最終日に開催されたMTB世界選手権ダウンヒル。地元開催の意地を見せたグレッグ・ミナー(南アフリカ)が優勝し、MTB世界選手権大会は歓喜の渦の中で閉幕した。

地元の大声援を受けてコースを走り抜けたグレッグ・ミナー(南アフリカ)地元の大声援を受けてコースを走り抜けたグレッグ・ミナー(南アフリカ) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA
世界選手権の最終種目として開催されたDHIエリート。MTB競技の花形として人気が高く、日曜日の開催とあって、多くの観客が入場券を求めて行列をつくった。

ピーターマリッツバーグに用意されたDHIコースは、昨年までのワールドカップコースに若干の修正を加え、よりハイスピードなレイアウトとなった。前日の公式タイム計測ではシングルクラウンのエンデューロバイクやフリーライドバイクを使用する選手が上位に並んだため、各チームの機材選択にも注目が集まった。

優勝したグレッグ・ミナー(南アフリカ)の後輪はゴール直前でパンクしていた優勝したグレッグ・ミナー(南アフリカ)の後輪はゴール直前でパンクしていた photo:Hiroyuki.NAKAGAWAグレッグのアルカンシェルジャージを二人のオージーが挟む恰好となった表彰式グレッグのアルカンシェルジャージを二人のオージーが挟む恰好となった表彰式 photo:Hiroyuki.NAKAGAWA

表彰式を見守る大観衆表彰式を見守る大観衆 photo:Hiroyuki.NAKAGAWA
69名で争われた決勝では、24番目に出走したジャレッド・グレイブス(オーストラリア)がシングルクラウンの軽量バイクを使用し、4:01.391の圧倒的な好タイムでホットシートに座ったが、多くの有力ライダー達が転倒などでタイムを伸ばせず、この記録は最後から6人目の出走となるミック・ハナー(オーストラリア)が更新するまで、破られる事はなかった。

地元の大声援を受けて登場したグレッグ・ミナーは最終セクション手前で後輪をパンクしながらもミックの記録を更新、続くスティーブ・スミス(カナダ)は転倒、今期絶好調で最後の走者となったジー・アサートン(イギリス)もミスを犯し、グレッグが2年連続、3度目の世界王者に輝いた。

日本から参戦した井手川直樹は62位、清水一輝は64位だった。

ゴールへの最終コーナーを駆け抜ける井手川直樹(日本)ゴールへの最終コーナーを駆け抜ける井手川直樹(日本) photo:Hiroyuki.NAKAGAWA
中盤でのミスを悔やんだ清水一輝(日本)3年連続で世界選手権日本代表に選出されている中盤でのミスを悔やんだ清水一輝(日本)3年連続で世界選手権日本代表に選出されている photo:Hiroyuki.NAKAGAWA

MTB世界選手権DHIエリート結果
1位 グレッグ・ミナー (南アフリカ) 3:58.058

2位 ミック・ハナー (オーストラリア) +00.396

3位 ジャレッド・グレイブス (オーストラリア) +03.333

4位 サム・ブレンキンソップ (ニュージーランド) +03.746

5位 マシュー・シモンズ (イギリス) +03.939

6位 ニック・ビア (スイス) +04.041

7位 ジー・アサートン (イギリス) +04.303

8位 マルセロ・グティエレス (コロンビア) +04.423

9位 ヨハネス・フィッシュバック (ドイツ) +04.759

10位 トロイ・ブロズナン (オーストラリア) +06.582
62位 井手川直樹(日本)+35.701
64位 清水一輝(日本)+39.486


photo&text:Hiroyuki.NAKAGAWA/SLm


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