2017/05/09(火) - 18:57
カンパニョーロが新型CENTAUR(ケンタウル)を発表。スーパーレコードのフォルムやデザインを踏襲しつつ、ローレシオのギア比を充実させるなど入門者に嬉しい低価格帯グループセットだ。スペイン・カナリア諸島において開催された発表会から速報でお伝えする(同時に発表となったディスクブレーキ製品群はこちら)。
世界の主要サイクリングメディアを招待して、スペインはカナリア諸島において開催された2017新製品発表会で新型CENTAURが発表された。CENTAURはシマノで言えば105、カンパニョーロ内ではPOTENZAの下位に位置するメカニカル(機械式)グループセット(コンポーネント)だ。つまり販売上はもっともボリュームゾーンとなるエントリーレベルにマッチする、戦略上非常に重要なグループセットとなる。
新CENTAURの特徴は、昨年発表されたPOTENZAのテクノロジーに準じつつ、かつスーパーレコードを頂点とするレコード、コーラスからの「コンティニュアス・レボリューション(続く革新)」思想に基づきながらも、素材を見直すことでコストダウンを実現していること。アルミニウムを主素材とし、カーボン強化樹脂である「テクノポリマー」等を併用して重量増加を最小限にとどめつつ、クラス最高のパフォーマンスを目指している。
発表において新型CENTAURの特徴は、「設計やデザインはスーパーレコードに限りなく似ているが、素材と重量が違う」と表現された。その特徴を簡単にダイジェストとして下にお伝えしていこう。
クランクセットはその表現どおり、デザイン&フォルムはスーパーレコードと共通の4アームとなる。選択できるギア歯数の組み合わせは52×36、50×34Tの2つ。クランクアームの素材はアルミ。BBシャフトにはスーパーレコード同様のウルトラトルク構造を採用する。
エルゴパワーレバーはアルミとテクノポリマーで構成され、高い堅牢性と軽量性を実現している。形状もスーパーレコードとほぼ同じエルゴノミック形状で、あらゆる天候において確実なグリップ感と長時間使用時の快適性を併せ持つ。
フロントディレイラーはロングアームを備え、近年形状的な変化を遂げた上位グレードと同形状となり、軽い力でのシフティングを実現している。
11スピードリアディレイアーは動作と形状を見直した、まったくの新設計となる。変速操作における作動メカニズムを再考察したうえで、リアの最大スプロケット歯数32Tに対応する設計となる。ショートケージとロングケージの2種を用意せず、ワンモデルのRDで32Tに対応するCENTAUR専用の新設計だ。このRDと32Tスプロケットが実現するローレシオは「すべてのサイクリストのために」と謳われ、ビギナーや女性など非力なアマチュアライダーに歓迎されるものとなるだろう。
対応するカセットスプロケットは11〜29、11〜32、12〜32Tの3種を用意。つまりノーマル、コンパクトの歯数のクランクセットと組み合わせることで、レーシングからエントリーレベル(あるいはヒルクライム)にまで対応する。
ブレーキは上位モデル同様の効きとフィーリングを追求しつつ、同クラスの競合他社製品に比べ50gの軽量性を実現。アーチはスケルトンデザインではないが、エングレーブ(肉抜き溝)により軽量化と剛性アップを図っている。
POTENZA同様の、根強い人気をもつシルバーカラーのグループセットも用意され、グループセットの総重量は2,484gとなる。
新CENTAURは上位グレード同様にテストにテストを重ね、製品の完成度を高めてからリリースされたという。スーパーレコードから引き継いだ設計とエルゴノミクス、そしてデザインなど、リーズナブルな価格ながら総合力を高めた戦略モデルと言えるだろう。
また新CENTAURに合わせるように新しいSIROCCO(シロッコ)ホイールも発表された。こちらは近年25C〜28Cの太さが主流となったタイヤシーンに併せてリム設計が見直されたC17プロファイルデザインを採用した、35mmのセミディープ形状のリムをもつリファインモデルとなる。
カナリア諸島におけるテストライドによる実走インプレッション、そして製品のより詳しいディテールについては追って詳細記事で紹介する。
photo&text:Makoto.AYANO in Grancanaria, SPAIN
世界の主要サイクリングメディアを招待して、スペインはカナリア諸島において開催された2017新製品発表会で新型CENTAURが発表された。CENTAURはシマノで言えば105、カンパニョーロ内ではPOTENZAの下位に位置するメカニカル(機械式)グループセット(コンポーネント)だ。つまり販売上はもっともボリュームゾーンとなるエントリーレベルにマッチする、戦略上非常に重要なグループセットとなる。
新CENTAURの特徴は、昨年発表されたPOTENZAのテクノロジーに準じつつ、かつスーパーレコードを頂点とするレコード、コーラスからの「コンティニュアス・レボリューション(続く革新)」思想に基づきながらも、素材を見直すことでコストダウンを実現していること。アルミニウムを主素材とし、カーボン強化樹脂である「テクノポリマー」等を併用して重量増加を最小限にとどめつつ、クラス最高のパフォーマンスを目指している。
発表において新型CENTAURの特徴は、「設計やデザインはスーパーレコードに限りなく似ているが、素材と重量が違う」と表現された。その特徴を簡単にダイジェストとして下にお伝えしていこう。
クランクセットはその表現どおり、デザイン&フォルムはスーパーレコードと共通の4アームとなる。選択できるギア歯数の組み合わせは52×36、50×34Tの2つ。クランクアームの素材はアルミ。BBシャフトにはスーパーレコード同様のウルトラトルク構造を採用する。
エルゴパワーレバーはアルミとテクノポリマーで構成され、高い堅牢性と軽量性を実現している。形状もスーパーレコードとほぼ同じエルゴノミック形状で、あらゆる天候において確実なグリップ感と長時間使用時の快適性を併せ持つ。
フロントディレイラーはロングアームを備え、近年形状的な変化を遂げた上位グレードと同形状となり、軽い力でのシフティングを実現している。
11スピードリアディレイアーは動作と形状を見直した、まったくの新設計となる。変速操作における作動メカニズムを再考察したうえで、リアの最大スプロケット歯数32Tに対応する設計となる。ショートケージとロングケージの2種を用意せず、ワンモデルのRDで32Tに対応するCENTAUR専用の新設計だ。このRDと32Tスプロケットが実現するローレシオは「すべてのサイクリストのために」と謳われ、ビギナーや女性など非力なアマチュアライダーに歓迎されるものとなるだろう。
対応するカセットスプロケットは11〜29、11〜32、12〜32Tの3種を用意。つまりノーマル、コンパクトの歯数のクランクセットと組み合わせることで、レーシングからエントリーレベル(あるいはヒルクライム)にまで対応する。
ブレーキは上位モデル同様の効きとフィーリングを追求しつつ、同クラスの競合他社製品に比べ50gの軽量性を実現。アーチはスケルトンデザインではないが、エングレーブ(肉抜き溝)により軽量化と剛性アップを図っている。
POTENZA同様の、根強い人気をもつシルバーカラーのグループセットも用意され、グループセットの総重量は2,484gとなる。
新CENTAURは上位グレード同様にテストにテストを重ね、製品の完成度を高めてからリリースされたという。スーパーレコードから引き継いだ設計とエルゴノミクス、そしてデザインなど、リーズナブルな価格ながら総合力を高めた戦略モデルと言えるだろう。
また新CENTAURに合わせるように新しいSIROCCO(シロッコ)ホイールも発表された。こちらは近年25C〜28Cの太さが主流となったタイヤシーンに併せてリム設計が見直されたC17プロファイルデザインを採用した、35mmのセミディープ形状のリムをもつリファインモデルとなる。
カナリア諸島におけるテストライドによる実走インプレッション、そして製品のより詳しいディテールについては追って詳細記事で紹介する。
photo&text:Makoto.AYANO in Grancanaria, SPAIN
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