9月26日にスペイン・ポンフェラーダで開催されたロード世界選手権ジュニア女子ロードレースで、坂口聖香(日本体育大学)と梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校)が揃ってトップ20以内でフィニッシュ。アマリー・ディデリクセン(デンマーク)が大会連覇を果たした。



後方でスプリントする坂口聖香(日本体育大学)と梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校)後方でスプリントする坂口聖香(日本体育大学)と梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校) photo:Tim de Waele


スプリント勝負を制したアマリー・ディデリクセン(デンマーク)スプリント勝負を制したアマリー・ディデリクセン(デンマーク) photo:Tim de Waele朝日を浴びてスタートした93名のジュニア女子選手たちを待ち受けたのは獲得標高差1224mの72.8kmコース。合計4周する18.2kmの周回が始まると、1周目から落車が多発する。決定的なアタックが生まれないままレースは進み、落車によって人数を減らしたおよそ40名の集団が最終周回へ。日本の坂口と梶原も集団内に位置し、最後の登りに向かった。

2年連続アルカンシェルと金メダルを手にしたアマリー・ディデリクセン(デンマーク)2年連続アルカンシェルと金メダルを手にしたアマリー・ディデリクセン(デンマーク) photo:Tim de Waele集団スプリントに持ち込みたくないイタリアのソフィア・ベッジンやソフィア・ベルティッツォーロが登りでアタックを仕掛けたものの、ディフェンディングチャンピオンのディデリクセンが自ら反応してチェックに入る。結局イタリア勢の攻撃は決まらず、フィニッシュに向かう下りで多くの選手が先頭に合流した。

フィニッシュラインにやってきたのは坂口と梶原を含む20名の選手たち。イタリアを始めとするライバルチームのリードアウトを落ち着いて読み、自分のタイミングで勝負に持ち込んだディデリクセンが先着した。

昨年3名によるスプリントで優勝したディデリクセンが再び勝利。「こんな展開を予想していなかった。ディフェンディングチャンピオンとして激しいマークを受ける中、再び金メダルを獲得出来て本当に嬉しい。これからもロードとトラックで結果を出したい」とジュニア女子史上3人目となる2連覇を果たしたディデリクセンは語っている。

スプリントに絡んだ坂口と梶原は13位と18位。タイムトライアルに続いて好成績を残した日本人選手のコメントは田中苑子フォトグラファーの現地レポートをご覧下さい。

選手コメントはUCI公式サイトより。






ロード世界選手権2014ロードレース ジュニア女子結果
1位 アマリー・ディデリクセン(デンマーク)    2h02'59"
2位 ソフィア・ベルティッツォーロ(イタリア)
3位 アグニエシュカ・スカルニアク(ポーランド)
4位 ニコラ・ノスコワ(チェコ)
5位 リサ・クライン(ドイツ)
6位 グレタ・リシウー(フランス)
7位 ジャンネ・コレヴァー(オランダ)
8位 イェレナ・エリク(セルビア)
9位 サールチェ・ファンデンブルック(ベルギー)
10位 マティルド・キャルタル(フランス)
13位 坂口聖香(日本体育大学)
18位 梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校)

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele