アスリート向けSNSのSTRAVAが新たな機能"ローカルレジェンズ"を発表。対象となるセグメントを過去にどれだけ走ったかを競う、KOMとは違ったアプローチのランキング形式が更なるライドへのモチベーションを高めてくれるだろう。



5月にサブスクリプションプランの充実を掲げ、多くの機能の整理および拡充を発表したSTRAVA。より高い精度と改善されたUIを与えられたルートビルダーや、直感的に把握しやすいトレーニングログなど、多くの機能が改良・追加されることになった。(※詳しいアップデート内容はこちらの記事参照)

その流れの中で、大きな目玉となる新機能が今回発表された"ローカルレジェンズ"だ。この新たな機能が、STRAVAのアイデンティティでもあるセグメントを更に魅力的にする。これまでのセグメントは全体リーダーボードにおける最速記録"KOM/QOM"、そして自己ベストを表す"PR"と、タイムを軸に順位付けするシステムであった。だが、全く異なる評価基準によってランキングされるのがローカルレジェンズだ。

セグメント画面にて、KOM/QOMに加えてローカルレジェンズが表示されるようになったセグメント画面にて、KOM/QOMに加えてローカルレジェンズが表示されるようになった セグメントの詳細表示に加わったローカルレジェンズのページセグメントの詳細表示に加わったローカルレジェンズのページ ローカルレジェンズはリスト方式ではなく、回数を横軸、人数を縦軸にしたヒストグラムで表示される。サブスクライブ会員はトップのエフォート数を含めた詳細な数値を確認できるローカルレジェンズはリスト方式ではなく、回数を横軸、人数を縦軸にしたヒストグラムで表示される。サブスクライブ会員はトップのエフォート数を含めた詳細な数値を確認できる


ローカルレジェンズが参照するのはタイムではなく、エフォート数。過去90日間にわたってアップロードされたエフォート数を比較することで、そのセグメントの"ローカルレジェンズ"を決定する。KOM/QOMにクラウンが、PRにメダルがそれぞれ贈られるのに対し、ローカルレジェンズに用意されたのは月桂樹の冠。ローマにおいて凱旋した将軍に与えられた栄光と名誉の象徴だ。

ちなみに1日に認定されるエフォート数に上限は無く、何度もセグメントを往復すればその回数だけエフォート数が積み重ねられる。また、アップロードから90日が経過してしまうと、その日のエフォート数は集計から外れるため、日々ローカルレジェンズの順位は変動する。なお、プライベートアクティビティはローカルレジェンズには集計されない。

本日(6月11日)から、アメリカの一部地域でサービスが開始され、日本での正式なサービスインは7月中旬から開始される予定。当面はモバイルアプリのみの機能となるが、7月下旬の全世界公開時にWEB版にも実装される予定だ。以下は、先行して行われたベータテストにてローカルレジェンズの魅力を体験したミニレポートとなる。



サービスが活況を呈し、アクティブなユーザーが増えるにつれてランクマッチで結果を残すのが難しくなっていくというのは、対戦要素のあるゲームであればどんなジャンルの作品にも起こる問題だ。

STRAVAだって例外じゃない。初期のころは、ちょっとマイナーなセグメントへ行けば割と簡単にKOMを取ることが出来た。でも、段々人が増えるとともに、トロフィーケースからクラウンは消えていき、プロライダーたちが到底挑もうとも思えないような記録を次々にアップロードしていく。手元に残ったのは、トライするライダーもごくごく少ないセグメントが2つ3つというところ。

セグメント探索の設定画面でローカルレジェンズ対応セグメントのみを抽出可能セグメント探索の設定画面でローカルレジェンズ対応セグメントのみを抽出可能 近場の対象セグメントに狙いを定めた近場の対象セグメントに狙いを定めた


もちろん、セグメントだけがSTRAVAの楽しみではないし、彼らの記録と自分の記録を比べることで、トップライダーのパフォーマンスを実感できるという面もある。でも、やっぱり勝てると楽しいし、負けると悔しい。そんな日々を悶々と過ごしてきたのは私だけではないだろう。

ローカルレジェンズは、そんな私たちに与えられた希望の光だ。速さではなく走った回数を競うのであれば問われるのはパフォーマンスではなく、忍耐力と情熱になる。このセグメントだけは譲れない、そんな思い入れのあるコースでローカルレジェンズを獲得するのは、KOMよりも現実的だ。

そんなわけで、ベータテスト版のアプリをDLし、早速馴染みのあるセグメントを検索してみた。過去90日間で最大のエフォート数は30。自分のエフォート数は2。コロナ禍で外で走ることが減っていたにせよ、なかなか考えさせられる数字だが、逆に考えれば28回このセグメントを走れば晴れてローレルの冠は私のもの、という事でもある。

早速身支度整えて、目的のセグメントへ出発。一周2kmほどのコースを30周することを目標に走り出す。セグメントへの往復も合わせれば70kmほどのライド。体力的な不安こそないが、公道で同じコースをソロで30周というのは未体験。途中で飽きないだろうか。ずっと同じ個所をグルグルしていて、通報されたりしないだろうか。そんな不安を胸に走り出した。

同じコースを何周も走っていると、いろいろなことに気付く。それぞれの角の信号のパターン。少しずつ進んでいく植栽の剪定作業。夕方が近づくにつれ、混雑していくスーパーの駐輪場。KOM狙いとは違って、目を三角にして走る必要が無いから周囲を見る余裕も生まれるし、なにより安全だ。

無事ローカルレジェンズを獲得!大きくコティノスが表示される無事ローカルレジェンズを獲得!大きくコティノスが表示される トロフィーケースにローカルレジェンズタブが加わっているトロフィーケースにローカルレジェンズタブが加わっている


10周、20周と重ねていき、2時間半ほどで目標の30周回を完了。早速ログをアップロードし、セグメント詳細画面へ移ると、「ローカルレジェンズになりました!」という表示が。苦労した分、嬉しさもひとしおだ。

このライドについて、全く飽きなかったかと言えば嘘になる。でも、ローカルレジェンズを獲得するという目標が無ければ、こんなチャレンジは一生しなかっただろう。まんまとSTRAVAの思惑に乗せられたとも言えるけども、ライドへの新たなモチベーションとしてしっかりと機能しているのは事実。KOMが対戦型のオンラインゲームに近いとするならば、ローカルレジェンズはingressやポケモンGOのような陣取り型の位置情報ゲームに通ずる楽しさがある。

今回は1日でローカルレジェンズとなるべく挑戦したが、もちろん日々の積み重ねでレジェンドの称号を得ることもできるだろう。むしろ、そちらのほうが王道と言えるはず。日々の通勤や通学が、日課のトレーニングが、ローカルレジェンズへと繋がっている。7月の公開日には、きっと皆さんもグルグルとセグメントを回っているはずだ。

text:Naoki.Yasuoka
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