5月のジロ・デ・イタリア期間中、開幕前のドーピング使用が発覚したダニーロ・ディルーカ(イタリア)に対して、CONI(イタリア・オリンピック委員会)は生涯資格停止処分を下した。

今回処罰の対象となったのは、今年の4月29日にディルーカの自宅で行なわれた抜き打ちドーピング検査で採取された尿サンプルからEPOの陽性反応が検出されたこと。これ以前にも2度に渡るドーピング違反が発覚しており、ディルーカのドーピングスキャンダルは合計で3回を数える。

ジロ・デ・イタリア2012を走るダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)ジロ・デ・イタリア2012を走るダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) photo:Riccardo Scanferla事態を重く見たCONIはWADA(世界アンチドーピング機構)の規定に基づき、ディルーカの自転車競技からの永久追放処分を要求していたが、12月5日、処分が決定した。

また、CONIのプレスリリースによると、この他に罰金と費用を合わせた35850ユーロ(およそ500万円)、そしてバイオロジカルテストの費用3150スイスフラン(およそ36万円)の支払いを命じている。

同様にドーピングにより競技から永久追放されたランス・アームストロングがいるが、アームストロングは処分を受けた時にはすでに自転車界から引退していたため、現役選手の資格停止処分は初のこととなる。


text:So.Isobe


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