2009年2月6日、ツアー・オブ・カタールの最終第6ステージが行なわれ、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)がステージ2勝目をマーク。10位でフィニッシュしたトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)が自身3度目の総合優勝に輝いた。

砂漠の中を駆け抜けるメイン集団砂漠の中を駆け抜けるメイン集団 photo:CorVos6日間に渡るツアー・オブ・カタールの最終日。第6ステージは南部のシーライン・ビーチリゾートをスタートし、首都ドーハの9km周回コースを7周してゴールする計121kmで行なわれた。

強風吹き荒れた前々日までとは違い、ほぼ無風のコンディション。ステージ優勝を狙って、レースは序盤から選手が飛び出した。

高層ビルの建設が進むドーハ高層ビルの建設が進むドーハ photo:CorVos2km地点でのガティス・スムクリス(ラトビア、アージェードゥーゼル)のアタックに、セルファイス・クナーフェン(オランダ、ミルラム)やマルチン・サパ(ポーランド、ランプレ)ら5名が合流し、早速エスケープを開始。菊池誠晃(EQA梅丹本舗グラファイトデザイン)らがカウンターアタックで追走を試みたが、パンクによってチャンスを失った。

集団がスピードを弱めたためタイム差は広がり続け、21km地点で最大5分15秒をマーク。やがてレース中盤からカチューシャとチームコロンビアが集団コントロールを始めると、タイム差は縮小の一途をたどった。

チームメイトに守られて進むトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)チームメイトに守られて進むトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) photo:CorVosドーハ市内の9km周回コースに入ってなお先頭6名は逃げ続けたが、結局ゴールまで2周回を残したラスト15kmで吸収。ここからスプリンターチームは集団を引き続け、70名ほどの大集団で最終ストレートにやってきた。

ゴールデンジャージを着るボーネンは、総合2位のロジャー・ハモンド(イギリス、サーヴェロ)が優勝してボーナスタイム10秒を獲得しない限り、総合トップの座は安泰。

ライバルのマークに徹したボーネンはスプリントに加わらず、先頭ではカヴェンディッシュとロベルト・フェルスター(ドイツ、ミルラム)がバトルを繰り広げた。

フェルスターらを下したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)が優勝フェルスターらを下したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)が優勝 photo:CorVos先頭でフィニッシュラインを駆け抜けたのはカヴェンディッシュ。得意のスプリントでライバルたちを沈めたカヴェンディッシュが、2度目のステージ優勝でカタールを締めくくった。序盤ステージでの遅れさえ無ければ総合争いにも絡んでいただろう。

フランス・レキップ紙のインタビューの中でカヴェンディッシュは「ステージ2勝はいい結果だ。トップスプリンターが集うカタールでの勝利は自信を高めてくれるよ。"カヴェンディッシュ"は決して無敵じゃない。でもミスを犯さない限り、スプリントで勝てると思う」と語る。次のレースはツアー・オブ・カリフォルニアだ。

表彰式、左から2位ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)、優勝トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)、3位ロジャー・ハモンド(イギリス、サーヴェロ)表彰式、左から2位ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)、優勝トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)、3位ロジャー・ハモンド(イギリス、サーヴェロ) photo:CorVosステージ10位でフィニッシュしたボーネンは、危なげなくリーダージャージを守った。王者としての貫禄を見せつけ、3度目の頂点を極めたボーネン。しかし前日のフレデリック・ノルフ(ベルギー)の死が心を占めたようだ。レキップ紙とのインタビューの中でボーネンは「優勝を祝う気分ではない。今日はフレッドがいつもそばにいた。特別な一日だった」と語っている。

また、圧巻だったのがサーヴェロ・テストチームの堅実な走り。横風によって集団が粉砕されたステージでも、ほとんどの選手を先頭グループに残し、ボーネンの総合優勝を最後まで脅かした。終わってみれば、総合トップ10に6名の選手を送り込むことに成功。文句無しのチーム総合優勝だ。

総合2位のハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ)は連日スプリントに加わり、この日も3位。新人賞ジャージとポイント賞ジャージを獲得している。第1ステージで優勝したロジャー・ハモンド(イギリス)も総合3位でフィニッシュした。

慣れない横風に苦しめられたEQA梅丹本舗グラファイトデザインは、最終日に清水都貴がステージ17位。中島康晴、ソウ・ジュニヨン(韓国)、ギヨーム・ポン(フランス)、ミカエル・ダミアン(フランス)もそれぞれ先頭集団でゴールした。チームはツール・ド・ランカウイに目を向ける。

ツアー・オブ・カタール2009第6ステージ結果
1位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)2h26'18"
2位 ロベルト・フェルスター(ドイツ、ミルラム)
3位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)
4位 ハンス・デッケルス(オランダ、ガーミン・スリップストリーム)
5位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)
6位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
7位 アンジェロ・フルラン(イタリア、ランプレ)
8位 ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
9位 ロイ・センチェンス(ベルギー、サイレンス・ロット)
10位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)

個人総合成績
1位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)12h55'25"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)+08"
3位 ロジャー・ハモンド(イギリス、サーヴェロ)+10"
4位 ダニエル・ロイド(イギリス、サーヴェロ)+25"
5位 アンドレアス・クリアー(ドイツ、サーヴェロ)+27"
6位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、サーヴェロ)+28"
7位 アンジェロ・フルラン(イタリア、ランプレ)+1'07"
8位 ガブリエル・ラッシュ(ノルウェー、サーヴェロ)+1'43"
9位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)+2'11"
10位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)+2'35"

ポイント賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)

新人賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)

チーム総合成績
サーヴェロ・テストチーム

レース公式サイトより。

最新ニュース(全ジャンル)