昨日のステージで11位に入った新城幸也(Bboxブイグテレコム)に、チームメートは口々に言った「スプリントするなら、列車組んでやるぜ!」と。その言葉通り、ブイグテレコムはトレインを組んでユキヤをアシスト。2日連続でスプリントに絡んだユキヤは8位に入り、UCIポイントを獲得した。

新城幸也(Bboxブイグテレコム)8位でUCIポイントを獲得、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)は10位新城幸也(Bboxブイグテレコム)8位でUCIポイントを獲得、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)は10位 photo:Hitoshi.OMAE「もしかしたらスプリント、(今日も)自分が行きます」と今朝語っていた新城。昨日、一人でゴールスプリントに参加し11位に終わった新城は、レース後、チームメートからさんざん言われたのだそうだ。「やるんなら言えよ!」と。

ラスト10kmほどで逃げの2人が捕まると、集団はゴールスプリントの準備を始めることになった。Bboxブイグテレコムは、新城をファイナルスプリンターにして列車を組んだのだ(ああ、早く中継画像が見たい)。

フィニッシュした新城幸也(Bboxブイグテレコム)と話すマッサー、アラン・ビゼー。浅田顕監督(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)を揉んだこともある古株だフィニッシュした新城幸也(Bboxブイグテレコム)と話すマッサー、アラン・ビゼー。浅田顕監督(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)を揉んだこともある古株だ photo:Hitoshi.OMAE「最初は全員が列車を組んでくれました。みんな並び方がうまいですよ。(他チームに位置を)取らせないです。残り10kmで逃げが捕まり、集団のスピードが一気に上がったところで一旦みんなバラバラになって、自分とヨハン・ゲネの2人になった。

ヨハンは、自分の行きたいラインとはちょっと違っていたので、ラスト5kmあたりまでは自分が先行して連れて行った。4kmでアージェードゥーゼルが出て、そこに入って、前にはギヨーム・ルフロックが一人で我慢して待っていてくれたので、3人になった。

アンチドーピングコントロールに呼ばれた新城幸也(Bboxブイグテレコム)。フィリップ・モデュイ監督も「よくやったな!」 アンチドーピングコントロールに呼ばれた新城幸也(Bboxブイグテレコム)。フィリップ・モデュイ監督も「よくやったな!」 photo:Hitoshi.OMAE残り1km手前のグッと狭くなるところで回りからグワッと来られて、そこで少しさがった。でも、ヨハンが前に出切ってくれて、ラスト500、最終コーナーはヨハンが先頭で曲がった。

あえて後ろを空けて誰か入るのを待ったんだけど、来なくて、ガヴァッツィが行っちゃって、もう追うしかなくて、『うわぁ〜、マジかよ!』。あまりにも遠かった。脚がなくなって、そこで終わりました。完全に刺されまくりました。」

結果、新城は8位。UCIポイントも獲得だ。かつてのチームメート、清水都貴も10位に入った。総合では新城は15位、清水は16位だ。

−どんな気持ち?
「うれしいですよ。昨日、自分の成績がチームで一番よくて、それでみんなが『手伝ってあげるよ!』といってくれるのはすごくうれしい。みんなやさしいです。(8位は)力不足もあるし、もう少し行ける感じがあったんだけど、なかなかうまくいかないですね。でもだんだんモガケるようになってきた。明日からももちろん! チャンスがあれば行きますよ。」

10位に入った清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)のコメント
「早くパクの調子が戻ってきてくれて、交代してくれればいいけど、それまではやります。今日は列車で上がろうということに固執しすぎた。スプリント一本だったら脚をそれほど使うこともないので、心配はいりません。クライマーがスプリントできて悪いことは一つもないでしょう!」

photo&text:大前 仁(Hitoshi.OMAE)