今週末、福島県浜通り地域を舞台にツール・ド・ふくしま2026が開催される。今年で4年目を迎える復興サイクリングイベントであり、ロードレース部門とサイクリング部門合わせて2,400人以上が参加する。世界中のアマチュアレーサーが目標とするUCIグランフォンドワールドシリーズの国内唯一の予選として初開催される大会をプレビューする。

UCIグランフォンドワールドシリーズ大会として開催されるツール・ド・ふくしま2026
注目のレース部門は初日、6月13日(土曜)は大洲松川ラインで個人タイムトライアルを実施。翌日14日(日曜)は浜通り広域で「グランフォンドふくしま140」と「メディオフォンドふくしま80」の2種目のロードレースを開催する。メイン会場は楢葉町の天神岬スポーツ公園だ。

楢葉町の天神岬スポーツ公園をスタートしていくグランフォンドふくしま140男子(2025年) photo:Makoto AYANO
UCI Gran Fondo World Seriesの1大会となり、「福島から世界へ」をスローガンに開催される今大会。8月末にはアジア初となるUCI グランフォンドワールドチャンピオンシップス(世界選手権)がニセコで開催される。「すべての世代のサイクリストが等しくチャレンジできる大会」を理念とするUCIグランフォンドワールドシリーズ、その「チャンピオンシップス」への出場権をかけたレースが用意されるのだ。
なお240人以上がエントリーして盛況の個人タイムトライアルにおいても同様に上位25%mの選手にニセコの出場権が与えられる。
ここでは今大会・各エイジグループのおもな注目選手たちを紹介しよう。
UCI Gran Fondo World Serise ツール·ド·ふくしまに参加する注目の国内選手たち

グランフォンドふくしま140男子 ラスト4kmから逃げ切った石井雄悟(MASXSAURUS) photo:Akira Nakatani
石井雄悟 Age 19-34
ツール・ド・ふくしまで前々回総合5位&山岳賞。2025大会では140kmの部で総合優勝を飾った石井雄悟(MAS X SAURUS)はもちろん19〜34歳カテゴリーの優勝候補最右翼だ。2025シーズンは他にもMt.富士ヒルクライム、ニセコクラシックのビッグタイトルを奪取。さらにツール・ド・おきなわ市民200でも準優勝と、実力はアマチュアトップにある。しかし先週開催のMt.富士ヒルクライムではディフェンディングチャンピオンとして臨んだが精彩を欠いた。故障からの回復途中であり体調は万全ではないようだが、観る者を驚かせるいつもの積極的な走りで連覇を目指して欲しい。

Mt.富士ヒルクライム2026 選抜男子のゴール勝負を制した大前翔(Roppongi Express) photo:So Isobe
大前翔 Age19-34
高校時代にインターハイロード2位、大学生時代にはインカレロード3位と個人TT優勝を遂げ、世代のトップレーサーとして活躍した大前翔 (Roppongi Express)。その後、大学を休学し愛三工業レーシングで3年間のプロ活動を送った。現在は研修医としての道を歩みながらレース活動を続ける。
2025シーズンはニセコクラシックで石井雄悟にスプリントで破れて2位だったものの、秋のツール・ド・おきなわ市民200では逆にスプリント勝負を制して石井選手にリベンジ、市民王者のタイトルを獲得した。実業団E1レースでは数多くの勝利を挙げ、今シーズンもJBCF東日本ロードクラシック、木祖村ロードと連勝。調子を上げてふくしまに挑む。先のMt.富士ヒルクライムでは歴代最速タイムの55分台で初優勝。ツール・ド・ふくしまの後はアマチュア選手初の全日本選手権ロード優勝を狙っているという。

「登りをこなして勝機が見えた」と言う小林亮(soleil de lest)だったが… photo:Satoru Kato
小林亮 Age40-44
2024年のツール・ド・ふくしまでは、最終盤まで高岡亮寛との一騎打ちを繰り広げ、総合2位に入った小林亮(soleil de lest)。同大会との相性もよく、昨年は40-44エイジ優勝。同大会のスプリント賞は2年連続で獲得している。これまで2024年ニセコクラシック150総合優勝、2022年JBCFエリートツアー年間リーダーなど実績も十分。ツール・ド・おきなわも市民140&100制覇など、アマチュアトップの実力を示し続けている。
昨年12月には中国・海南で開催されたUCI GranFondoWorld Serise大会で優勝し、ニセコ開催のチャンピオンシップスの権利はすでに獲得済み。スプリント力に長けるだけでなく登坂力もあり、今大会もレースを掻き回してくることは間違いない。

市民レース100km マスターズを制した花田俊太 photo:Makoto AYANO
花田俊太 Age 40-44
アマチュアレーサーとしてヒルクライムレースやツール・ド・おきなわ、ニセコクラシックなどで活躍してきた花田俊太。昨年のツール・ド・おきなわ市民100kmを制してタイトルを獲得。副賞であるツール・ド・ふくしま参加権を得てグランフォンドふくしま140 に挑む。まずは上位25%に与えらえるニセコでのチャンピオンシップス参加資格を確実に狙いにいく。

ニセコクラシック2025 男子140km45-49歳を制した松木健治(VC VELOCE) photo:Satoru Kato
松木健治 Age 45-49
大怪我からの復活劇といえばこの人。zwiftチームMARKEN社の社長「まつけんさん」としてお馴染み松木健治(VC VELOCE)だ。2025シーズンはニセコクラシックで激戦の45-49歳カテゴリーを制したほか、悲願の全日本選手権マスターズのタイトル、さらにツール・ド・ふくしまでもエイジ優勝。今シーズンもニセコでの世界チャンピオンを目指し、まずは福島で激走する。

ツール・ド・おきなわ2025 市民140kmを独走で制した田崎友康(F(t)Racing) photo:Makoto AYANO
田崎友康 Age 45-49
ヒルクライム、ロードレース、シクロクロスとマルチに活躍。3人の子を持つ父でもある田崎友康(F(t)Racing)は、20年近くトップアマチュアレーサーとして活躍。Mt.富士ヒルクライム連覇、乗鞍ヒルクライム2位。ニセコクラシック2017総合優勝、2018年ツール・ド・おきなわ210では4位。高い登坂力に加えロードレースでも見事なレース勘で勝負所を逃さず好結果を残してきた。初参戦となった昨年のツール・ド・ふくしまでは45-49歳の激戦カテゴリーで2位。真骨頂の粘りの走りを福島の地でふたたび見せるか。

2024年ツール・ド・ふくしま覇者の高岡亮寛(Roppongi Express) photo:Makoto AYANO
高岡亮寛 Age 45-49
高岡亮寛(Roppongi Express)は2023年のチャンピオンシップスで世界王者の座を掴み、2024年ツール・ド・ふくしまで初代王者に輝いたアマチュア最強レーサーだ。今までツール·ド·おきなわでは通算7勝。暑さに強く、サバイバルなコースを得意とし、福島でもその強さはライバルたちの脅威になる。昨年も終盤まで積極的な走りで存在感を示していた。

ツール・ド・おきなわ2025 市民レース140kmマスターズを制した雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) photo:Makoto AYANO
雑賀大輔 Age 45-49
長年にわたって実業団エリートツアーで活躍を続けるベテラン市民レーサー、雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)。昨シーズンはツール・ド・ふくしま40-44エイジ2位。ツール・ド・おきなわでは市民140kmマスターズに初挑戦し、制覇。レース勘に長け、スプリント、スタミナともに兼ね備えたオールラウンダーだ。実業団レースで表彰台に上がった回数は数知れず。近年は全日本選手権マスターズで3年連続で表彰台に上がるなど、今も世代のトップを走り続ける。今大会はエイジを一つ上げ、群雄割拠のグランフォンドふくしま140の45-49カテゴリーに挑む。

市民レース100kmオープンを制した左迫間昭一(チームGINRIN熊本) photo:Makoto AYANO
左迫間昭一 Age 45-49
熊本を拠点に活動する左迫間昭一(チームGINRIN熊本)。JBCF E1レーサーとして九州をはじめ各地のレースに積極的に参戦しコンディションを上げている。ツール・ド・おきなわでは昨年大会で市民100kmオープンを制し、その副賞で今回ツール・ド・ふくしまに参戦する。おきなわでは過去に市民100kmマスターズ、市民140kmマスターズクラスの両方を制しており、高い実力と勝負勘を兼ね備える。全国から強豪が集う今大会、ニセコでの世界選手権へつながる道でどのような走りを見せるだろうか。

ツール・ド・ふくしま2025 メディオフォンドふくしま80総合優勝 沢田虹太郎(学法石川) photo:Makoto AYANO
沢田虹太郎 Age 16-18
夢を追いかける若者たちも多く出走するツール・ド・ふくしま。昨年までは学法石川高校(福島県)で競技に取り組み、インターハイロード5位など成績を残してきた沢田虹太郎(こうたろう)。今年からJBCFではアヴニールサイクリング山梨に所属し、新たなスタートを切った。昨年のツール・ド・ふくしまでは、メディオフォンドふくしま80を序盤から独走し、山岳賞・スプリント賞も全てさらって優勝。ふくしま復興サイクルシリーズの各大会でもリザルトを残し続けてきた。新たな環境でのスタートになった今シーズン。Non-UCIカテゴリーながら、16-18エイジクラスでグランフォンドふくしま140に挑戦する。

ロードレースふくしま50を制した小林瑞宝(日本大学工学部自転車部) photo:Akira Nakatani
小林瑞宝 Age 19-34
福島県内にキャンパスがある日大工学部時代から、ふくしま復興サイクルロードレースシリーズに積極的に参戦。各大会で優勝や入賞を重ねてきた。昨年のツール・ド・ふくしまでは50km部門で優勝。今シーズンからは栃木県那須を拠点にするブラーゼンサイクリングクラブで実業団レースに参戦。今大会ではグランフォンドふくしま140(19-34歳)にステージを上げ、ハイレベルなレースにチャレンジする。
メディオフォンド80

photo:Satoru Kato
金子広美 Age 45-49
市民サイクリストとして自転車競技人生をスタートさせ、東京2020五輪ロードレースに日本代表選手として出場した金子広美。長年日本の女子ロードレース界を牽引し、世界選手権の日本代表や全日本選手権では毎年のように表彰台の常連として活躍。ツール・ド・おきなわでも2014年と2022年に女子国際100kmで優勝、昨年も2位と、その実力は現在も国内トップ。ツール・ド・ふくしまには初参戦だ。
今大会ではメディオフォンドふくしま80kmに110名もの女子選手がエントリーし、女子ワンパックでレースを行う。宮城県出身で、福島県内の高校を卒業するなど縁のある地で、金子選手がどのような走りをみせるのか注目だ。

女ツール・ド・おきなわ2025女子国際レース優勝. 手塚悦子(IMEレーシング) photo:Satoru Kato
手塚悦子 Age 40-44
昨年に続いてツール・ド・ふくしまに参戦する強豪アマチュアレーサーの手塚悦子(IMEレーシング)。昨年のツール・ド・おきなわ女子国際100kmで初栄冠に輝き、その副賞で今大会にエントリー。福島からニセコでのチャンピオンシップを狙う。これまでニセコクラシック優勝、全日本選手権マスターズ優勝、富士ヒルクライム2位などの実績を持つ実力は国内トップクラス。世界を見据えて今年もチャレンジする。
〜大会事務局から〜
今年で東日本大震災から節目の15年目を迎え、日々新しい街づくりが進む一方で、あの日から時が止まったままの風景も多く残っている浜通り一帯。コース沿線にも今だに「帰還困難区域」と呼ばれる人の立ち入りができないエリアもあります。参加者の皆さんには大会をきっかけに福島の今を感じて欲しいという願いが主催者にはあります。そして浜通り地域は海の幸をはじめとするグルメやお酒が魅力であり、大会参加と合わせてぜひ観光も楽しんで欲しい。福島の地で、普段からの練習の成果をいかんなく発揮し、健闘されることを願っています。
text: kenji Hashimoto
edit:Makoto AYANO

注目のレース部門は初日、6月13日(土曜)は大洲松川ラインで個人タイムトライアルを実施。翌日14日(日曜)は浜通り広域で「グランフォンドふくしま140」と「メディオフォンドふくしま80」の2種目のロードレースを開催する。メイン会場は楢葉町の天神岬スポーツ公園だ。

UCI Gran Fondo World Seriesの1大会となり、「福島から世界へ」をスローガンに開催される今大会。8月末にはアジア初となるUCI グランフォンドワールドチャンピオンシップス(世界選手権)がニセコで開催される。「すべての世代のサイクリストが等しくチャレンジできる大会」を理念とするUCIグランフォンドワールドシリーズ、その「チャンピオンシップス」への出場権をかけたレースが用意されるのだ。
なお240人以上がエントリーして盛況の個人タイムトライアルにおいても同様に上位25%mの選手にニセコの出場権が与えられる。
ここでは今大会・各エイジグループのおもな注目選手たちを紹介しよう。
UCI Gran Fondo World Serise ツール·ド·ふくしまに参加する注目の国内選手たち

石井雄悟 Age 19-34
ツール・ド・ふくしまで前々回総合5位&山岳賞。2025大会では140kmの部で総合優勝を飾った石井雄悟(MAS X SAURUS)はもちろん19〜34歳カテゴリーの優勝候補最右翼だ。2025シーズンは他にもMt.富士ヒルクライム、ニセコクラシックのビッグタイトルを奪取。さらにツール・ド・おきなわ市民200でも準優勝と、実力はアマチュアトップにある。しかし先週開催のMt.富士ヒルクライムではディフェンディングチャンピオンとして臨んだが精彩を欠いた。故障からの回復途中であり体調は万全ではないようだが、観る者を驚かせるいつもの積極的な走りで連覇を目指して欲しい。

大前翔 Age19-34
高校時代にインターハイロード2位、大学生時代にはインカレロード3位と個人TT優勝を遂げ、世代のトップレーサーとして活躍した大前翔 (Roppongi Express)。その後、大学を休学し愛三工業レーシングで3年間のプロ活動を送った。現在は研修医としての道を歩みながらレース活動を続ける。
2025シーズンはニセコクラシックで石井雄悟にスプリントで破れて2位だったものの、秋のツール・ド・おきなわ市民200では逆にスプリント勝負を制して石井選手にリベンジ、市民王者のタイトルを獲得した。実業団E1レースでは数多くの勝利を挙げ、今シーズンもJBCF東日本ロードクラシック、木祖村ロードと連勝。調子を上げてふくしまに挑む。先のMt.富士ヒルクライムでは歴代最速タイムの55分台で初優勝。ツール・ド・ふくしまの後はアマチュア選手初の全日本選手権ロード優勝を狙っているという。

小林亮 Age40-44
2024年のツール・ド・ふくしまでは、最終盤まで高岡亮寛との一騎打ちを繰り広げ、総合2位に入った小林亮(soleil de lest)。同大会との相性もよく、昨年は40-44エイジ優勝。同大会のスプリント賞は2年連続で獲得している。これまで2024年ニセコクラシック150総合優勝、2022年JBCFエリートツアー年間リーダーなど実績も十分。ツール・ド・おきなわも市民140&100制覇など、アマチュアトップの実力を示し続けている。
昨年12月には中国・海南で開催されたUCI GranFondoWorld Serise大会で優勝し、ニセコ開催のチャンピオンシップスの権利はすでに獲得済み。スプリント力に長けるだけでなく登坂力もあり、今大会もレースを掻き回してくることは間違いない。

花田俊太 Age 40-44
アマチュアレーサーとしてヒルクライムレースやツール・ド・おきなわ、ニセコクラシックなどで活躍してきた花田俊太。昨年のツール・ド・おきなわ市民100kmを制してタイトルを獲得。副賞であるツール・ド・ふくしま参加権を得てグランフォンドふくしま140 に挑む。まずは上位25%に与えらえるニセコでのチャンピオンシップス参加資格を確実に狙いにいく。

松木健治 Age 45-49
大怪我からの復活劇といえばこの人。zwiftチームMARKEN社の社長「まつけんさん」としてお馴染み松木健治(VC VELOCE)だ。2025シーズンはニセコクラシックで激戦の45-49歳カテゴリーを制したほか、悲願の全日本選手権マスターズのタイトル、さらにツール・ド・ふくしまでもエイジ優勝。今シーズンもニセコでの世界チャンピオンを目指し、まずは福島で激走する。

田崎友康 Age 45-49
ヒルクライム、ロードレース、シクロクロスとマルチに活躍。3人の子を持つ父でもある田崎友康(F(t)Racing)は、20年近くトップアマチュアレーサーとして活躍。Mt.富士ヒルクライム連覇、乗鞍ヒルクライム2位。ニセコクラシック2017総合優勝、2018年ツール・ド・おきなわ210では4位。高い登坂力に加えロードレースでも見事なレース勘で勝負所を逃さず好結果を残してきた。初参戦となった昨年のツール・ド・ふくしまでは45-49歳の激戦カテゴリーで2位。真骨頂の粘りの走りを福島の地でふたたび見せるか。

高岡亮寛 Age 45-49
高岡亮寛(Roppongi Express)は2023年のチャンピオンシップスで世界王者の座を掴み、2024年ツール・ド・ふくしまで初代王者に輝いたアマチュア最強レーサーだ。今までツール·ド·おきなわでは通算7勝。暑さに強く、サバイバルなコースを得意とし、福島でもその強さはライバルたちの脅威になる。昨年も終盤まで積極的な走りで存在感を示していた。

雑賀大輔 Age 45-49
長年にわたって実業団エリートツアーで活躍を続けるベテラン市民レーサー、雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)。昨シーズンはツール・ド・ふくしま40-44エイジ2位。ツール・ド・おきなわでは市民140kmマスターズに初挑戦し、制覇。レース勘に長け、スプリント、スタミナともに兼ね備えたオールラウンダーだ。実業団レースで表彰台に上がった回数は数知れず。近年は全日本選手権マスターズで3年連続で表彰台に上がるなど、今も世代のトップを走り続ける。今大会はエイジを一つ上げ、群雄割拠のグランフォンドふくしま140の45-49カテゴリーに挑む。

左迫間昭一 Age 45-49
熊本を拠点に活動する左迫間昭一(チームGINRIN熊本)。JBCF E1レーサーとして九州をはじめ各地のレースに積極的に参戦しコンディションを上げている。ツール・ド・おきなわでは昨年大会で市民100kmオープンを制し、その副賞で今回ツール・ド・ふくしまに参戦する。おきなわでは過去に市民100kmマスターズ、市民140kmマスターズクラスの両方を制しており、高い実力と勝負勘を兼ね備える。全国から強豪が集う今大会、ニセコでの世界選手権へつながる道でどのような走りを見せるだろうか。

沢田虹太郎 Age 16-18
夢を追いかける若者たちも多く出走するツール・ド・ふくしま。昨年までは学法石川高校(福島県)で競技に取り組み、インターハイロード5位など成績を残してきた沢田虹太郎(こうたろう)。今年からJBCFではアヴニールサイクリング山梨に所属し、新たなスタートを切った。昨年のツール・ド・ふくしまでは、メディオフォンドふくしま80を序盤から独走し、山岳賞・スプリント賞も全てさらって優勝。ふくしま復興サイクルシリーズの各大会でもリザルトを残し続けてきた。新たな環境でのスタートになった今シーズン。Non-UCIカテゴリーながら、16-18エイジクラスでグランフォンドふくしま140に挑戦する。

小林瑞宝 Age 19-34
福島県内にキャンパスがある日大工学部時代から、ふくしま復興サイクルロードレースシリーズに積極的に参戦。各大会で優勝や入賞を重ねてきた。昨年のツール・ド・ふくしまでは50km部門で優勝。今シーズンからは栃木県那須を拠点にするブラーゼンサイクリングクラブで実業団レースに参戦。今大会ではグランフォンドふくしま140(19-34歳)にステージを上げ、ハイレベルなレースにチャレンジする。
メディオフォンド80

金子広美 Age 45-49
市民サイクリストとして自転車競技人生をスタートさせ、東京2020五輪ロードレースに日本代表選手として出場した金子広美。長年日本の女子ロードレース界を牽引し、世界選手権の日本代表や全日本選手権では毎年のように表彰台の常連として活躍。ツール・ド・おきなわでも2014年と2022年に女子国際100kmで優勝、昨年も2位と、その実力は現在も国内トップ。ツール・ド・ふくしまには初参戦だ。
今大会ではメディオフォンドふくしま80kmに110名もの女子選手がエントリーし、女子ワンパックでレースを行う。宮城県出身で、福島県内の高校を卒業するなど縁のある地で、金子選手がどのような走りをみせるのか注目だ。

手塚悦子 Age 40-44
昨年に続いてツール・ド・ふくしまに参戦する強豪アマチュアレーサーの手塚悦子(IMEレーシング)。昨年のツール・ド・おきなわ女子国際100kmで初栄冠に輝き、その副賞で今大会にエントリー。福島からニセコでのチャンピオンシップを狙う。これまでニセコクラシック優勝、全日本選手権マスターズ優勝、富士ヒルクライム2位などの実績を持つ実力は国内トップクラス。世界を見据えて今年もチャレンジする。
〜大会事務局から〜
今年で東日本大震災から節目の15年目を迎え、日々新しい街づくりが進む一方で、あの日から時が止まったままの風景も多く残っている浜通り一帯。コース沿線にも今だに「帰還困難区域」と呼ばれる人の立ち入りができないエリアもあります。参加者の皆さんには大会をきっかけに福島の今を感じて欲しいという願いが主催者にはあります。そして浜通り地域は海の幸をはじめとするグルメやお酒が魅力であり、大会参加と合わせてぜひ観光も楽しんで欲しい。福島の地で、普段からの練習の成果をいかんなく発揮し、健闘されることを願っています。
text: kenji Hashimoto
edit:Makoto AYANO
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