーではあるけど、チームのリーダーは今も変わらずフルーム。自分には3週間を総合リーダーとして走りきるなんて想像できない。

ステージ2位&総合3位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

アタックを繰り出すトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)アタックを繰り出すトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) photo:Luca Bettini
壮絶なステージだった。序盤から総合争いに関係する逃げグループが形成されたため、ずっと集団のペースも速かった、本当にクレイジーな1日だった。最後はステージ優勝を狙ったものの、スプリントに向けての位置取りでミスを犯してしまった。自信があっただけに残念。このまま良い状態をキープして、何でも起こり得る3週目に挑みたい。

ステージ3位&総合6位 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)

ラルプデュエズのフィニッシュまでラスト2kmを切っても逃げ続けるロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)ラルプデュエズのフィニッシュまでラスト2kmを切っても逃げ続けるロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO
全力を尽くしたので後悔はない。昨日よりも調子が良かったので、今日はアタックを仕掛けてライバルたちを試したかったんだ。フィニッシュまで距離を残してアタックしたけど、3名(ベルナル、トーマス、フルーム)を揃えるチームスカイがテンポを刻んで追いついてきた。

総合を狙いながらステージ優勝も同時に狙うのは難しい。今日は総合争いに集中していたので、最後のスプリントは力が残っていなかった。自分らしい走りができたので今日のステージには満足している。明日からも全身全霊で戦い続けることを約束したい。

ステージ4位&総合2位 クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)

メディアのインタビューに応えるクリストファー・フルーム(チームスカイ)メディアのインタビューに応えるクリストファー・フルーム(チームスカイ) photo:Makoto.AYANO
G(トーマス)は過去最高の走りを見せている。ツールを象徴するラルプデュエズでステージ2勝目を飾るなんて、マイヨジョーヌに相応しい活躍ぶり。総合ワンツーは夢のような状況であり、互いにアタックすることでライバルたちを苦しめることができる。今日は自分がアタックして、Gがデュムランをマーク。そして最後はGのパンチ力がステージ優勝につながった。

山岳ステージが始まってからというものずっと調子が上向き。ジロの後なので不確定要素が大きかったものの、まるでツールだけに照準を合わせてきたかのように仕上がってきている。ピレネーでの戦いが楽しみだ。

ステージ5位&総合7位 ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)

落車の影響で背中が痛んだけど、その痛みを押さえ込んで最後の勝負に挑んだ。ラルプデュエズは苦痛の塊だった。ベルナルが牽引を開始した時点で千切れそうになっていた自分がスプリントに持ち込めたので、パフォーマンスには満足している。

先頭グループに追いついた時、もうフィニッシュまで距離がなかったので「後ろで千切れてしまうより先行して捕まったほうがマシ」と自分に言い聞かせてアタックした。とても苦しんだ。背中の痛みは地獄のようだった。

チームリーダーなのかどうかという問題は自分にとって重要ではない。総合優勝は厳しい状況になりつつあるけど、チームとして戦い続ける。チームスカイの動きは昨日よりも悪かった。この先のステージで彼らに隙が生まれると信じている。トーマスの状態は素晴らしく良いけど、フルームのスタミナも侮れない。最終週に主役を担うのはフルームだと思う。

ステージ7位&翌日未出走 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

超級山岳ラルプデュエズでアタックを仕掛けるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)超級山岳ラルプデュエズでアタックを仕掛けるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:Luca Bettini
病院からホテルに戻ってきた。不運なことに診断の結果は悪く、脊椎骨の骨折が確認された。明日家に帰って、しばらく休息をとることになる。怪我を心配してくれたみんなに感謝。また次のレースで!

ステージ敢闘賞&総合8位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)

独走に持ち込んだステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)独走に持ち込んだステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) photo:Luca Bettini
長距離逃げを完遂できなかったことが残念でならない。マイヨジョーヌを獲得するのは難しいけど、ステージ優勝には手が届くと思っていた。だから今日は挑戦してみたんだ。とても残念だけど、キャリアの中で一番残念な瞬間かというとそうでもない。過去にもっと残念なレースを経験しているから。

マイヨアポワ ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)

30人の逃げ集団にはマイヨアポアのジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)の姿も30人の逃げ集団にはマイヨアポアのジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)の姿も photo:Makoto.AYANO
山岳賞首位を守るためには今日のステージで逃げに乗ってポイントを稼ぐ必要があった。でも同時に、マドレーヌ峠とクロワドフェール峠の組み合わせは自分にとって厳しすぎることを知っていた。序盤から調子が良かったのでマドレーヌ峠でポイントを稼ぐことができたけど、その後はメイン集団に戻ってボブ・ユンゲルスのために働いた。

グルペットの中で楽しみながらラルプデュエズを登ることができた。観客から大きなパワーを得たよ。フェルナンド・ガビリアのリタイアはチームにとって大きな損失であり、彼自身とても苦しい思いを経験していると思う。

マイヨヴェール ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

観客をかき分けて進むペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)観客をかき分けて進むペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Kei Tsuji
今日のステージほど厳しいレースを覚えていない。誰にとっても厳しいステージだった。生き残ることができてホッとしている。ガビリア、グライペル、フルーネウェーヘンのリタイアを残念に思う。でも自分も決して余裕を持って走っていたわけではなかった。

明日は集団スプリントが予想されているけど、スプリンターが少なくなった今、レースはコントロールを失ってしまうかもしれない。マイヨヴェール争いに関しては、もう追いつかれる心配はない。大事なのは健康でいること。まだ厳しい3週目が残っている。

マイヨブラン ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール)

マドレーヌ峠で形成された逃げグループに入ることに成功したけど、クロワドフェール峠で徐々にスピードを失ってしまい、それから集団に戻ってロマン・バルデをアシストした。ボトルを渡したり、とにかく自分にできることならなんでもした。

彼の結果(ステージ3位)はチームの士気につながるし、この先の山岳ステージも楽しみ。トニー・ガロパンのリタイアはチームにとって大きな痛手だけど仕方がない。トーマスは過去のステージレースでバッドデーを経験しているし、フルームはジロの疲れがあるはず。だからアージェードゥーゼールはピレネーで攻撃を仕掛けたい。

グルペット集団がラルプデュエズを目指すグルペット集団がラルプデュエズを目指す photo:Makoto.AYANO
リタイア アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)

この3日間はとてもハードで、とくに今日は特別厳しかった。メイン集団が最初の山岳(マドレーヌ峠)をもっとゆっくり登っていれば結果は違っていたと思う。ステージ前半にメイン集団から遅れた時点で、このツールは終わったと思った。チームカーに掴まって登る選手もいたかもしれないけど、自分の力で完走できないのであれば、自分はリタイアを選ぶ。公平なスポーツマンとしての姿勢を貫いたので悲しくはない。

未出走 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)

今日はバッドニュースがある。落車から回復することができず、リタイアを決めた。昨日も序盤から全身が悲鳴をあげて、1日中ずっと苦しんでいた。このツールのために全てを捧げてきたけど、落車は起こるもの。今は身体の回復に努めるのが一番だと判断した。

text&photo:Kei Tsuji in Alpe d'Huez, France
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