12月13日、宮城県柴田郡村田村のスポーツランドSUGO国際モトクロスコースでJCXマスターズ選手権が開催。参加選手全員が粘土質の泥に悪戦苦闘する中、清水達也(北陸ドロタボウ)と橘田淳一郎(TEAMユキリン)がそれぞれマスターズチャンピオンの称号を手にした。



マスターズ40を連覇中の筧太一(BUCYO COFFEE .CLT)がホールショットを決めるマスターズ40を連覇中の筧太一(BUCYO COFFEE .CLT)がホールショットを決める photo:Hiro.AYANO
マスターズ40を制した清水達也(北陸ドロタボウ)マスターズ40を制した清水達也(北陸ドロタボウ) photo:Hiro.AYANOM40 独走でフィニッシュする清水達也(北陸ドロタボウ)M40 独走でフィニッシュする清水達也(北陸ドロタボウ) photo:Kei Tsuji




JCF(日本自転車競技連盟)主催のシクロクロス全日本選手権に先立って前日の土曜日に行なわれたAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)主催のマスターズ選手権。スポーツランドSUGO国際モトクロスコースをダイナミックに使用した約2.6kmコースはJCFレースと共通だ。

M40(40〜49歳)レースは羽鳥和重(cycleculb3UP)や藤井修(きゅうべえsports)が先行する形で幕開けたが、粘性の高い粘土質の泥によってメカトラブルが続出する。コースはタイヤにまとわりつく泥によってホイールが自然にロックするほどのタフな代物に変貌し、ピットエリアでのバイク交換が勝敗を握るサバイバルレースとなる。

2周目に入ると須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA・UVEX)が先行を開始し、後続を20秒リードして最終周回へ。しかしピットエリアでバイクを交換&修理している隙に清水達也(北陸ドロタボウ)が先頭を奪う。追いすがる羽鳥と須藤を振り切って、清水が独走でフィニッシュした。



M40 2位争いスプリントを繰り広げる須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA・UVEX)と羽鳥和重(cycleculb3UP)M40 2位争いスプリントを繰り広げる須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA・UVEX)と羽鳥和重(cycleculb3UP) photo:Kei Tsuji粘土質の泥がバイクを覆う粘土質の泥がバイクを覆う photo:Kei Tsuji

M40表彰台 清水達也(北陸ドロタボウ)が優勝M40表彰台 清水達也(北陸ドロタボウ)が優勝 photo:Kei Tsuji
マスターズ50の表彰台マスターズ50の表彰台 photo:Hiro.AYANOチャンピオンジャージに身を包む水谷有紀子(BUCYO COFFEE .CLT)とチームメイトの筧太一チャンピオンジャージに身を包む水谷有紀子(BUCYO COFFEE .CLT)とチームメイトの筧太一 photo:Makoto.AYANO

マスターズ30を制したのは茨城CXオルガナイザーの影山 善明(オンザロード)マスターズ30を制したのは茨城CXオルガナイザーの影山 善明(オンザロード) photo:Hiro.AYANOU15 先頭を走る積田連(Team CHAINRING Espoir)U15 先頭を走る積田連(Team CHAINRING Espoir) photo:Kei Tsuji




「最終周回の時点で先頭から2分遅れと聞かされて、そこから何人も追い抜いたものの、周回遅れの選手が多くて誰が先頭なのか分からない状態でした。自分の順位が分からないまま走ると、自分の名前が呼ばれたので手を挙げてゴール。終始順位が分からず、自分が勝ったのかどうかも分かりませんでした」と清水は振り返る。

「1つ前のレース(M50)とは泥の性質が変わって、いわゆる『ディレイラーがもげやすい時間帯』でした。1周目で早速タイヤが泥でロックしてしまい、そこからは半分諦めながらも無理に乗らないことを心がけました。ほぼ毎周ピットでバイクを交換しないと走れなかった。チームプレーに感謝です」。

M50(50〜59歳)レースは同じく北陸ドロタボウ所属の中谷聡が序盤からリードしたものの、最終周回で先頭に立った橘田淳一郎(TEAMユキリン)が勝利。時間差スタートのL40は水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT)が勝利している。



コースを試走する竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ)コースを試走する竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ) photo:Kei Tsuji
AJOCCレース終了後、JCFレースの出場選手たちが入念にコースを試走。泥のコンディションをチェックしたが、夕方にかけて降った雪によって路面状況は予測不能に。12月14日のスケジュールは以下の通りだ。

9時00分 男子ジュニア 40分
10時10分 女子エリート 40分
11時20分 男子U23 50分
12時40分 男子エリート 60分



JCXシクロクロスマスターズ選手権2014結果
M40(4周回)
1位 清水達也(北陸ドロタボウ)        43'55"
2位 須藤大輔(VOLCAオードビーBOMA・UVEX) +12"
3位 羽鳥和重(cycleculb3UP)        +13"
4位 吉田紀匡(ARAI MURACA)        +2'18"
5位 水竹真一(チームスキップ)        +2'22"
6位 小田島貴弘(Club SY-Nak)       +3'20"

M50(3周回)
1位 橘田淳一郎(TEAMユキリン)       25'37"
2位 中谷聡(北陸ドロタボウ)         +23"
3位 大河内二郎(シルクロード)        +42"
4位 有持真人(TeamARI)           +58"
5位 牧野元(TeamARI)           +1'05"
6位 坂手潤一(BOUNCE)           +1'17"

L40(3周回)
1位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT)   33'37"
2位 安田朋子(W.V.OTA twin)       -1LAP
3位 清水朱実(北陸ドロタボウ)        -1LAP

M30(4周回)
1位 影山善明(オンザロード)        44'24"
2位 山田憲司(スワコレーシングチーム)    +5'13"
3位 宮崎景涼(ブリヂストンサイクル)     +7'32"
4位 金野文彰

M20(4周回)
1位 長尾宏樹(PAXPROJECT)        52'27"

U15(2周回)
1位 積田連(Team CHAINRING Espoir) 24'49"
2位 小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)  +4'07"
3位 久保田映士(Team CHAINRING Espoir)+10'01"

キッズA(1周回)
1位 中島渉(MISTRAL)           18'56"
2位 綾野尋(Team-K)            +48"
3位 中島瞳(MISTRAL)           +5'34"
4位 赤間龍大             +14'28"

text:Kei Tsuji

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