インカレトラック最終日、末木浩二(日本大)が3年連続短距離3冠の偉業を達成。女子種目は鹿屋体育大学が完全優勝。そして注目の男子総合は、日本大が54点で2位以下に9点以上の差で、31連覇達成を目指し翌日のロードレースへ。

8月31日(土)、インカレ3日目はトラック種目最終日。雨と強風の悪天候下、各種目の決勝が行われた。1kmTT、ケイリンそしてチームスプリントの3種目を制したのは末木浩二(日本大)。末木はこれで3年連続同種目3冠の偉業を達成。4kmチームパーシュートは鹿屋体育大が3年連続優勝。
女子チームスプリント 表彰女子チームスプリント 表彰 photo:Hideaki TAKAGI男子ポイントレース 表彰男子ポイントレース 表彰 photo:Hideaki TAKAGI
トラック競技終了時点の男子総合成績は、日本大が54点でトップ。2位中央大45点、3位鹿屋体育大44点と続き、翌日のロードレースで日本大が31連覇を達成するか各校の攻防が繰り広げられる。
3日目のようすをフォトレポートでお届けしよう。

男子チームスプリント 1位の日本大男子チームスプリント 1位の日本大 photo:Hideaki TAKAGI男子チームスプリント

予選で1分03秒384の大会・学連新記録を出した中央大と、1分03秒611の日本大で争われた決勝。中盤までは中央大がリードしたが終盤で日本大の末木が逆転して優勝。

1位 日本大(末木、橋本、坂本)1分03秒611(以下、予選時タイム)
2位 中央大(池野、佐伯、宮本)1分03秒384大会・学連新記録
3位 朝日大(上遠野、廣田、相馬)1分03秒689
4位 順天堂大(栗田、吉川、藤根)1分04秒535
5位 法政大(深瀬、寺崎、植原)1分04秒642
6位 鹿屋体育大(山口、柴崎、奥村)1分04秒931
7位 明治大(森本、曽我、橋本)1分05秒474
8位 日本体育大(福沢、山内、深沢)1分06秒438

女子3kmインディヴィデュアルパーシュート 1位の上野みなみ(鹿屋体育大)女子3kmインディヴィデュアルパーシュート 1位の上野みなみ(鹿屋体育大) photo:Hideaki TAKAGI女子3kmインディヴィデュアルパーシュート

この種目で塚越さくらとともに国内第一人者の上野みなみが圧勝。日本体育大は小島蓉子は出場していないが層の厚さを見せた。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3分53秒069(以下予選時タイム)
2位 中村妃智(日本体育大)4分02秒761
3位 柳本愛奈(日本体育大)4分08秒303


男子4kmインディヴィデュアルパーシュート

男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 1位の橋本英也(鹿屋体育大)男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 1位の橋本英也(鹿屋体育大) photo:Hideaki TAKAGI4分30秒441の日本記録保持者の橋本英也(鹿屋体育大)が他を寄せ付けず圧勝。2位には昨年まで高校で活躍した伊藤和輝(早稲田大)が入った。上位の記録は昨年から、それまでよりも5秒ほど速いハイレベルの戦いになっている。

1位 橋本英也(鹿屋体育大)4分39秒559(以下予選時タイム)
2位 伊藤和輝(早稲田大)4分43秒676
3位 近谷涼(日本大)4分44秒399
4位 倉林巧和(日本体育大)4分44秒471
5位 渡邊翔太郎(朝日大)4分48秒719
6位 緑川竣一(中央大)4分49秒938
7位 前園浩平(立命館大)4分53秒059
8位 新村穣(法政大)4分53秒227

ケイリン

ケイリン決勝 末木浩二(日本大)が優勝ケイリン決勝 末木浩二(日本大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI6人での決勝は末木がペーサーの後ろに付き、ラスト2周の離脱後は池野健太(中央大)が先行、これを末木がかわしながら先行。ラスト1周に入るときに池野が落車。末木が先行のまま2番手に松本貴治(朝日大)が続きその順でゴール。しかし松本は2度の警告で失格、池野は再乗ゴールで5位に。末木はこれで3年連続3冠達成。

1位 末木浩二(日本大)
2位 植原琢也(法政大)
3位 田尾駿介(明治大)
4位 太田大揮(立命館大)
5位 池野健太(中央大)
6位
7位 奥村諭志(鹿屋体育大)
8位 藤根俊貴(順天堂大)

女子スプリント 塚越さくら(鹿屋体育大)が優勝女子スプリント 塚越さくら(鹿屋体育大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子スプリント

200mFTT11秒645、500mTT36秒405を今大会で出した塚越さくらがすべてストレート勝ちで圧勝。2位にはそれぞれに好記録を持つ3年の丸田京(法政大)が入った。

1位 塚越さくら(鹿屋体育大)
2位 丸田京(法政大)
3位 小島蓉子(日本体育大)

男子スプリント

男子スプリント 1位の宮本隼輔(中央大)と2位橋本凌甫(日本大)男子スプリント 1位の宮本隼輔(中央大)と2位橋本凌甫(日本大) photo:Hideaki TAKAGIこの種目の第一人者で昨年の覇者、橋本凌甫(日本大)が決勝で敗れる波乱が。優勝は1年生の宮本隼輔(中央大)。決勝で橋本が1本目を取ったが、その後を宮本が連取。昨年までの高校時代に活躍した宮本が大学でも早々に結果を出した。

1位 宮本隼輔(中央大)
2位 橋本凌甫(日本大)
3位 植原琢也(法政大)
4位 山内厚二(日本体育大)
5位 相馬義宗(朝日大)
6位 橋本瑠偉(明治大)
7位 松本貴治(朝日大)
8位 栗田万生(順天堂大)

タンデムスプリント

タンデムスプリント 1位の順天堂大タンデムスプリント 1位の順天堂大 photo:Hideaki TAKAGI決勝は予選2位タイムの順天堂大と5位タイムの日本大の戦いに。1本目は順天堂大が1周を逃げ切り、2本目は最終周回にかわした同大が勝ち優勝。

1位 順天堂大(村上、菊地)
2位 日本大(浜地、高橋)
3位 鹿屋体育大(原田、安本)
4位 中央大(野村、八田)
5位 朝日大(谷岡、山本)
6位 法政大(野上、稲垣)
7位 日本体育大(坂本、深沢)
8位 明治大(加藤、和田)

4kmチームパーシュート

4kmチームパーシュート 1位の鹿屋体育大4kmチームパーシュート 1位の鹿屋体育大 photo:Hideaki TAKAGI決勝は鹿屋体育大と日本体育大の対戦。風が強く吹く悪条件となったが予選タイムを7/100秒更新して鹿屋体育大が3連覇。決勝には地元八戸出身の石橋学が出場、地元大会で優勝を達成。
3-4位決定戦は風も弱く好条件に。7月の全日本選手権で4分16秒485の大会・学連新記録を出した中央大はチャンピオンジャージで出場。予選では振るわなかったが決定戦で今大会ベストの4分22秒181を出し3位に。


1位 鹿屋体育大(山本、橋本、石橋、徳田優)4分24秒278
2位 日本体育大(倉林、河内、松本、小林)4分26秒154(予選時タイム)
3位 中央大(黒瀬、緑川、神開、高士)4分22秒181
4位 法政大(深瀬、新村、寺崎、鈴木)4分23秒174
5位 日本大(和田、近谷、我妻、久保田)4分28秒367(以下予選時タイム)
6位 朝日大(矢野、秋田、相馬、渡邊)4分29秒017
7位 立命館大(前園、太田、河賀、廣瀬)4分31秒121
8位 明治大(西沢、末永、中野、小林)4分31秒316

男子トラック部門総合成績

1位 日本大 54点
2位 中央大 45点
3位 鹿屋体育大 44点
4位 朝日大 34点
5位 日本体育大 33点
6位 法政大 28点

女子トラック部門総合成績

1位 鹿屋体育大 44点
2位 日本体育大 34点
3位 法政大 10点

photo&text:高木秀彰

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