「2021年に初勝利を挙げてから4年、2勝目が欲しかった」と語ったマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク）。区間2位でマイヨアポワ（山岳賞ジャージ）を得たポガチャルや、バイク盗難にあったコフィディスのコメントなどを紹介する。
ステージ優勝＆マイヨジョーヌ マチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク）
雄叫びを上げるマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク） photo:CorVos
終盤のレイアウトは予想していたよりも厳しかった。だが前回ツールで勝ったのが4年前ということもあり、勝利へのモチベーションは高かった。だから「そろそろ」だろうという気持ちもあり、どうしても2勝目が欲しかった。皆が僕を優勝候補に挙げるなか、登りで集団の前にいる顔ぶれ（ポガチャルやヴィンゲゴー）を見れば、そこに位置取れただけで良い走りと言える。
登りでは向かい風になるという予想があり、フィリプセンにも（先頭集団に残る）チャンスがあると思っていた。だが、その登りは予想よりも厳しく、ペースも速かった。最後から2つ目の登りの頂上で、既に8名ぐらいに絞られていた。昨日に引き続き本当に厳しく、ナーバスなレースとなった。
フィリプセンから祝福を受けるマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク） photo:A.S.O.
開幕からチームとして2日連続の勝利だなんて夢のよう。これからのステージで得られる結果は全てボーナスみたいなものだ。
ステージ2位＆マイヨアポワ（山岳賞） タデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツXRG）
マイヨアポワ（山岳賞）を着用したタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツXRG） photo:A.S.O.
選手キャリアを通して2度、マイヨアポワを獲得した。しかし6度の出場でレースで着用したのは1度だけ。だから明日は、このジャージを着て走る2度目のレースとなる。マイヨアポワが好きなファンが多く、特別な気持ちになるので明日が楽しみだよ。
今日は素晴らしいステージとなった。雨によるストレス、混沌、危険、短い登りなどクラシックレースのように”全て”が詰まったステージだった。終盤での調子は良く、チームも素晴らしい走りをみせてくれた。最終盤はマチューの方が強く、勝った彼を祝福したい。この2位でもとても嬉しい結果だよ。
個人的にこの週末（2日間）はとてもモチベーションが高く走ることができた。なぜならチームが協力し合い、良い時間を過ごせたから。僕らは強く、それが次のステージへの自信に繋がる。
ステージ3位 ヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク）
ヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク） photo:A.S.O.
今日はワウト（ファンアールト）で勝負する予定だった。でも彼の調子は良くなく、だから僕とマッテオ（ジョーゲンソン）で何とかしようと切り替えた。もちろんワウトでのステージ勝利が欲しかったが、僕の区間3位が今日得られた最高の結果だったのだろう。
正直、混沌としたレースになっている。個人的には過去2回（2023、24年）のツールの方が好きだ。スタートから厳しい展開となっている今回は、よりストレスが多いからね。でもそれがツールだ。
ステージ5位 ジュリアン・アラフィリップ（フランス、チューダー・プロサイクリング）
コンディションが最悪だった数日前や、昨日と比べても今日は良い調子だったと言える。集団先頭で勝利を争えたことが嬉しいよ。マルク（ヒルシ）と一緒に後ろから仕掛けたかったので、終盤に彼に声をかけた。アタックはできたが、結果的にマチューのリードアウトになってしまった。
マイヨブラン（ヤングライダー賞） ケヴィン・ヴォークラン（フランス、アルケア・B&Bホテルズ）
最終山岳で仕掛けたケヴィン・ヴォークラン（フランス、アルケア・B&Bホテルズ） photo:CorVos
今年50周年を迎えるマイヨブランを着用できて、本当に特別な思いがある。最初の丘（2つ目の3級山岳）ではあまり良い位置につけなかったので、そこから番手を上げた。その後はトップ選手たちと走り、「先手を打とう」と思い何度もアタックした。僕の目標はステージ優勝なので、後悔はない。今日はマイヨジョーヌの獲得も狙っていた。もうすぐ僕の両親の暮らすノルマンディーに入る。そこでは是が非でも、特別賞ジャージを着て走りたい。
大会初日の夜にバイクの盗難にあったコフィディスによるコメント
土曜の夜から日曜の朝にかけて、コフィディスは盗難の被害に遭った。チームトラックのドアがこじ開けられ、セキュリティ対策を講じていたのにもかかわらず、ルックのバイクが11台盗まれた。警察官が今朝ホテルに到着し、被害状況の確認と捜査を開始した。コフィディスはこのような非常識な行為を強く非難し、犯人たちに対して良識と責任ある行動を求める。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝＆マイヨジョーヌ マチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク）
終盤のレイアウトは予想していたよりも厳しかった。だが前回ツールで勝ったのが4年前ということもあり、勝利へのモチベーションは高かった。だから「そろそろ」だろうという気持ちもあり、どうしても2勝目が欲しかった。皆が僕を優勝候補に挙げるなか、登りで集団の前にいる顔ぶれ（ポガチャルやヴィンゲゴー）を見れば、そこに位置取れただけで良い走りと言える。
登りでは向かい風になるという予想があり、フィリプセンにも（先頭集団に残る）チャンスがあると思っていた。だが、その登りは予想よりも厳しく、ペースも速かった。最後から2つ目の登りの頂上で、既に8名ぐらいに絞られていた。昨日に引き続き本当に厳しく、ナーバスなレースとなった。
開幕からチームとして2日連続の勝利だなんて夢のよう。これからのステージで得られる結果は全てボーナスみたいなものだ。
ステージ2位＆マイヨアポワ（山岳賞） タデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツXRG）
選手キャリアを通して2度、マイヨアポワを獲得した。しかし6度の出場でレースで着用したのは1度だけ。だから明日は、このジャージを着て走る2度目のレースとなる。マイヨアポワが好きなファンが多く、特別な気持ちになるので明日が楽しみだよ。
今日は素晴らしいステージとなった。雨によるストレス、混沌、危険、短い登りなどクラシックレースのように”全て”が詰まったステージだった。終盤での調子は良く、チームも素晴らしい走りをみせてくれた。最終盤はマチューの方が強く、勝った彼を祝福したい。この2位でもとても嬉しい結果だよ。
個人的にこの週末（2日間）はとてもモチベーションが高く走ることができた。なぜならチームが協力し合い、良い時間を過ごせたから。僕らは強く、それが次のステージへの自信に繋がる。
ステージ3位 ヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク）
今日はワウト（ファンアールト）で勝負する予定だった。でも彼の調子は良くなく、だから僕とマッテオ（ジョーゲンソン）で何とかしようと切り替えた。もちろんワウトでのステージ勝利が欲しかったが、僕の区間3位が今日得られた最高の結果だったのだろう。
正直、混沌としたレースになっている。個人的には過去2回（2023、24年）のツールの方が好きだ。スタートから厳しい展開となっている今回は、よりストレスが多いからね。でもそれがツールだ。
ステージ5位 ジュリアン・アラフィリップ（フランス、チューダー・プロサイクリング）
コンディションが最悪だった数日前や、昨日と比べても今日は良い調子だったと言える。集団先頭で勝利を争えたことが嬉しいよ。マルク（ヒルシ）と一緒に後ろから仕掛けたかったので、終盤に彼に声をかけた。アタックはできたが、結果的にマチューのリードアウトになってしまった。
マイヨブラン（ヤングライダー賞） ケヴィン・ヴォークラン（フランス、アルケア・B&Bホテルズ）
今年50周年を迎えるマイヨブランを着用できて、本当に特別な思いがある。最初の丘（2つ目の3級山岳）ではあまり良い位置につけなかったので、そこから番手を上げた。その後はトップ選手たちと走り、「先手を打とう」と思い何度もアタックした。僕の目標はステージ優勝なので、後悔はない。今日はマイヨジョーヌの獲得も狙っていた。もうすぐ僕の両親の暮らすノルマンディーに入る。そこでは是が非でも、特別賞ジャージを着て走りたい。
大会初日の夜にバイクの盗難にあったコフィディスによるコメント
土曜の夜から日曜の朝にかけて、コフィディスは盗難の被害に遭った。チームトラックのドアがこじ開けられ、セキュリティ対策を講じていたのにもかかわらず、ルックのバイクが11台盗まれた。警察官が今朝ホテルに到着し、被害状況の確認と捜査を開始した。コフィディスはこのような非常識な行為を強く非難し、犯人たちに対して良識と責任ある行動を求める。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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