1月に行われたアジア選手権でロードとタイムトライアルの二冠を達成したチェン・キンロー(香港)が、オーストラリア籍のUCIワールドチーム、オリカ・グリーンエッジに移籍することが発表された。



オリカ・グリーンエッジに加入するチェン・キンロー(右)と、シェイン・バナンGMオリカ・グリーンエッジに加入するチェン・キンロー(右)と、シェイン・バナンGM (c)greenedgecycling.com
1991年2月8日生まれのキンローは、香港を代表するライダーとして、ロードレースでは2014年に、TTでは2014年と2015年の2度に渡ってナショナル選手権を制覇。独走力に長け、ロンドンで行われたトラック世界選手権にも出場している。そんなキンローは、3月15日に香港で行われた加入発表会見で次のようにコメントした。

アジア選手権ロードレースで優勝したチェン・キンロー(香港)アジア選手権ロードレースで優勝したチェン・キンロー(香港) photo:Satoru.Kato独走力に長けるチェン・キンロー(香港)。アジア選手権ではタイムトライアルも制した独走力に長けるチェン・キンロー(香港)。アジア選手権ではタイムトライアルも制した photo:Satoru.Katoオリカ・グリーンエッジオリカ・グリーンエッジ photo:Kei Tsuji「まず、オリカ・グリーンエッジに加入できたことをとても誇りに思う。ワールドツアーの中でも強いチームなだけに、自分のヘッドコーチからオファーが届いたと聞いた時は、とても興奮した。この移籍は同時にプロデビューでもあり、自身の自転車競技人生にとってはとても大きな1歩。そして、体力、スキル、戦術といった自転車競技に必要なあらゆる要素をブレイクスルーの如く高いレベルへと引き上げ、人生を大きく変えることのできるチャンスだと捉えている。

ヨーロッパとアジアにはとても大きな違いがあるけど、なるべく早くヨーロッパの競技環境に合わせられる様になりたいし、これから努力しなければならない。そして、オリカ・グリーンエッジの中でも存在感のあるアジア人ライダーになれればと考えている。

チームプレーを必要とするロードレースにおいて、コミュニケーションはとても重要。新しいチームメイトと積極的にコミュニケーションを取って、一人ひとりをきっちりと理解して、チームとしてどの様に動けばよいのかを学んで行きたい。」

この会見にはチームオーナーのジェリー・ライアンと、GMのシェイン・バナンが同席。バナン氏はキンローの活躍に期待を寄せている。

「チェン・キンローを獲得できとても興奮している。自転車競技は急速が国際化している中にあって、自転車競技が盛んになりつつある国からキンローのような若い選手を迎え入れるということは、チームとしての悲願の1つである。我々は彼の成長を間近で見守り、彼が最善の形でキャリアを積むことができるように香港自転車競技連盟と協力してきた。この様に各国の自転車競技連盟と協力する特別な取り組みをいくつか終え、良い結果がでていることに満足している。ロードレースや、ロンドンのトラック世界選手権でのキンローの走りを見て感心した。キンローはとても大きな可能性を秘めている。オリカ・グリーンエッジの一員としてキンローがレースを走ることを楽しみにしている。」

カザフスタン以外のアジア人では、別府史之(トレック・セガフレード)、新城幸也(ランプレ・メリダ)、ジ・チェン(中国、ジャイアント・アルペシン)、シュー・ガン(中国、ランプレ・メリダ)、フェン・チュンカイ(台湾、ランプレ・メリダ)に次ぐ6人目のUCIワールドチーム所属ライダーとなるキンロー。早ければ4月のブエルタ・ア・ロイハでオリカ・グリーンエッジとしての初戦を迎える。

コメントはチームホームページより。

text:Yuya.Yamamoto
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