スリップ落車も発生する、濡れたコーナーが連続したゴール前。バラバラになった集団スプリントを制したのはペーター・サガンだった。ツール・ド・スイス通算11勝目を挙げ、歴代最多タイ記録に並びました。



FDJが集団のペースメイクを担って走るFDJが集団のペースメイクを担って走る photo:CorVos


集団内で走るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)集団内で走るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング) photo:CorVos序盤に逃げたマチェイ・モホリッチ(スロベニア、キャノンデール・ガーミン)ら序盤に逃げたマチェイ・モホリッチ(スロベニア、キャノンデール・ガーミン)ら photo:www.tourdesuisse.chツール・ド・スイスは6日目。ジュラ山脈の最初の山並みの裾に位置し、ドイツ語とフランス語の二カ国語を使い分けるベルン州を駆け抜ける。ヴィルからビールに掛けての193.1kmは第4ステージ(193.2km)と並ぶ今大会の最長ステージで、細かいアップダウンが連続するゴールスプリンター向け。98.4kmの中間地点には3級山岳が一つ用意されるが難易度は低く、スプリンターが脱落するようなものでは無い。

モビスターのフランシスコ・ベントソ(スペイン)とアドリアーノ・マローリ(イタリア)が2人で抜け出すモビスターのフランシスコ・ベントソ(スペイン)とアドリアーノ・マローリ(イタリア)が2人で抜け出す photo:www.tourdesuisse.chスタート後に形成された逃げに入ったのは、マチェイ・モホリッチ(スロベニア、キャノンデール・ガーミン)、アクセル・ドモン(フランス、AG2Rラモンディアール)、ジェローム・バグニーズ(ベルギー、ワンティ)、マレク・ルトキエウィッチ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)の4名。

ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ソウダル)を抜いたペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)が伸びるユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ソウダル)を抜いたペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)が伸びる photo:CorVos逃げを容認してペースを落とした集団では、やがてマイヨジョーヌのティボー・ピノ(フランス)を擁するFDJがペースセッティングを開始する。スプリント勝負向きであることからティンコフ・サクソやエティックス・クイックステップもアシストをローテーションに送り込み、およそ4分のタイム差を少しずつ詰めていった。

ぐずついた空からが雨粒が降り始め、路面コンディションは完全なウェットにとって変わる。逃げとのタイム差が縮小した残り25km地点からはモビスターのフランシスコ・ベントソ(スペイン)とアドリアーノ・マローリ(イタリア)が2人で抜け出し独走したものの、結局前の4人をキャッチすることなく集団に戻ることに。

展開を脅かすような動きはその後も発生せず、残り10km地点で逃げる4人と集団の差は38秒。フルスロットルで踏み続ける4名は逃げ切りも匂わせたが、エティックス・クイックステップが50km/hオーバーで牽き続ける集団を振り切ることはできなかった。

しかし残り6kmを切ったところ、市街地の濡れた下りコーナーで集団の先頭を走っていたゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)らが超スリッピーな路面でクラッシュ。大事には至らなかったものの、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)はリードアウトトレインの機関車を失ってしまう。

代わってティンコフ・サクソが先頭に立つと、中切れが発生しかけるスピーディーな展開でゴール前へ。残り1kmを切ってから、細く濡れた直角コーナーが連続するレイアウトで、カヴェンディッシュや「タイヤが滑ってスピードを失ってしまった」と振り返るアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)は遅れを喫する事に。


圧倒的なスプリントを飾ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)圧倒的なスプリントを飾ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) photo:CorVos


総合首位を守ったティボー・ピノ(フランス、FDJ)総合首位を守ったティボー・ピノ(フランス、FDJ) photo:CorVosダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ・サクソ)のアシストを受け、危なげなくコーナーを回ったのはペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)。テクニックと位置取りの上手さを存分に発揮したサガンはユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ソウダル)を抜き去り、余裕のガッツポーズ。今大会2勝目、そしてツール・ド・スイス史上歴代最多勝となる11勝目を手に入れた。

「最終盤は超クレイジーだった。ティンコフ・サクソは残り2km時点で良い位置につけていたが、最後から2番目のコーナーで少し遅れをとってしまったんだ」と振り返るサガン。「でもダニエーレが僕を引き上げてくれて、最終コーナーでは2番手と絶好の位置に付ける事ができた。テクニカルであったが、危険とは思っていない。2勝目を挙げることができて本当に嬉しく思っている。このツール・ド・スイスでのステージ優勝最高記録は11勝。明日もチャンスを狙って、僕が記録を打ち破りたいと思う」と記録更新に向けて意欲を語った。

総合勢はゴール前の危険を回避し、サガンから7秒遅れてフィニッシュ。サガンが語るように翌日もスプリント向けであるため、総合順位に大きな変動は起こらないだろう。



ツール・ド・スイス2015第6ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)        4h34'43"
2位 ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ソウダル)
3位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
4位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
5位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ・サクソ)
6位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)+02"
7位 トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、ロットNLユンボ)
8位 アクセイ・ルトセンコ(カザフスタン、アスタナ)
9位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

個人総合成績
1位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ)                 17h42’01”
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)              +47”
3位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)            +50”
4位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)    +55”
5位 ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ)        +1’07”
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)             +1’27”
7位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)        +1’32”
8位 スティーブ・モラビート(スイス、FDJ)                +2’29”
9位 セバスティアン・レイヘンバッハ(スイス、IAMサイクリング)      +2’43”
10位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)    +2’46”

ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)

山岳賞
ステファン・デニフル(オーストリア、IAMサイクリング)

ベストスイスライダー賞
スティーブ・モラビート(スイス、FDJ)

チーム総合成績
チームスカイ

text:So.Isobe
photo:CorVos
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