2018/04/09(月) - 22:34
三大コンポーネントメーカーの一角、カンパニョーロが遂に12速ロードコンポーネントを発表。トップグレードSUPER RECORD、セカンドグレードRECORDがフルモデルチェンジを果たし、リアディレイラーが12速対応に。同時に各シリーズ初となるディスクブレーキモデルも追加された。
満を持して12速ロードコンポーネントを登場させたカンパニョーロ (c)Campagnolo
かねてより噂されていたロード用12速コンポーネントがカンパニョーロからデビューした。トップモデルのSUPER RECORD(スーパーレコード)とセカンドグレードのRECORD(レコード)が2014年以来4年振りのフルモデルチェンジを果たし、ロードコンポーネントの長い歴史の中で遂に12速という新たな境地を切り開いた。
12速コンポーネントは既にスラムがMTB用としてデビューさせているが、ロードコンポーネントでは世界初。同時に昨年登場したH11コンポーネントを進化させ、2グレードともにシリーズ初となるディスクブレーキモデルを追加させたことも大きなアップデートとなる。なお今回発表されたのは機械式コンポーネントのみで、12速のEPSはまだアナウンスされていない。
カンパニョーロ SUPER RECORD リアディレイラー (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD リアディレイラー (c)Campagnolo
上下のプーリー形状を変更することで変速に最適化させている (c)Campagnolo
カンパニョーロ SUPER RECORD フロントディレイラー (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD フロントディレイラー (c)Campagnolo
随所にカーボンを多用した高級感あふれる作りは従来通りだが、12速対応となったリアディレイラーはその形を大きく変えることとなった。やや細長い形状のボディが採用され、かつプーリーケージも前作よりスマートなデザインとなった。新たにダイレクトマウント方式に対応した他、プーリーの歯数も1T大径化して12Tに。上側のプーリーは歯を高く、反対に下側プーリーは歯を低くすることでそれぞれ変速性能に最適化させている。
既存のフレーム/ホイール規格を維持したまま12速化できるよう互換性も考えられており、スプロケットも1枚1枚を薄く設計することで従来幅に収まる作りとなっている。チェーンはもちろん12速専用品だ。スプロケットの歯に応じて従来よりも薄くデザインされているが、カンパニョーロによれば耐久性や変速精度等は11速と変わらないという。
カンパニョーロ SUPER RECORD エルゴパワー (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD エルゴパワー (c)Campagnolo
また、ギアが1枚増えたことで従来よりも細かなギアレシオを実現可能となった。その結果スプロケットをコースに合わせて変更しなくても良いとの考えから、スプロケットは11-29Tと11-32Tの2種類のみがラインアップされる。そのためリアディレイラーもケージの長さはワンサイズのみの設定だ。ギア構成は既存のものに新たに16Tが追加されており、11~17Tまでを1T刻みとする。
リアディレイラーと同じくフロントディレイラーも形状を刷新した。従来と同じくセミロングアームを採用しているが、変速時に動作するピボット部を2つに増やすことでより迅速なシフトアップを可能にしている。ワイドタイヤを使用する際にアームが接触しないよう、ケーブルのクランプボルトを前後で位置変更できる機構も備えている。
カンパニョーロ SUPER RECORD クランク (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD クランク (c)Campagnolo
変速操作を担うエルゴパワーレバーは各所がよりエルゴノミックな形状へ変更された。ブラケットサイドにシフト用レバーが配置される方式は従来通りだ。比較すると従来よりもブレーキレバーの湾曲が大きくなった他、シフトダウンレバーはやや大型化、シフトアップレバーも手前に傾斜を付けることで指が届きやすい形状へアップデートされている。またディスクブレーキ用のエルゴパワーもヘッド部が8mm高くなるのみとサイズが抑えられており、使い勝手を追求したデザインを獲得している。
クランクも4アームデザインはそのままに、より高剛性でエアロな形状を採用している。SUPER RECORDではスパイダーアームがチェーンリングの端まで延長された他、上下のアーム同士がブリッジで繋がれることで高出力にも対応した剛性を獲得した。12速用に歯先のデザインは最適化されているが、4アーム8ボルト式だが、従来のチェーンリングとは互換性は無い。クランク長は165、170、172.5、175mmの4種類だ。
カンパニョーロ SUPER RECORD ブレーキキャリパー (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD ブレーキキャリパー (c)Campagnolo
12枚のギアを搭載した新型のスプロケット (c)Campagnolo
12速化に伴いチェーンも専用品が登場 (c)Campagnolo
リムブレーキはノーマルキャリパーとダイレクトマウントの2種類を用意する。ディスクブレーキもH11コンポーネントから引き継ぐフラットマウントタイプで、ブレーキローターはセンターロックタイプの140mmと160mmをラインアップ。
グループセット重量はSUPER RECORDのリムブレーキモデルが2041g、ディスクブレーキモデルが2323g。RECORDのリムブレーキモデルが2213g、ディスクブレーキモデルが2453gだ。日本での納期や電動変速のEPSタイプの登場に関しては今後の続報を待ちたい。
カンパニョーロ SUPER RECORD リムブレーキモデル (c)Campagnolo
カンパニョーロ SUPER RECORD ディスクブレーキモデル (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD リムブレーキモデル (c)Campagnolo
カンパニョーロ RECORD ディスクブレーキモデル (c)Campagnolo
![満を持して12速ロードコンポーネントを登場させたカンパニョーロ](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-27-03-2018-prcampy-movement12disc-eng-001.jpg)
かねてより噂されていたロード用12速コンポーネントがカンパニョーロからデビューした。トップモデルのSUPER RECORD(スーパーレコード)とセカンドグレードのRECORD(レコード)が2014年以来4年振りのフルモデルチェンジを果たし、ロードコンポーネントの長い歴史の中で遂に12速という新たな境地を切り開いた。
12速コンポーネントは既にスラムがMTB用としてデビューさせているが、ロードコンポーネントでは世界初。同時に昨年登場したH11コンポーネントを進化させ、2グレードともにシリーズ初となるディスクブレーキモデルを追加させたことも大きなアップデートとなる。なお今回発表されたのは機械式コンポーネントのみで、12速のEPSはまだアナウンスされていない。
![カンパニョーロ SUPER RECORD リアディレイラー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-1ia1qocampagnolo-super-record-rear-derailleur-my2019-still-life-frontxyxwfh.jpg)
![カンパニョーロ RECORD リアディレイラー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-k0ien5campagnolo-record-rear-derailleur-my2019-still-life-frontzbefq2.jpg)
![上下のプーリー形状を変更することで変速に最適化させている](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-qtajj6campagnolo-super-record-rear-derailleur-my2019-still-life-backcjyn1c.jpg)
![カンパニョーロ SUPER RECORD フロントディレイラー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-typknycampagnolo-super-record-front-derailleur-my2019-still-life-frontqhxlu3.jpg)
![カンパニョーロ RECORD フロントディレイラー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-semeowcampagnolo-record-front-derailleur-my2019-still-life-frontxfqdfm.jpg)
随所にカーボンを多用した高級感あふれる作りは従来通りだが、12速対応となったリアディレイラーはその形を大きく変えることとなった。やや細長い形状のボディが採用され、かつプーリーケージも前作よりスマートなデザインとなった。新たにダイレクトマウント方式に対応した他、プーリーの歯数も1T大径化して12Tに。上側のプーリーは歯を高く、反対に下側プーリーは歯を低くすることでそれぞれ変速性能に最適化させている。
既存のフレーム/ホイール規格を維持したまま12速化できるよう互換性も考えられており、スプロケットも1枚1枚を薄く設計することで従来幅に収まる作りとなっている。チェーンはもちろん12速専用品だ。スプロケットの歯に応じて従来よりも薄くデザインされているが、カンパニョーロによれば耐久性や変速精度等は11速と変わらないという。
![カンパニョーロ SUPER RECORD エルゴパワー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-zhkbaucampagnolo-super-record-ergopower-my2019-still-life-front0byuhw.jpg)
![カンパニョーロ RECORD エルゴパワー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-6vvmfacampagnolo-record-ergopower-my2019-still-life-frontfhk58l.jpg)
また、ギアが1枚増えたことで従来よりも細かなギアレシオを実現可能となった。その結果スプロケットをコースに合わせて変更しなくても良いとの考えから、スプロケットは11-29Tと11-32Tの2種類のみがラインアップされる。そのためリアディレイラーもケージの長さはワンサイズのみの設定だ。ギア構成は既存のものに新たに16Tが追加されており、11~17Tまでを1T刻みとする。
リアディレイラーと同じくフロントディレイラーも形状を刷新した。従来と同じくセミロングアームを採用しているが、変速時に動作するピボット部を2つに増やすことでより迅速なシフトアップを可能にしている。ワイドタイヤを使用する際にアームが接触しないよう、ケーブルのクランプボルトを前後で位置変更できる機構も備えている。
![カンパニョーロ SUPER RECORD クランク](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-faui1hcampagnolo-super-record-crankset-ut-titanium-carbon-my2019-stillfxyx2n.jpg)
![カンパニョーロ RECORD クランク](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-4wup17campagnolo-record-crankset-ut-carbon-my2019-still-life-frontpg0ipz.jpg)
変速操作を担うエルゴパワーレバーは各所がよりエルゴノミックな形状へ変更された。ブラケットサイドにシフト用レバーが配置される方式は従来通りだ。比較すると従来よりもブレーキレバーの湾曲が大きくなった他、シフトダウンレバーはやや大型化、シフトアップレバーも手前に傾斜を付けることで指が届きやすい形状へアップデートされている。またディスクブレーキ用のエルゴパワーもヘッド部が8mm高くなるのみとサイズが抑えられており、使い勝手を追求したデザインを獲得している。
クランクも4アームデザインはそのままに、より高剛性でエアロな形状を採用している。SUPER RECORDではスパイダーアームがチェーンリングの端まで延長された他、上下のアーム同士がブリッジで繋がれることで高出力にも対応した剛性を獲得した。12速用に歯先のデザインは最適化されているが、4アーム8ボルト式だが、従来のチェーンリングとは互換性は無い。クランク長は165、170、172.5、175mmの4種類だ。
![カンパニョーロ SUPER RECORD ブレーキキャリパー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-cmxoqscampagnolo-super-record-brake-my2019-still-life-sidey0q1o5.jpg)
![カンパニョーロ RECORD ブレーキキャリパー](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-pjc094campagnolo-record-brake-my2019-still-life-sideuge0nv.jpg)
![12枚のギアを搭載した新型のスプロケット](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-xjh35xcampagnolo-super-record-sprockets-1132-my2019-still-life-sideop7zt7.jpg)
![12速化に伴いチェーンも専用品が登場](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-oon3fgcampagnolo-super-record-chain-my2019-still-life-detailfkvxfp.jpg)
リムブレーキはノーマルキャリパーとダイレクトマウントの2種類を用意する。ディスクブレーキもH11コンポーネントから引き継ぐフラットマウントタイプで、ブレーキローターはセンターロックタイプの140mmと160mmをラインアップ。
グループセット重量はSUPER RECORDのリムブレーキモデルが2041g、ディスクブレーキモデルが2323g。RECORDのリムブレーキモデルが2213g、ディスクブレーキモデルが2453gだ。日本での納期や電動変速のEPSタイプの登場に関しては今後の続報を待ちたい。
![カンパニョーロ SUPER RECORD リムブレーキモデル](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-super-record-rim-brake-group.jpg)
![カンパニョーロ SUPER RECORD ディスクブレーキモデル](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-12speedsuperrecorddisc.jpg)
![カンパニョーロ RECORD リムブレーキモデル](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-12speedrecordrim.jpg)
![カンパニョーロ RECORD ディスクブレーキモデル](https://www.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/04/09/re-12speedrecorddisc.jpg)
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