2009年2月10日、ツール・ド・ランカウイ第2ステージが行なわれ、リーダージャージを着るマッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)が再び集団スプリントを制した。連日スプリントに絡む新城幸也(Bboxブイグテレコム)は8位、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)は10位に。

最初の山から逃げ始めたアレクサンドル・プリウスチン(アージェードゥーゼル)とオスカル・プヨル(サーヴェロ・テストチーム)最初の山から逃げ始めたアレクサンドル・プリウスチン(アージェードゥーゼル)とオスカル・プヨル(サーヴェロ・テストチーム) photo:Hitoshi.OMAEツール・ド・ランカウイの第2ステージは、内陸のスナワンから海沿いのメラカまでの160.9kmで行なわれた。序盤に3級山岳ブキット・イナスが登場するものの、この山場を越えてしまえばゴールまで平坦。前日に引き続き、スプリンターチームが勢力を振るう一日となった。

レースは24km地点の3級山岳に向けてアタックが繰り返され、頂上をジェンス・ヴァンレンスブルク(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)が先頭で通過。これによりヴァンレンスブルクはチームメイトのジャコ・ヴェンター(南アフリカ)から山岳賞ジャージを譲り受けることとなった。

集団をコントロールするディキジョヴァンニに協力するのはソウルサイクリングとマレーシアらだ集団をコントロールするディキジョヴァンニに協力するのはソウルサイクリングとマレーシアらだ photo:Hitoshi.OMAE3級山岳を通過後、アレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、アージェードゥーゼル)とオスカル・プヨル(スペイン、サーヴェロ)が集団から飛び出すとようやくレースは沈静化。この日の逃げが決まった。

メイン集団からリカルド・ファンデルフェルド(オランダ、ガーミン)ら3名がカウンターで飛び出したが、先頭に追いつくこと無く吸収。先頭2名はレース中盤83km地点で最大7分10秒のリードを得ることに成功した。

ガヴァッツィ2勝目、左に見えるブイグブルーは新城、その左にピンクの清水ガヴァッツィ2勝目、左に見えるブイグブルーは新城、その左にピンクの清水 photo:Hitoshi.OMAEしかしステージ優勝を狙う好機に、スプリンターチームが黙っているハズはない。リーダージャージ擁するディキジョヴァンニやCSFグループ・ナヴィガーレの集団コントロールによってタイム差は縮小を開始。ゴールまで40kmを残してタイム差4分、ラスト30kmで3分20秒、ラスト20kmで2分05秒。結局先頭の2名は、ゴールまで10kmを残して大集団に飲み込まれた。

最後は集団スプリントに持ち込まれ、リーダージャージを着るガヴァッツィがノラン・ホフマン(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)やオレリアン・クレール(スイス、アージェードゥーゼル)を抑えて優勝。2日連続のステージ優勝を飾ったガヴァッツィは、総合成績のリードを広げることに成功した。

Bboxブイグテレコムの列車に発射された新城幸也は、前日の11位を上回る8位でフィニッシュ。清水都貴も10位に入る健闘を見せた。両者はそれぞれ総合15位と16位につけている。

ツール・ド・ランカウイ2009第2ステージ結果
1位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)3h43'13"
2位 ノラン・ホフマン(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)
3位 オレリアン・クレール(スイス、アージェードゥーゼル)
4位 クリストフ・ヴァンヘルデン(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)
5位 ヒルトン・クラーク(オーストラリア、フジ・セルヴェット)
6位 デニス・コスチュック(ウクライナ、ISD)
7位 レネ・ハーゼルバッハー(オーストリア、フォアアールベルク)
8位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
9位 ホセイン・ナテギ(イラン、イランナショナルチーム)
10位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)

個人総合成績
1位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)6h48'35"
2位 ノラン・ホフマン(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)+10"
3位 アレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、アージェードゥーゼル)+11"
4位 ディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)+13"
5位 クリストファー・サットン(オーストラリア、ガーミン)+14"
6位 ジャコ・ヴェンター(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)
7位 オスカル・プヨル(スペイン、サーヴェロ)
8位 モハメドアクマル・アムラン(マレーシア、MNCFサイクリングチーム)+15"
9位 オレリアン・クレール(スイス、アージェードゥーゼル)+16"
10位 クリスティアン・メイヤー(カナダ、ガーミン)+19"

ポイント賞
マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)

山岳賞
ジェンス・ヴァンレンスブルク(南アフリカ、南アフリカナショナルチーム)

アジアンライダー賞
ディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)

チーム総合成績
南アフリカナショナルチーム

アジアンチーム総合成績
マレーシアナショナルチーム

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