スペイン・アストゥリアス州出身のF1ドライバー、フェルナンド・アロンソ氏が2015年シーズンのチーム結成を断念すると発表した。「モータースポーツとサイクリングを融合させたい」という思いから、引き続き将来的なチーム結成を目指す。



F1ドライバーのフェルナンド・アロンソとパオロ・ベッティーニ元イタリア代表監督F1ドライバーのフェルナンド・アロンソとパオロ・ベッティーニ元イタリア代表監督 photo:Kei Tsujiフランスのレキップ紙によると、メキシコで行なわれたスポンサーイベントの中でアロンソ氏は2015年度のチーム結成を断念すると発表した。「様々な事情が絡み合い、現在プロチームを結成することが不可能となった」とアロンソ氏はコメントしている。

スタート地点に登場したフェルナンド・アロンソ氏スタート地点に登場したフェルナンド・アロンソ氏 photo:Tim de Waeleアロンソ氏によるロードチーム結成が持ち上がったのは2013年のこと。同年スポンサー撤退によって解散するエウスカルテル・エウスカディを買収する話が浮上したもののまとまらず、2014年は新チーム結成に向けて奔走。元イタリア代表チームのパオロ・ベッティーニ監督を迎え入れ、選手獲得を進めていた。

しかしチーム結成に向けた交渉は難航し、UCIのライセンス申請も行なわず。すでにベッティーニ監督はアロンソ氏のプロジェクトから離脱している。

「モータースポーツとサイクリングを融合させたいという気持ちは変わらない」。2015年度の結成は見送られたが、アロンソ氏は引き続きロードチームの結成に意欲を見せる。「F1チームに欠けているものがサイクリングにはある。自己犠牲とチームワークだ。逆にサイクリングにはF1チームのようなテクノロジーが欠けている。現在バイクはルールに縛られ、テクノロジーの進化が見られない」。

また、バイクプロデュースの可能性について問われたアロンソ氏は「有り得るかもね」とコメントしている。

text:Kei Tsuji

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