11月5・6・7日の3日間、千葉県の幕張メッセを舞台に開催されたサイクルモード東京。日本最大の自転車ショーであると同時に、自転車界の景気を占うバロメーターとも言われるこのイベントの動員数をもとにサイクルモード東京を振り返ってみよう。

サイクルモード東京の会場風景サイクルモード東京の会場風景 (c)Makoto.AYANO

来場者数は微減。前年比マイナス444人・1.2パーセント

景気の悪化が心配される日本の経済状況のなかにあって、好景気だと言われる自転車業界。スポーツ用自転車がよく売れ、スポーツサイクリングへの関心が高まり続けていると言われる。サイクルイベントも増え続け、軒並み盛況だ。

自転車ブームのメインイベント的存在として定着したサイクルモードにおいて、輪界関係者の関心は、今の自転車ブームと言われる状況がいつまで続くのかということだ。それを測るひとつの指標となるのが、サイクルモードの入場者数と言えるだろう。

昨年は11月28日に大阪から幕開けしたとあって、開催時期も開催場所の順序も違ってはいる。そして昨年実施された初日の女性無料デーが今年は実施されなかったなどの違いはあるが、まずは東京会場の入場者数により傾向を見てみよう。下記数字はサイクルモード広報の資料による。

サイクルモード2010東京 入場者数と前年比

11月5日(金)  8,660人 前年比-1,265人
11月6日(土) 14,431人 前年比+129人
11月7日(日) 14,075人 前年比+692人

3日間合計来場者数:37,166人 前年比-444人(98.8%)


3日間合計で2009年と同じく3万7千人台を記録し、2009年より444人少なく、比率で言えば1.2パーセントの減少となった。ちなみに2009年は2008年比で前年比7%増だったから、微減とは言え「横ばい」と表現するのが適切かもしれない。しかし、とくに初日・金曜日の入場者数が-1,265人と大きく減少を見せたのは、やはり昨年あった女性無料デーが今年は実施されなかったことが大きいと思われる。むしろ11:00から14:00がプレミアムタイムとして有料化され、人数制限を設けてゆっくり試乗できる時間帯としたことなどを考え合わせると、微減には違いないが「いい数字」と言えそうだ。

一方、出展ブースの印象で言えば、こちらもやや縮小といったところ。スペシャライズド、ジャイアント、キャノンデール等の大手ブランドのいくつかが出展を見合わせたが、昨年出店しなかったコルナゴは今年再び出展。新規の小ブランドのブースが増加した印象はある。出展を見合わせた各社に問題とされるのは、出展料金の高さ。景気の行く末を心配して広報予算にあたるこれらの出展料を見合わせようという動きは自転車界に限ったことではない。

目を引いたいくつかのイベントやブースの動き、気になる新製品の数々はシクロワイアードのホットニュースおよびムービーレポート、ライフ.シクロワイアードのホットトピックスで詳細にお伝えしていきます。お楽しみに。

写真で見るサイクルモード東京

各社のブースをめぐるのがサイクルモードのもうひとつの楽しみ各社のブースをめぐるのがサイクルモードのもうひとつの楽しみ (c)Makoto.AYANO屋内に設けられた試乗コースで目当ての自転車を試し乗り屋内に設けられた試乗コースで目当ての自転車を試し乗り (c)Makoto.AYANO


あちこちで選手のトークショーイベントが繰り広げられたあちこちで選手のトークショーイベントが繰り広げられた (c)Makoto.AYANO大活躍の新城幸也選手とともに帰ってきたコルナゴブース大活躍の新城幸也選手とともに帰ってきたコルナゴブース (c)Makoto.AYANO


スポーツバイクの乗り方の基本を教える講習会もあわせて開催されるスポーツバイクの乗り方の基本を教える講習会もあわせて開催される (c)Makoto.AYANO女子ユニット「チャリーナ」によるイケメン自転車選手を探せトークショー 女子ユニット「チャリーナ」によるイケメン自転車選手を探せトークショー  (c)Makoto.AYANO





photo&text Makoto.AYANO