2017/03/31(金) - 08:33
ここ数年、サイクリストの間で高い人気を集め、「聖地」とも呼ばれるしまなみ海道。そのすぐ隣に位置する愛媛県上島町の4つの離島をつなぐ「ゆめしま海道」を自転車で楽しんできたレポートがノッてる!ガールズ愛媛の小笠原由衣さんから届きました。
今回、「チャーター船で行く!ゆめしま海道サイクリング」に参加させて頂きました。さて、ゆめしま海道とは、因島と生口島の東側に点在する4つの島である岩城島、生名島、佐島、弓削島の4つの島々を結ぶ海道です。ゆめしま海道を自転車で走るのは3回目になるのですが、個人的にとてもお気に入りのサイクリングルートです。信号がほぼなく、整備された道路、サイクリストを誘導するブルーライン、そして何より素敵な景色とグルメ!ゆめしまでのおすすめグルメはレモンポーク。甘くて柔らかくて大好きです。
当日の朝、車から自転車を降ろし、今治港で受付を済ませチャーター船に乗り込みます。まずは、今治港から大島の下田水港まで移動します。今回のツアーではチャーター船を貸し切っての移動となり、この船に乗っている人皆これから一緒に自転車で走るんだ、と思うとなんだかそれだけでわくわくします。
船内では作道アナウンサーの司会で開会式が行われました。遠くは東京から参加の方も居り、近県だけでなく様々な場所から自転車を楽しむ人たちが集まっているんだなぁと感慨深くなります。今回のイベントを運営協力されているMTBプロライダー門田さん(GIANT所属)から、船に乗り遅れたらそのまま置いていきます!宣言をされ、これは頑張って走らなければ!と決意します。過去カメラマンさんが乗り遅れたこともあったとか。
朝が早かったので暫し船内でぼーっと眠気と戦っていたのですが、ちょっと景色でも見て眠気を覚まそう、と船外に出てみれば綺麗なブルーが眼前に広がります。この日は天気も良くて快晴のまさしくサイクリング日和。真っ青な空と海の青、そしてしまなみ海道に点在する島の緑。それだけでもう素晴らしい景色を堪能できます。よく考えれば貸切のチャーター船ってとても贅沢ですよね。こんなサイクリングイベントもなかなかないかと思います。
今回のコースは、今治港から下田水港までチャーター船で移動し、大島~伯方島をサイクリングした後、またチャーター船に乗り込み、岩城島の岩城港へ移動、そこから岩城島を一周した後、岩城港から佐島港へ移動し、生名島を一周し、弓削港で休憩した後、弓削島を一周し、今治港まで戻ってくる全長67kmコースです。クルージングでの移動時間が長い46kmのコースもありました。
さて、まずは大島へ降り立ちます。天気も本当に良くて気持ちいいなぁと景色に見とれながら走り始めます。しまなみ海道自体はもう何度も走っているのですが、毎回魅せられる場所です。美味しい食べ物、絶景に虜になってしまいます。実は前日もしまなみを走っていたりするのですが、昨日とは違う顔を見せてくれるしまなみにやっぱり自転車って楽しい!と思えるのです。
大島~伯方島間は外周をあまり通らないこともあり、アップダウンもそこまでなく走りやすいルートです。伯方島では名物塩ソフトがありました。甘いソフトと塩気がたまりません。本日はおあずけなので次回は必ず食べるぞー!
港に到着後は再びチャーター船に乗り込み、岩城港を目指します。船内では芋けんぴとレモンケーキとドリンクが振る舞われました。芋けんぴ大好きなのですぐさま封を開けて海を眺めながらひたすらぽりぽり。あっという間になくなり、しょんぼり海を眺めてまったりしていると岩城港へ到着。地元の岩城太鼓の歓迎が待ってました!力強い太鼓の音色に気合いが入ります。
岩城島は信号もトンネルもないまさしくサイクリングにぴったりの島。すいすい走ることができます。しかし、何度か向かい風にやられ心の中で悪態をつきながら進みます。それ以外のところではすいすい走れるので本当に信号ないっていいなぁ。
今年もゆめしまにいっぱい走りに来たい!それにしても、サイクリストが一直線に並んでいる姿は圧巻の一言ですね。イベントでもないとなかなかこの光景はお目にかかれない暫し見とれつつ走ります。さらに沿道では島民の方々の心温まる応援。もう、この頑張れー!でペダルも回す足にも力が湧いてくるってものです。本当に有難いな、と走る度に思います
その後、岩城港に到着して待ちに待った昼食タイム!時間もちょうど12時になる頃で朝からしゃかりきに自転車を漕いだお腹は腹ペコ状態です。背中に補給食も突っ込んでいたのですが、景色に見とれて食べるのを忘れていました(笑)。自転車を置いてから取りに来てくださいと言われ少々早足気味に自転車を置きに行ったことは内緒です。
温泉卵がついていたのですが、なかなか割れず苦戦しました。隣にいた方が柱で割っていたのにそうすれば良かったー!と思い来年はそうしよう、ともう来年参加することは確定事項になっていました。とろとろの温泉卵と甘いレモンポークと白いご飯。
食べているときが何より幸せを感じる時間です。船内にて昼食時間として長めに時間がとられていたため、隣に座った方々とお話ししていました。自転車という共通の話題があるだけで話が広がりますよね。話しているとあっという間に佐島港へ。ここから、生名島を一周して弓削島へ渡っていきます。
道路も橋も綺麗で上から眺める景色に癒されます。さて、弓削港で休憩した後は、弓削島一周です。隠し持っていたお昼に配られたレモンケーキで補給も完了!ここではコースを分けることになりました。アップダウンが多いので、ショートコースチームと一周チームに分かれてます。補給で元気になった私は勿論一周コースです。今回はこれまで回ったことのない坂のコースもありますが、なんとかなるでしょう、とものすごく楽観的に考えていました。これを後程後悔することになろうとは……。
弓削港からまずは外周を走って細い路地に入り込みます。車がくると待たなければいけないほどの細い道です。え、本当にここ走るの?合ってる?これはもう、サイクリングのコースなのか?と不安になりながらも待ち受ける坂を見て呆然。なかなか斜度があるはず……。
とりあえず、目標は足をつかないこと、としてただひたすら軽いギアでくるくる回します。皆様早い方はすいすいーっと軽やかに登って行かれます。もうすぐだよ、と励ましていただきながらなんとかてっぺんに!苦しい思いをしたのはこのためなんだなーとぼーっとしながら景色に見とれつつも下っていきます。この瞬間がたまらなく好きです。登った後のご褒美です。下り坂―!テンション上がってにやにやしながらびゅーんと下ります。ちょっとだけ、あんなに苦労して登ったのに降りるのは早いな、なんて思いながら。
今回この弓削島コースには大きく分けて三つの登りがあるので残すはあと2つです。再び平地でちょっと休憩するつもりで、ゆったりペースでペダルを回します。後2つ登らないとならないから体力は残さなきゃいけない、ペース配分大事!と己に言い聞かせつつ、さっきよりは緩めだといいなぁと思いながら先に進みます。
さて、2つめの登りとなる坂は多力温存したおかげもあり、自分比で頑張って登ることが出来ました。ひとつめの登りより辛かったのか正直わかりません。慣れたからなのか同じくらいかな、と思いながら登っていました。今回はサイコンをつけていなかったのでペースもわからなかったのですが、それが逆に良かったのかもしれません(笑)多分、かなりまったりしたペースだった筈ですが、数字を目にしたわけではないで実感が湧かずよくわからないまま、船において行かれない程度に頑張れば大丈夫だ、と自分に言い聞かせます。
そして、最後の3つ目の登りを目指し再び平地を走ります。しかし、そこで弓削商船高専が左手に見えたところで、あれ、おかしい……!これを進めば戻れる筈なのに曲がるルート!?どこに進むの?と不安に駆られながら導いてくれるルートで走ります。登りが入るのでこのまま戻ってはいけないのですが、そろそろ体力の限界なのか弓削港に行きたい欲求に駆られています。
曲がってしばらく行くと再び登りが見えます。再び山道をゆっくり登っていきます。途中ゼブラ柄のチーム山鳥の皆さんに声をかけて頂きもう少しの声を信じてひたすらくるくる登ります。ここまで足つきなしで登ってきたので絶対に足をつくわけにはいかない、と意地になっていました。
なんとか、てっぺんまで辿り着き皆さんが待ってくれていましたので暫し休憩。正直魂が抜けかけていたかもしれません……。初めて通るルートだったので、次回登るときはもう少し早めのペースを目指したいところです。そこからは再び下って弓削港目指して今度こそ進みます!到着すると、すぐさま船内へ。今治港に向けて最後のクルージングです。船内では閉会式が行われお楽しみの抽選会も行われました。そこで、なんと上島町のゆるきゃら“かみりん”のTシャツが当選!かみりんすっごく可愛くて私の推しキャラです!!
ここでまさかの会社の上司の知り合いの方と遭遇。着ていたサイクルジャージが気になってお話していたら、地元が同じと判明しそこからまさかの繋がりが。不思議な縁ですよね。自転車を通じてこんなことがあるなんて。船内では抽選会後、ストレッチ講座も開かれ充実したクルージングとなりました。そのおかげで筋肉痛にもならず、すっきりした翌日を迎えることが出来ました。是非来年も参加したいです!
text:Yui.OGASAWARA
今回、「チャーター船で行く!ゆめしま海道サイクリング」に参加させて頂きました。さて、ゆめしま海道とは、因島と生口島の東側に点在する4つの島である岩城島、生名島、佐島、弓削島の4つの島々を結ぶ海道です。ゆめしま海道を自転車で走るのは3回目になるのですが、個人的にとてもお気に入りのサイクリングルートです。信号がほぼなく、整備された道路、サイクリストを誘導するブルーライン、そして何より素敵な景色とグルメ!ゆめしまでのおすすめグルメはレモンポーク。甘くて柔らかくて大好きです。
当日の朝、車から自転車を降ろし、今治港で受付を済ませチャーター船に乗り込みます。まずは、今治港から大島の下田水港まで移動します。今回のツアーではチャーター船を貸し切っての移動となり、この船に乗っている人皆これから一緒に自転車で走るんだ、と思うとなんだかそれだけでわくわくします。
船内では作道アナウンサーの司会で開会式が行われました。遠くは東京から参加の方も居り、近県だけでなく様々な場所から自転車を楽しむ人たちが集まっているんだなぁと感慨深くなります。今回のイベントを運営協力されているMTBプロライダー門田さん(GIANT所属)から、船に乗り遅れたらそのまま置いていきます!宣言をされ、これは頑張って走らなければ!と決意します。過去カメラマンさんが乗り遅れたこともあったとか。
朝が早かったので暫し船内でぼーっと眠気と戦っていたのですが、ちょっと景色でも見て眠気を覚まそう、と船外に出てみれば綺麗なブルーが眼前に広がります。この日は天気も良くて快晴のまさしくサイクリング日和。真っ青な空と海の青、そしてしまなみ海道に点在する島の緑。それだけでもう素晴らしい景色を堪能できます。よく考えれば貸切のチャーター船ってとても贅沢ですよね。こんなサイクリングイベントもなかなかないかと思います。
今回のコースは、今治港から下田水港までチャーター船で移動し、大島~伯方島をサイクリングした後、またチャーター船に乗り込み、岩城島の岩城港へ移動、そこから岩城島を一周した後、岩城港から佐島港へ移動し、生名島を一周し、弓削港で休憩した後、弓削島を一周し、今治港まで戻ってくる全長67kmコースです。クルージングでの移動時間が長い46kmのコースもありました。
さて、まずは大島へ降り立ちます。天気も本当に良くて気持ちいいなぁと景色に見とれながら走り始めます。しまなみ海道自体はもう何度も走っているのですが、毎回魅せられる場所です。美味しい食べ物、絶景に虜になってしまいます。実は前日もしまなみを走っていたりするのですが、昨日とは違う顔を見せてくれるしまなみにやっぱり自転車って楽しい!と思えるのです。
大島~伯方島間は外周をあまり通らないこともあり、アップダウンもそこまでなく走りやすいルートです。伯方島では名物塩ソフトがありました。甘いソフトと塩気がたまりません。本日はおあずけなので次回は必ず食べるぞー!
港に到着後は再びチャーター船に乗り込み、岩城港を目指します。船内では芋けんぴとレモンケーキとドリンクが振る舞われました。芋けんぴ大好きなのですぐさま封を開けて海を眺めながらひたすらぽりぽり。あっという間になくなり、しょんぼり海を眺めてまったりしていると岩城港へ到着。地元の岩城太鼓の歓迎が待ってました!力強い太鼓の音色に気合いが入ります。
岩城島は信号もトンネルもないまさしくサイクリングにぴったりの島。すいすい走ることができます。しかし、何度か向かい風にやられ心の中で悪態をつきながら進みます。それ以外のところではすいすい走れるので本当に信号ないっていいなぁ。
今年もゆめしまにいっぱい走りに来たい!それにしても、サイクリストが一直線に並んでいる姿は圧巻の一言ですね。イベントでもないとなかなかこの光景はお目にかかれない暫し見とれつつ走ります。さらに沿道では島民の方々の心温まる応援。もう、この頑張れー!でペダルも回す足にも力が湧いてくるってものです。本当に有難いな、と走る度に思います
その後、岩城港に到着して待ちに待った昼食タイム!時間もちょうど12時になる頃で朝からしゃかりきに自転車を漕いだお腹は腹ペコ状態です。背中に補給食も突っ込んでいたのですが、景色に見とれて食べるのを忘れていました(笑)。自転車を置いてから取りに来てくださいと言われ少々早足気味に自転車を置きに行ったことは内緒です。
温泉卵がついていたのですが、なかなか割れず苦戦しました。隣にいた方が柱で割っていたのにそうすれば良かったー!と思い来年はそうしよう、ともう来年参加することは確定事項になっていました。とろとろの温泉卵と甘いレモンポークと白いご飯。
食べているときが何より幸せを感じる時間です。船内にて昼食時間として長めに時間がとられていたため、隣に座った方々とお話ししていました。自転車という共通の話題があるだけで話が広がりますよね。話しているとあっという間に佐島港へ。ここから、生名島を一周して弓削島へ渡っていきます。
道路も橋も綺麗で上から眺める景色に癒されます。さて、弓削港で休憩した後は、弓削島一周です。隠し持っていたお昼に配られたレモンケーキで補給も完了!ここではコースを分けることになりました。アップダウンが多いので、ショートコースチームと一周チームに分かれてます。補給で元気になった私は勿論一周コースです。今回はこれまで回ったことのない坂のコースもありますが、なんとかなるでしょう、とものすごく楽観的に考えていました。これを後程後悔することになろうとは……。
弓削港からまずは外周を走って細い路地に入り込みます。車がくると待たなければいけないほどの細い道です。え、本当にここ走るの?合ってる?これはもう、サイクリングのコースなのか?と不安になりながらも待ち受ける坂を見て呆然。なかなか斜度があるはず……。
とりあえず、目標は足をつかないこと、としてただひたすら軽いギアでくるくる回します。皆様早い方はすいすいーっと軽やかに登って行かれます。もうすぐだよ、と励ましていただきながらなんとかてっぺんに!苦しい思いをしたのはこのためなんだなーとぼーっとしながら景色に見とれつつも下っていきます。この瞬間がたまらなく好きです。登った後のご褒美です。下り坂―!テンション上がってにやにやしながらびゅーんと下ります。ちょっとだけ、あんなに苦労して登ったのに降りるのは早いな、なんて思いながら。
今回この弓削島コースには大きく分けて三つの登りがあるので残すはあと2つです。再び平地でちょっと休憩するつもりで、ゆったりペースでペダルを回します。後2つ登らないとならないから体力は残さなきゃいけない、ペース配分大事!と己に言い聞かせつつ、さっきよりは緩めだといいなぁと思いながら先に進みます。
さて、2つめの登りとなる坂は多力温存したおかげもあり、自分比で頑張って登ることが出来ました。ひとつめの登りより辛かったのか正直わかりません。慣れたからなのか同じくらいかな、と思いながら登っていました。今回はサイコンをつけていなかったのでペースもわからなかったのですが、それが逆に良かったのかもしれません(笑)多分、かなりまったりしたペースだった筈ですが、数字を目にしたわけではないで実感が湧かずよくわからないまま、船において行かれない程度に頑張れば大丈夫だ、と自分に言い聞かせます。
そして、最後の3つ目の登りを目指し再び平地を走ります。しかし、そこで弓削商船高専が左手に見えたところで、あれ、おかしい……!これを進めば戻れる筈なのに曲がるルート!?どこに進むの?と不安に駆られながら導いてくれるルートで走ります。登りが入るのでこのまま戻ってはいけないのですが、そろそろ体力の限界なのか弓削港に行きたい欲求に駆られています。
曲がってしばらく行くと再び登りが見えます。再び山道をゆっくり登っていきます。途中ゼブラ柄のチーム山鳥の皆さんに声をかけて頂きもう少しの声を信じてひたすらくるくる登ります。ここまで足つきなしで登ってきたので絶対に足をつくわけにはいかない、と意地になっていました。
なんとか、てっぺんまで辿り着き皆さんが待ってくれていましたので暫し休憩。正直魂が抜けかけていたかもしれません……。初めて通るルートだったので、次回登るときはもう少し早めのペースを目指したいところです。そこからは再び下って弓削港目指して今度こそ進みます!到着すると、すぐさま船内へ。今治港に向けて最後のクルージングです。船内では閉会式が行われお楽しみの抽選会も行われました。そこで、なんと上島町のゆるきゃら“かみりん”のTシャツが当選!かみりんすっごく可愛くて私の推しキャラです!!
ここでまさかの会社の上司の知り合いの方と遭遇。着ていたサイクルジャージが気になってお話していたら、地元が同じと判明しそこからまさかの繋がりが。不思議な縁ですよね。自転車を通じてこんなことがあるなんて。船内では抽選会後、ストレッチ講座も開かれ充実したクルージングとなりました。そのおかげで筋肉痛にもならず、すっきりした翌日を迎えることが出来ました。是非来年も参加したいです!
text:Yui.OGASAWARA
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