IAMサイクリング所属の27歳ゴダールトがトレーニング中に事故死

悲しいニュースがシーズンインしたばかりのプロトンを襲う。IAMサイクリングに所属し、ツアー・オブ・カタールにも出場していたクリストフ・ゴダールト（ベルギー）が、トレーニングライド中に事故死した。ベルギーのヘットニュースブラット紙が伝えた。

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2013年からIAMサイクリングで走っていたクリストフ・ゴダールト（ベルギー） photo:Tim de Waele

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2月18日、ゴダールトは地元ベルギーのアントワープでトレーニングに出かけた際、舗装路に残っていた古い線路に前輪を取られて落車。すぐ後ろを走っていた路線バスがゴダールトと接触した。ゴダールトはシーズン初戦のツアー・オブ・カタールを総合34位で完走し、ベルギーに帰国したばかりだった。

2010年のツール・ド・ワロニーでステージ優勝したクリストフ・ゴダールト（ベルギー、当時AG2Rラモンディアール） photo:Cor Vosゴダールトは1986年11月21日生まれの27歳。2008年にトップスポートフラーンデレンでプロデビューし、AG2Rラモンディアールを経て2013年からIAMサイクリングで走っている。

クラシックレーサーとして頭角を現し、2009年パリ〜ブリュッセル3位、2011年ヘント〜ウェベルヘム8位、2012年トロ・ブロ・レオン5位。2010年ツール・ド・ワロニーのステージ優勝がプロレースでの唯一の勝利だ。ベルギー選手権では2009年と2012年に表彰台に登っている。

突然の訃報を受け、所属するIAMサイクリングのミシェル・テタスGMはプレスリリースの中でこうコメントしている。「チームにとって大きな災難だ。まず最初に、彼の家族を思い、哀悼の意を表するとともに、出来る限りのサポートをしたい。我々はプロ選手のお手本のようなクリストフ・ゴダールトを失った。毎日熱意を振りまく彼は、全ての活動において積極的に打ち込んでいた。春のクラシックシーズンに向けてツアー・オブ・カタールを走ったばかり。彼が達成出来なかった勝利を、IAMサイクリングはこれからも追い求めていく」。

2009年ツアー・オブ・カタール参戦中のフレデリック・ノルフ（ベルギー）が心臓発作で急死した際、同部屋のゴダールトが第一発見者だった。同じベルギー・フランドル地方出身のワウテル・ウェイラント（ベルギー）は2011年のジロ・デ・イタリアで事故死しており、フランドルの才能が相次いで命を落としている。

謹んで哀悼の意を表します。

text:Kei Tsuji