台風の影響が心配されながらも開催が決まったさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス。レース当日にはメインレースの他、選手が2組に分かれて行なわれるポイントレースも開催される。出場選手を含め、大会の概要をチェックしておこう。



メインレースの他、ポイントレースも開催

さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス コース全体図さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス コース全体図 image:www.saitama-criterium.jpさいたま新都心で初開催されるさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス。全長2.7km周回コースには直角コーナーが6カ所、180度ターンが1カ所登場。ほぼ平坦だが、山岳ポイントも設定されている。

午後3時から始まるメインレースに先立って、午後1時からポイントレースが2組に分かれて行なわれる。偶数ゼッケンの選手が1組目、奇数ゼッケンの選手が2組目に振り分けられる。

2周、4周、6周目のフィニッシュライン通過順に1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイント。そして8周目のフィニッシュでは1位10ポイント、2位8ポイント、3位6ポイント、4位4ポイント、5位2ポイントが与えられる。フィニッシュ順ではなく、合計ポイントによって勝者が決まる。

メインレースのクリテリウムは2.7km周回コースを20周する合計54km。フィニッシュ地点の着順で順位が争われる他、4周・8周・12周・16周目に設定された中間スプリントの合計で争われる「ポイント賞」や、6周・10周・14周・18周目の山岳ポイント(地図上:ラスト1500m近く)の合計で争われる「山岳賞」、1988年1月1日以降に生まれた若い選手対象の「新人賞」、スポーツマンシップに溢れた勇敢な走りを見せた選手に送られる「敢闘賞」、チームの上位2選手の合計タイムで争われる「チーム成績」など、ツール・ド・フランスと共通の特別賞が用意されている。

また、さいたまクリテリウムの模様はJSPORTSで生中継される。放送は10月26日(土)午後2:30からJ SPORTS 3で。

10月26日(土)レーススケジュール
10:50-11:00 オープニングセレモニー
11:00-12:00 一般体験走行
12:10-12:55 選手紹介・オープニング走行
13:00-13:30 ポイントレース1組目(8周)
13:45-14:15 ポイントレース2組目(8周)
15:00-16:15 クリテリウムメインレース(20周)
16:30:16:45 表彰式




ツール覇者や世界チャンピオンが出場

リッチー・ポルト(オーストラリア)とクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)リッチー・ポルト(オーストラリア)とクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング) photo:Cor Vos海外から出場するのは今年のツール・ド・フランスで活躍した選手ばかり。ゼッケンナンバー1を付けるのはツール総合優勝を果たしたクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)だ。

世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) photo:TDWsport/Kei Tsujiフルームは2007年のツアー・オブ・ジャパンでステージ優勝しており、これが6年ぶりの来日となる。スカイプロサイクリングはジャパンカップからの連戦だが、リッチー・ポルト(オーストラリア)を除いてメンバーを入れ替えている。

ステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)ステージ4勝を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) photo:Cor Vos今年のツールでステージ2勝を飾り、世界選手権で優勝したルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は、ツール総合8位&ブエルタ総合3位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)らとともに来日。ツールでマイヨヴェールを獲得したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデールプロサイクリング)は、ジャパンカップから引き続きイヴァン・バッソ(イタリア)や増田成幸らと出場する。

ツールの第1ステージで優勝してマイヨジョーヌを着用し、最終日のパリを含めて4ステージで優勝したマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)は、発射台役のトム・フィーラース(オランダ)を従えての出場。集団スプリントに持ち込まれた場合はキッテルの独壇場になる可能性もある。

ツール第3ステージで優勝したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)は、昨年ブエルタ山岳賞のサイモン・クラーク(オーストラリア)、そして別府史之とともに出場する。スプリントではフミがエースか?

フランスのアージェードゥーゼルからは、ラルプ・デュエズを制したクリストフ・リブロン(フランス)や新人賞4位のロメン・バルデ(フランス)らが出場。FDJ.frからは、ブエルタで山岳ステージを制したアレクサンドル・ジェニエ(フランス)や、いつも熱いアタックでレースを沸かせるジェレミー・ロワ(フランス)らが出場する。

ユーロップカーのエースナンバーを付けるのは全日本チャンピオンの新城幸也だ。今年4度目のツール出場&完走を果たしたユキヤが、初めて全日本チャンピオンジャージを着て日本を走る。また、海外チームから出場する増田、別府、新城の他、24名の日本人選手が出場。福島晋一(NIPPO・デローザ)にとって現役最後のレース出場となる。

さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス出場選手

スカイプロサイクリング
1. クリス・フルーム(イギリス)
2. リッチー・ポルト(オーストラリア)
3. ゲラント・トーマス(イギリス)
4. ピーター・ケノー(イギリス)

モビスター
11. ルイ・コスタ(ポルトガル)
12. アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
13. アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
14. ヨナタン・カストロビエホ(スペイン)

キャノンデール・プロサイクリング
21. ペーター・サガン(スロバキア)
22. イヴァン・バッソ(イタリア)
23. 増田成幸(日本)
24. ユライ・サガン(スロバキア)

アルゴス・シマノ
31. サイモン・ゲスク(ドイツ)
32. マルセル・キッテル(ドイツ)
33. アルバート・ティマー(オランダ)
34. トム・フィーラース(オランダ)

オリカ・グリーンエッジ
41. サイモン・ゲランス(オーストラリア)
42. 別府史之(日本)
43. サイモン・クラーク(オーストラリア)
44. クリスティアン・メイヤー(カナダ)

アージェードゥーゼル・ラモンディアル
51. ジョン・ガドレ(フランス)
52. クリストフ・リブロン(フランス)
53. ロメン・バルデ(フランス)
54. ビエル・カドリ(フランス)

FDJ.fr
61. アルテュール・ヴィショ(フランス)
62. ジェレミー・ロワ(フランス)
63. ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド)
64. アレクサンドル・ジェニエ(フランス)

ユーロップカー
71. 新城幸也(日本)
72. ヴァンサン・ジェローム(フランス)
73. ヨアン・ジェーヌ(フランス)
74. ジェローム・クザン(フランス)

国内参加選手
81. 清水都貴(ブリヂストンアンカー)
82. 初山翔(ブリヂストンアンカー)
83. 中島康晴(愛三工業レーシング)
84. 西谷泰治(愛三工業レーシング)
85. 盛一大(愛三工業レーシング)
86. 畑中勇介(シマノレーシング)
87. 吉田隼人(シマノレーシング)
88. 土井雪広(Team UKYO)
89. 西薗良太(チャンピオンシステム)
90. 福島晋一(NIPPO・デローザ)
91. 内間康平(NIPPO・デローザ)
92. 窪木一茂(マトリックスパワータグ)
93. 小坂光(那須ブラーゼン)
94. 池部壮太(マトリックスパワータグ)
95. 辻善光(湘南ベルマーレ)
96. 橋本英也(鹿屋体育大)
97. 辻本尚希(順天堂大)
98. 金井誠人(明治大)
99. 平原康多(JPCU埼玉)
100. 太田真一(JPCU埼玉)
101. 井上善裕(JPCU埼玉)
102. 佐々木勇輔(早稲田大)
103. 嶌田義明(Team UKYO)
104. 小室雅成(イナーメ信濃山形)



text:Kei Tsuji

最新ニュース(全ジャンル)