インカレトラック最終日、団体追抜きで鹿屋体育大が予選記録をさらに更新して優勝、末木浩二(日本大)は1km・ケイリン・チームスプリント2年連続優勝。そして男子トラック総合は日本大学がトップで翌日のロードにつなげる。

男子ケイリン 末木浩二(日本大)が優勝。これで2年連続3冠達成男子ケイリン 末木浩二(日本大)が優勝。これで2年連続3冠達成 photo:Hideaki.TAKAGI
9月1日(土)、鹿児島県南大隅町の根占自転車競技場で行われているインカレ・トラックの3日目最終日。各種目の決勝が行われた。
短距離の3種目、1kmTT・ケイリン・チームスプリントで昨年3冠を達成した末木浩二(日本大)が今年も同種目で3冠を達成、2年連続の快挙達成だ。そして男子4kmチームパーシュート決勝で、鹿屋体育大学が予選の学連記録をさらに上回るタイムを出して優勝。栄冠に花を添えた。

そしてトラック種目の大学対抗総合成績は、男子が日本大学、女子は鹿屋体育大学が1位となった。それぞれ翌日のロードレースの成績を加算した総合成績につなげる。注目の男子は、日本大学が2位の鹿屋体育大学に18点差3位の中央大学に22点差をつけた。通常なら安泰の得点差だが、ロードに強豪を揃える2大学相手に、日本大学は決して油断できない。どのような戦い方をするかも見どころだ。

男子チームスプリント 1位 日本大(森、橋本、末木)1分16秒056男子チームスプリント 1位 日本大(森、橋本、末木)1分16秒056 photo:Hideaki.TAKAGI男子チームスプリント
決勝戦は予選タイム1位2位の日本大学と法政大学とで行われた。日本大学は第3走の末木が逆転して優勝。一人飛びぬけた1kmTTの記録そのままの走りを披露した。3位には鹿屋体育大学を接戦で下した早稲田大学が入った。
1位 日本大(森、橋本、末木)1分16秒056 以下いずれも予選時タイム
2位 法政大(丸田、阿部、深瀬)1分17秒078
3位 早稲田大(佐々木龍、今井、佐々木勇輔)1分17秒390

女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
決勝は鹿屋体育大学どうしの戦いとなり、上野みなみが中盤から塚越さくらを引き離して優勝。上野だけでなく塚越もチームスプリントから長距離まで高いレベルで戦える選手に。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3分53秒754 以下いずれも予選時タイム
2位 塚越さくら(鹿屋体育大)3分54秒302
3位 中村妃智(日本体育大)4分02秒824
女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3分53秒754女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 上野みなみ(鹿屋体育大)3分53秒754 photo:Hideaki.TAKAGI男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 橋本英也(鹿屋体育大)4分38秒836男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート 1位 橋本英也(鹿屋体育大)4分38秒836 photo:Hideaki.TAKAGI
男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
予選で学連記録を出した橋本英也(鹿屋体育大)が、決勝では岐南工先輩の矢野智哉(朝日大)と対戦、4分41秒で矢野を退けた。橋本は3時間後に団抜き決勝を控えていたが、強めの風の中をほぼ全力で走りきった。
1位 橋本英也(鹿屋体育大)4分38秒836 予選時タイム
2位 矢野智哉(朝日大)4分43秒358 予選時タイム
3位 近谷涼(日本大)4分45秒085

男子ケイリン
実力者がおよそ順当に顔をそろえた決勝。末木がペーサーの後ろに付けて周回する。ペーサー離脱後も末木は先頭をキープ、そのまま豪快な先行でゴールまで走りきって優勝。「波乱要素のあるケイリンが一番難しく、ずっとケイリン対策の練習をしてきた」と語る末木がこれで2年連続の短距離3冠を達成。
1位 末木浩二(日本大)11秒02
2位 阿部拓真(法政大)
3位 池野健太(中央大)
男子ケイリン表彰男子ケイリン表彰 photo:Hideaki.TAKAGIタンデムスプリント 優勝の早稲田大(佐々木龍、今井)タンデムスプリント 優勝の早稲田大(佐々木龍、今井) photo:Hideaki.TAKAGI
タンデムスプリント
いまやインカレ独特の種目となったタンデムスプリント。時速70キロ近くでバンクを1周する姿は迫力がある。決勝は予選1位2位の中央大と早稲田大の対戦。「高校時代から6年間ともに走ってきた」佐々木龍と今井一誠のペアが制し、2連覇を達成。
1位 早稲田大(佐々木龍、今井)22秒68
2位 中央大(野村、八田)
3位 順天堂大(木村、村上)

男子スプリント
予選3番タイムの橋本凌甫(日本大)がすべてストレート勝ちで上がって、決勝も同じく松本貴治(朝日大)を下して優勝。昨年まで2連覇の先輩、古庄豊全のあとを継いで日本大の3連覇だ。
1位 橋本凌甫(日本大)
2位 松本貴治(朝日大)
3位 門脇翼(東北学院大)
男子スプリント 1位 橋本凌甫(日本大)男子スプリント 1位 橋本凌甫(日本大) photo:Hideaki.TAKAGI女子スプリント 1位 前田佳代乃(鹿屋体育大)女子スプリント 1位 前田佳代乃(鹿屋体育大) photo:Hideaki.TAKAGI
女子スプリント
国内短距離女性第一人者の前田佳代乃(鹿屋体育大)が圧倒。これで大学1年からの4年連続で500mTTとスプリントの覇者に。
1位 前田佳代乃(鹿屋体育大)
2位 木村亜美(鹿屋体育大)
3位 濱田瞳(法政大)

男子4kmチームパーシュート
トラック競技の最後を飾るのがこの種目。予選で僅差の鹿屋体育大と中央大が決勝に。中盤以降にリードを広げた鹿屋体育大が、予選で出した学連記録をさらに0秒434縮める記録で優勝。地元大の優勝に会場が沸く。今年のインカレで今までの常識の記録が5秒以上縮まった。30秒を切るだけでは入賞もおぼつかない。目標タイムが4分20秒になった大会だ。
1位 鹿屋体育大(高宮、山本、長瀬、橋本)4分20秒293 
2位 中央大(黒瀬、緑川、高士、神開)4分20秒992 予選時タイム
3位 日本大(和田、近谷、北村、我妻)4分24秒114
男子4kmチームパーシュート 1位 鹿屋体育大(高宮、山本、長瀬、橋本)4分20秒293男子4kmチームパーシュート 1位 鹿屋体育大(高宮、山本、長瀬、橋本)4分20秒293 photo:Hideaki.TAKAGI男子4kmチームパーシュート表彰男子4kmチームパーシュート表彰 photo:Hideaki.TAKAGI

トラック大学対抗総合成績
男子
1位 日本大 61点
2位 鹿屋体育大 43点
3位 中央大 39点

女子
1位 鹿屋体育大 57点
2位 日本体育大 24点
3位 法政大 13点

photo&text:高木秀彰
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