ニュージーランドで行われているジュニア世界選手権の4kmチーム・パーシュートで、日本チームはエリートの記録をも凌駕する4分16秒248の日本新記録を樹立して5位に。

4分16秒248の日本新記録を樹立(鈴木・小林・伊藤・高士)4分16秒248の日本新記録を樹立(鈴木・小林・伊藤・高士) photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団会場のベロドローム会場のベロドローム photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団ピットの日本チームピットの日本チーム photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団練習前のミーティング練習前のミーティング photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団当日朝の地元スポーツ新聞。現地でも注目される日本チーム当日朝の地元スポーツ新聞。現地でも注目される日本チーム photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団アップするメンバーアップするメンバー photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団日本チームの機材日本チームの機材 photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団チーム・パーシュートのスタート前チーム・パーシュートのスタート前 photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団緊張のスタート前緊張のスタート前 photo:ジュニア・トラック世界選手権日本選手団ニュージーランド・インバーカーギルで行われている今年のジュニアトラック世界選手権。8月22日(水)から同26日(日)までの日程だ。大会初日22日の最初の種目が4kmチーム・パーシュート。ここで日本チームは4分16秒248の日本新記録を樹立した。

今までのジュニア日本記録は4分21秒073(2011年世界選:久保田、黒瀬、新山、高士)、そしてエリートの日本記録は4分18秒486(2003年:内田、佐々木、西谷、黒木)で、これをも上回る大記録を達成した。しかも国内の練習では4分15秒さえも出していたという。

この大記録は、ここにいたるまでJCFジュニア強化育成部会が数年にわたって強化を続けてきた成果の一つだ。練習方法の工夫、情報収集、厳しい強化合宿、世界標準の250m室内競技場での練習、ギヤ比の検討など段階を追って強化を続けてきたからに他ならない。

高体連では今年4月からギヤ比制限を緩和していた。そして一番は選手たち。現状考え得る最強のジュニア世代の4人で成し遂げた快挙だ。

今まで日本選手はエリート・ジュニアともにタイム種目、とりわけ4kmチーム・パーシュートで世界と大きな差があった。今回ジュニアでこれだけのタイムを出せたことは、日本選手の士気も上がるものだ。

以下、帯同している坂井田米治コーチ(JCFジュニア強化育成部会 部会長)のレポートをお届けする。


現在、ジュニア世界選手権トラックがニュージーランド・インバーカーギルで行われています。本日8月22日(水)、第1日目最初の競技である4kmチーム・パーシュートが行われ、日本チーム(鈴木・小林・伊藤・高士)は第5位となりました。タイムは4分16秒248の日本新記録を出しました。この記録は、エリートの記録も更新するタイムで、アジアジュニア記録も更新しました。

さらに、日本チームとしては初の順位決定戦進出を目標としていたので、4位と0.2秒差の5位で悔しい気持ちもありますが立派な記録と順位だと思います。大会第1日目、その最初の種目で日本記録を更新した訳ですが、JCFジュニア強化育成部会ではこの大会での記録更新に向けて昨年10月から選手強化を行ってきました。

昨年のジュニア世界選手権の4kmチーム・パーシュートで4分21秒073のジュニア日本新記録を出したことで次の目標はエリートの持つ4分18秒486(2003年:内田、佐々木、西谷、黒木)の更新でした。その目標を達成するために毎月のように計画的に強化合宿を行いました。

今回の記録更新は、その合宿場所が昨年新たにできた伊豆ベロドロームの250mバンクであったことも要因の一つでありますが、ジュニアコーチ陣の情報収集と戦略に沿ってたてられた厳しい練習メニューをこなしてきた選手の頑張りが一番でしょう。こちらに来る前の事前合宿では、4分15秒のタイムを練習で出していたので普段通りに走れば記録更新は間違いないとコーチ陣は考えていました。

25時間の長時間の移動で体調が心配された選手たちですが、こちらでも体調は良く練習でも普段通りのラップを出していました。本番は、落ち着いたスタートで入り前半のラップは予定通りのタイムを刻みましたが中盤にラップを落としどうなるかと心配されましたが、終盤は良く立て直してフィニッシュしました。

予定していたタイムより遅かったですが、日本記録を更新する4分16秒248で第5位でした。タイムは日本記録を更新しましたが、選手・スタッフとも日本チーム初の順位決定戦進出も目標にしていたので、4位と0.2秒差の5位になったことに悔いが残りました。選手もどこか満足することなくすっきりとしないようでした。この悔しい気持ちは来年のこの大会で果たしてくれるものと思います。

ちなみに日本チームのギア比は企業秘密ですが51x14です。予選トップのニュージーランドチームが4分08秒でたぶんギア比は52x14だと思います。この2年間でトップチームとのタイム差が8秒にまで縮まったのはすごいことだと思います。このまま強化を進めれば4分一桁も夢ではないものと考えます。


4kmチーム・パーシュート メンバー
高士拓也(三重・中央大学)※早生まれ
伊藤和輝(東京・昭和第一学園高校)
小林泰正(群馬・高崎工業高校)
鈴木康平(静岡・星陵高校)


photo&text:坂井田米治(JCFジュニア強化育成部会 部会長)  edit:高木秀彰

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