前日のヒルクライムに続いて行われたみやだクリテリウム。最後に勝敗を分けたのは微妙な判断の差だった。女子、ユースのレースと合わせてレポート。



決勝のスタートラインに整列したP1クラスタの選手達 決勝のスタートラインに整列したP1クラスタの選手達  photo:Satoru.Kato


ご当地アイドル「パラレルドリーム」のコンサートご当地アイドル「パラレルドリーム」のコンサート photo:Satoru.Kato1周目 集団の先頭に立つ土井雪広(チーム右京)1周目 集団の先頭に立つ土井雪広(チーム右京) photo:Satoru.Kato長野県宮田村でのJプロツアー2連戦。2日目は7回目の開催となったクリテリウムだ。

田園地帯の公道に設定された1周3.2㎞のコースは、直角コーナーが連続するためストップ・アンド・ゴーを強いられる。それゆえ必ずしも集団が有利とは言えず、逃げが決まると差を縮めるのは容易ではない。

3周目 逃げ集団の先頭でローテーションの合図をする窪木一茂(チーム右京)3周目 逃げ集団の先頭でローテーションの合図をする窪木一茂(チーム右京) photo:Satoru.Katoこの日の天気は曇り時々雨。山の天気よろしく、急に降ってきたと思うと急にやむの繰り返し。午後にかけてやむ間隔が長くなり、決勝がスタートする午後にはコースのほとんどが乾いた状態になった。しかしレース終盤には路面を再び濡らすほどの雨が降り、強い風と22℃というこの時季としては低い気温と相まって選手を苦しめた。

悪天候にもかかわらず、地元宮田村の歓待ぶりは例年通り。レースの合間には宮田村のご当地アイドル「パラレルドリーム」のコンサートや、キッズのストライダーレースも行われた。

入部正太郎がプロ初勝利の地で逃げ切り勝ち

2組に分けて行われた予選を勝ち上がった50人が出走したP1決勝は、10周回32㎞。

佐野淳哉(那須ブラーゼン)が逃げ集団を強力に牽引する佐野淳哉(那須ブラーゼン)が逃げ集団を強力に牽引する photo:Satoru.Katoメイン集団を率いて逃げる6人を追うマトリックスパワータグ勢メイン集団を率いて逃げる6人を追うマトリックスパワータグ勢 photo:Satoru.Katoスタート直後からチーム右京勢が代わる代わる先頭に立ってペースを上げ、集団は1列棒状で進行。2周目、コース唯一の登りで入部正太郎(シマノレーシング)が飛び出し、これをきっかけに6人の逃げ集団が形成される。

メンバーは、入部、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、窪木一茂(チーム右京)、佐野淳哉(那須ブラーゼン)、アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)、リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)。

独走力のあるメンバーが揃った逃げ集団は協調して周回を重ねる。中でも佐野が強力な牽引を長時間する事もあり、メイン集団との差は最大で40秒まで開く。

後半に入ると、メイン集団ではマトリックスパワータグがコントロールを開始。全員が集団の前方に集まってペースアップを図る。しかし、残り周回が減っていく一方で逃げ集団との差は縮まらず、30秒差のまま終盤を迎える。

先行する6人の逃げ切りが濃厚になった残り2周、最終周回に入る直前のホームストレートで入部がアタック。「正直、やばいとは思わなかった」という窪木をはじめ、他の5人は反応しない。「最後はヒヤヒヤしながら逃げた」と言う入部だが、10秒前後の差を保って独走。最後は窪木に差を詰められたものの、1周を逃げ切ってガッツポーズと共にゴールラインを越えた。

「直角コーナーが多いクリテリウムは得意。このコースは相性の良さを感じている」と話す入部。「6人で逃げ切れそうになって、このメンツでスプリント勝負になったら勝ち目はないと思ったのでアタックした。窪木選手を連れて行きたくなかったので、先頭交代のタイミングで彼の番手から仕掛けていったら誰もついて来なかった。うまく他の人の裏をかけたのが良かったと思う」とは、シマノレーシングのキャプテンでもある入部。



残り1周を逃げ切ってゴールする入部正太郎(シマノレーシング)残り1周を逃げ切ってゴールする入部正太郎(シマノレーシング) photo:Satoru.Kato


2位でゴールする窪木一茂(チーム右京)は、入部に拍手2位でゴールする窪木一茂(チーム右京)は、入部に拍手 photo:Satoru.Kato「今年のチームは若い選手が多いので、彼等に教える立場として勝利が欲しかった。今回の勝利は良い刺激になると思う」とも語った。

JPT表彰 ご当地アイドル「パラレルドリーム」と記念撮影JPT表彰 ご当地アイドル「パラレルドリーム」と記念撮影 photo:Satoru.KatoJプロツアーリーダーは畑中勇介(チーム右京)、U23リーダーは新城雄大(那須ブラーゼン)Jプロツアーリーダーは畑中勇介(チーム右京)、U23リーダーは新城雄大(那須ブラーゼン) photo:Satoru.Kato野寺監督は「入部は実力があるけど、2年前にここで初優勝して以来、うまく力を発揮出来ずにいた。今日は自ら仕掛けて勝ってみせたので、彼自身にとってもチームにとっても本当に良かった」と、入部の勝利を賞賛した。

一方、昨年に続き2位に終わった窪木は、最後は入部に拍手を送りながらゴール。「残り1周あれば捕まえられると思っていたが、逃げていた他のメンバーが自分が思っていた以上に疲弊してしまっていた事が誤算だった。良いメンバーで逃げが決まったところまでは良かったけど、最後のツメが甘かった」と、敗因を語る。「1位の副賞が宮田村の特産品がたくさんもらえるので、なおの事勝ちたかった」と言い残し、翌日からのナショナルチーム合宿のため修善寺に向かった。

Fクラスタ 智野真央が集団スプリントを制して大会2連覇

女子のJフェミニンツアーは、5周16㎞の決勝のみで争われた。終盤に残った9人のスプリント勝負となり、智野真央(Neilpryde-Nanshin Subaru Cycling)が昨年に続き連覇。智野は7月いっぱい休養していたそうだが、昨年勝った良いイメージがあって出場を決めたと言う。「久々のレースで不安もあったけれど、最後のスプリント勝負に持ち込めた時点で勝てると思った」と語った。

Yクラスタ 日野竜嘉が逃げ切り勝ち

7周22.4㎞で争われたJユースツアー。2周目に形成された3人の逃げ集団から、日野竜嘉(松山聖陵高等学校)が抜け出して残り2周を逃げ切り優勝。Jユースツアーリーダーは、日野泰静(チームグロシャ)が守った。




F(女子) 最後のスプリントで前に出る智野真央(Neilpryde-Nanshin Subaru Cycling)F(女子) 最後のスプリントで前に出る智野真央(Neilpryde-Nanshin Subaru Cycling) photo:Satoru.KatoF(女子)表彰式F(女子)表彰式 photo:Satoru.Kato

残り2周を逃げ切った日野竜嘉(松山聖陵高等学校)残り2周を逃げ切った日野竜嘉(松山聖陵高等学校) photo:Satoru.KatoY(ユース)表彰式Y(ユース)表彰式 photo:Satoru.Kato




結果(E1、E2、E3の決勝は、ポイントレース方式で争われた)
P1クラスタ 32㎞
1位 入部正太郎(シマノレーシング) 48分49秒
2位 窪木一茂(チーム右京) +2秒
3位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム)  +9秒
4位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) +10秒
5位 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) +10秒
6位 佐野淳哉(那須ブラーゼン) +13秒

Jプロツアーリーダー 畑中勇介(チーム右京)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)

Fクラスタ 16㎞
1位 智野真央(Neilpryde-Nanshin Subaru Cycling) 28分51秒
2位 坂口聖香(パナソニックレディース) +0秒
3位 西加南子(LUMINARIA)
Jフェミニンリーダー 伊藤杏菜(Champion System Japan)

Yクラスタ 22.4㎞
1位 日野竜嘉(松山聖陵高等学校) 36分54秒
2位 水谷 翔(シマノレーシング) +42秒
3位 石原悠希(栃木県立真岡工業高等学校自転車競技部)
Jユースツアーリーダー 日野泰静(チームグロシャ)



E1 表彰式E1 表彰式 photo:Satoru.KatoJエリートツアーリーダーは佐藤信哉(VC Fukuoka)Jエリートツアーリーダーは佐藤信哉(VC Fukuoka) photo:Satoru.Kato

E2 表彰式 2位にはかつて宇都宮ブリッツェンで活躍した飯野智行(ブラウブリッツェン)E2 表彰式 2位にはかつて宇都宮ブリッツェンで活躍した飯野智行(ブラウブリッツェン) photo:Satoru.KatoE3 表彰式E3 表彰式 photo:Satoru.Kato




E1 22.4㎞
1位 下島将輝(Coraggio Kawanishi Cycling Team) 13p
2位 松木健治(クラブシルベスト) 7p
3位 佐藤信哉(VC Fukuoka) 6p
4位 豊田勝徳(Coraggio Kawanishi Cycling Team) 5p
5位 阿部航大(ブラウブリッツェン) 4p
6位 奥村隆平(DESTRA) 0p
Jエリートツアーリーダー 佐藤信哉(VC Fukuoka)

E2 19.2㎞
1位 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) 8p
2位 飯野智行(ブラウブリッツェン) 6p
3位 小段 亮(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 5p
4位 鈴木達郎(AQUA TAMA) 5p
5位 松井敏文(NAMAZU PLUS TOCHIGI) 3p
6位 岩崎晶雲(Link TOHOKU) 0p

E3 16㎞
1位 佐藤忠則(ブラウブリッツェン) 8p
2位 北澤竜太郎(イナーメ信濃山形-EFT) 8p
3位 杉本悠飛(イナーメ信濃山形-EFT) 5p
4位 田中正浩(イナーメ信濃山形-EFT) 3p
5位 石塚将人(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 1p
6位 石塚祥吾(日本食研実業団トライアスロン部) 1p

text&photo:Satoru.Kato

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